出張作業やイベント出店などに使用される生粋の「ワークホース」

ピックアップトラック

シボレー

アメマガ2022年8月号

米国的商用車のススメ

C10

ピンストライパーのサービスカーとして、趣味のサーフィン用SUVとしても大活躍中のC10。パティーナなルックスは、シーサイドの潮風&現役ワークホースとしてのリアルさが反映されて好感度大。

米国的商用車のススメ


ベテランピンストライパーの相棒として活躍するC10

いかにもアメリカで現役活躍中のピックアップのように自然な使用感がいい感じの87年型C10。

オーナーは、ピンストライパーとして四半世紀以上のキャリアを持つKEN THE FLATTOPさん。レポーターは個人的には彼がピンストライパーとしてスタートする前から交友があり、アメリカ依存度の高さは相当なもの。ドラッグレースやホットロッドが大好きなうえ、サーフィンにもどっぷりで、ピックアップトラックを愛機とするスタイルをつらぬいている。

使用目的と自身の趣味に見合うモデルとして、当初は78年型以前のC10を希望していたが、好条件のこの87年型に巡り合い入手。ピンストライパーとしての出張作業やイベント出店などにワークホースとして活躍させている。スタンダードな白いボディのショートボックスに、角材による武骨なキャリアをベッドに装着したルックスは、まさにアメリカの日常でよく見かけるコマーシャルビークルなのだ。

 

大きな看板などの運搬から、サーフボードを積む上でも大活躍。雨の多い日本ではトノカバーはなにかと便利ではあるが、好みではないためアルミ製コンテナで対応。作業で使用する照明器具や荷物を固定するタイダウンは工具などを固定したキャビン側のボックスに収納。ゲート側のボックスには出張ペイント用の道具が一式収まっており、通常はおろしてある。

メインは仕事用だし、茅ヶ崎エリアなうえ、サーフィンにも活躍する愛機としてラフに付き合っているため、外装も内装も使用感がリアル。取り立ててアピールするポイントのない自然な状態こそが、オーナーのキャラクターと使用目的を反映されていて魅力的。

ピンストライパーとして四半世紀以上のキャリアを持つ。国内から海外のイベント会場でのライブペイント、大型トラックまで何にでもどこにでも描きまくる! カンパニーからの依頼では、製品パッケージやTシャツなどのデザインまで幅広く対応。自身がリアルなサーファであったり、ドラッグレースの大ファンというサーフ&ホットロッドを地でいくキャラが作品に活かされている! ちなみに、レポーターの41年型ウィリスのサイン&ピンストライプも担当してもらったり。

1987 CHEVROLET C10

塗装はカサカサな状態ながら、ボディはストレート。サイドミラーはストック風ながらアフターマーケット品。潮風によって激しく錆びているものの、全体の雰囲気にも馴染んでいる。唯一のアレンジとなるホイールも、主張のない定番のスロットタイプとあって、ワークホースとして違和感なく収まっている。キャリアなどの装備品もベーシックなタイプで◎。13 年間の日常使用からなる自然な風合いは、古着感覚で良いテイストになっている。

角材によるオーソドックスなキャリアがルックス的にも使用目的としてもマッチしていい雰囲気。キャビン側のコンテナは備え付け。出張作業時には専用コンテナを積んで対応。

パワートレインは350ci&TH350(3速AT)によるベーシックな組み合わせ。パワステ、パワーブレーキ、エアコンを装備。使用目的に対して不満ない装備&コンディションで現役大活躍中!

定番のスロットホイール&タイヤはBFGラジアルTA(F:245/60R15、R:275/60R15)というオーソドックスなセット。サスペンション、リアエンド、マフラーレイアウトもストック状態をキープ。

カーペットのないスタンダードな状態。内張/シートはストック。ウィンクミラーとステアリングを変更。日常使用車なだけに、外装同様のリアルなヤレ感がある。肘掛けタイプのクーラーボックスがアメリカン!

OWNER:KEN THE FLATTOP


PHOTO&TEXT:石橋秀樹
アメ車マガジン 2022年8月号掲載


関連記事

RELATED


【1978y シボレーC-10】販売車両としてではなく愛車として迎え入れた同い年のC-10!

アメ車専門店の老舗として関西を代表するブルーリバー。ここ最近はフルサイズバンやOBSの在庫が主体となっているが、スクエアボディも健在。その中でも販売車両として物件情報誌には出さないお気に入りの一台がコレだ。

カリフォルニアハウスには国産車よりも断然アメ車が似合う!【1978y シボレーC-10】

赤いC-1500で一度本誌にも登場したことのあるオーナーさん。実はその後ハイエースへと乗り換えて数年間は便利で快適なカーライフに身を置いていた。しかし、自宅に停めたその雰囲気がシックリこない。セカンドカーのジムニーでも何か違う。ってことでC-10を停めてみたら完璧!

正しいトラックの使い方とは 何たるかを地で行くスタイル!【1977y シボレーC-10】

希少価値は年々高まり、コンディションの良い個体は高値で取引されるシボレー・C-10。しかしそんな情勢には目もくれず、モデルイヤー相応に、むしろちょっと老けて見えるくらいヤレた77年型のC-10を軽トラ感覚で乗りこなすスターキーズハンバーガー店主の日常に密着。

【シボレーC-10】スクエアなクルマの時代が、再来した今こそ乗りたい

アメ車のフルサイズトラックのイメージは、とにかくデカいけどヘビーデューティでタフなイメージ!確かにデュアルキャブなどはその通りだが、意外にもシングルキャブは「カワイイ」イメージがなくもない。最新モデルからオールディーズまで幅広いカスタムを行なうクアートが、シンプルだけど現代的なセンスでC-10をモディファイしたゾ。

目指すは普段乗りができるシボレーC10のプロストリート!

C10人気が高まる昨今、オリジナル重視の個体はもちろん、パティーナやラット、さらにはビレットホイールを履かせたスタイルなど、多種多様の盛り上がりを見せている。そんな中、度肝を抜く一台を大阪の6ディグリーズで発掘してきた!

 

最新記事


2025/06/27

当時らしさを色濃く感じさせる200hpのアストロ

バン

シボレー

ブルーリバー30周年に相応しい30年前のシボレー・アストロ。それは奇しくもアストロが様々なアップデートを果たす過渡期だった。現車は当時流行したカスタムを随所に感じさせ、まるでタイムスリップしたかの様な当時感溢れるスタイルをストック!

2025/06/25

【シェルビーGT500 エレノア】スクリーンで見たエレノアの再現ではなく、それをさらに進化させた仕様

クーペ

ビンテージ

フォード

映画の中で疾走する姿を見たことが、アメ車に乗るきっかけという人は非常に多い。でもそれだけでは飽き足らず、そのクルマに乗りたい!という願いを叶えてしまった人がいる。これはまさに「究極のエレノア」に呼ぶに相応しい。

2025/06/23

ハワイを感じながら子供たちが毎日楽しめる家

HOUSE

近所の目を気にしながら子育てするのはもうウンザリ。自分たちも、子供たちが自由に遊べる一軒家が欲しい。大好きなハワイを感じられる、理想は兄夫婦のようなカッコイイ住宅。

2025/06/20

奥さんに内緒でプチカスタムマフラーエンド交換【PATRIOTを購入した話 ④】

SUV

ジープ

コラム

軽自動車を愛車にする編集部カズの奥さんが、「軽じゃ友達と遠出できないから違うクルマに乗りたい。小さくて個性的なアメ車って無いの?」との発言からスタートしたクルマ探し。数ある候補から購入を決めたのはジープ・パトリオット。基本的にノーマルだが、やっぱりカスタムしたくなってきたのでピットインアクツへGO!

ランキング


2016/11/04

超レアなマスタング、1969年モデルのBOSS429!

クーペ

ビンテージ

フォード

1969y FORD MUSTANG BOSS 429

2025/06/27

当時らしさを色濃く感じさせる200hpのアストロ

バン

シボレー

ブルーリバー30周年に相応しい30年前のシボレー・アストロ。それは奇しくもアストロが様々なアップデートを果たす過渡期だった。現車は当時流行したカスタムを随所に感じさせ、まるでタイムスリップしたかの様な当時感溢れるスタイルをストック!

2016/12/08

ただでさえ渋いポンティアック中でもカタリナは最上級の渋さ!!

セダン

ビンテージ

ポンティアック

1965y PONTIAC CATALINA
マルセロ

2025/06/25

【シェルビーGT500 エレノア】スクリーンで見たエレノアの再現ではなく、それをさらに進化させた仕様

クーペ

ビンテージ

フォード

映画の中で疾走する姿を見たことが、アメ車に乗るきっかけという人は非常に多い。でもそれだけでは飽き足らず、そのクルマに乗りたい!という願いを叶えてしまった人がいる。これはまさに「究極のエレノア」に呼ぶに相応しい。