カリフォルニアハウスには国産車よりも断然アメ車が似合う!【1978y シボレーC-10】

赤いC-1500で一度本誌にも登場したことのあるオーナーさん。実はその後ハイエースへと乗り換えて数年間は便利で快適なカーライフに身を置いていた。しかし、自宅に停めたその雰囲気がシックリこない。セカンドカーのジムニーでも何か違う。ってことでC-10を停めてみたら完璧!
SQUARE BODY
雰囲気に見合うクルマ選びは思っている以上に大事!
'78 CHEVROLET C-10
アメ車マガジン2019年2月号 にて、まだ天保山で営業していたスターキーズバーガー店舗前に赤いC-1500を停めて、サンダーでフロントインナーフェンダーをぶった切る写真が記憶に新しい長谷川さん。アルコアチャレンジャーをゲットして太めのタイヤをマウントしたことが仇となってハンドルが全切りできなくなっての応急処置だったが、後にも先にも取材時にサンダーで愛車にメスを入れたオーナーは彼だけに、筆者の記憶に鮮明に残っている。
そんな彼の自宅はカリフォルニア郊外で見るリアルなカリフォルニアハウス。ところが手塩にかけて乗っていた赤いC-1500を手放してハイエースに乗り換えてからどうもしっくりこない。キャンプに出掛けると抜群に便利で燃費も悪くないし乗りやすいのに、自宅に帰って車庫にハイエースを収めると違和感。家とクルマの雰囲気がミスマッチってだけでここまで違和感を覚えるとは思わなかったとのこと。
しかし2児のパパともなれば、そう簡単に何度もクルマを気分で乗り換えることはできない。家族の理解だって大事。実は長谷川さん、スターキーズバーガー主催のミーティングで初めてお会いした時に筆者のジミーを見て、「いつかK5かC-10に乗りたい! 憧れのクルマ!!」と話していたこともあり、再びアメ車を所有する時は妥協せずに欲しいクルマに乗りたいと考えていた。
とはいえ、ここ数年スクエアボディの価格は高値を推移し続けており、程度の良い個体も年々減少傾向。そんな矢先、ブルーリバーに78年型の黒いC-10が入庫したと聞いて即現車確認に。まだ入庫したばかりで手を入れてない状態だったが、「乗りながらメンテナンスや整備をしていくから、早く納車して自宅の車庫に迎えたい!」と懇願。本来なら整備を施し、シッカリ仕上げてからの納車がセオリーではあるが、そんな流れでほとんど現状販売というカタチでの納車が決まった。
不思議なもので、停まっているクルマがアメ車になると途端にUS感が増す。何の変哲もない河川敷で撮影する際も、サンセットタイムにC-10が背景に存在するだけで、まるでカリフォルニアな絵になる。雰囲気作りとしてはもちろんライフスタイルの小道具を通り越して、中心核の様な存在感を放つのが国産車では味わえないビンテージトラックの魅力。
まだ納車して間もないタイミングでの撮影だったが、今後は整備優先でいずれはリアゲートの補修やタイヤホイールの換装も検討していくとのこと。パリッと最初から仕上がった個体で楽しむのではなく、長谷川さんの様にコツコツとリフレッシュしながら向き合っていくスクエアボディライフも一つの選択肢として悪くない。




歴代スクエアボディの中でも比較的支持率の高い78年モデル。センター部分が張り出したボンネットフードに沿って一段前にレイアウトされたグリルや、丸目のヘッドライトが角目とは異なるファニーな表情へと誘う。タイヤ&ホイールはバセットホイール×BFグッドリッチのラジアルだが、いずればビレットホイールなどに換装を検討中。
現状販売で即納車された個体なので、整備やメンテナンスはこれからといった状態。相応に劣化は進んでいるものの、致命傷に至る様な不具合はないコンディションのエンジン。今後はエアコンのリフレッシュを中心にコツコツと手を加えていくそうだ。


C-1500の時とは明らかに異なるアナログで雰囲気のあるコックピット。ベンチに並んでの3人乗車は男のロマン。殺風景で無機質な純正のインテリアも悪くないが、ベンチシートにメキシカンなサラペでコーディネートするのもあり!ビレットのウィンドーノブは見た目カッコいいけど回す時に硬いのがネックと言うが、それもご愛嬌。
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年8月号掲載
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