やっぱりGMが好きなので、迷わずシルバラードを選ぶ

それがいつのことか、どこだったのかまったく思い出せないが、街を走るアメ車の四駆を見て「カッコイイ!」と思った三河さん。その刷り込みが非常に強く残っていたことで、今にして思えばそれがアメ車ライフの始まりと言える。
THE AMERICAN TRUCK & SUV
アメ車が縁で仲間が増え、趣味の幅も広がりました
2003 CHEVROLET SILVERADO
「日本車とは全然違う雰囲気で、デザインやスタイルを見てカッコいいと思いましたね」。そう語る三河さんの愛車は、2003年型のシルバラード。初めて買ったアメ車はS10ブレイザーで「その頃はフルサイズとかというジャンルをまったく知らなかったです。でも色々知るうちに『アメ車の中では小さいな…』と思ったり、アメ車に乗ることで様々な知り合いに巡り会うことができました。そんな仲間たちの影響でサンドバギーに乗る様になり、載せられるクルマということでシルバラードに乗り換えたのが8年前ですね」と振り返る。
実は三河さん、出身は埼玉県で大学の時から北海道での生活がスタート。現在40歳で、これまでの人生の半分以上を北海道で過ごしているが、ピックアップに乗るアメ車の仲間の殆どがバギーを載せていて「自分も…」と思うようになったそうだ。「仲間のクルマはタコマやタンドラが多いですが、自分は前からGMに乗っていたので、敢えてシルバラードを選びました」と、さりげなくアメ車への愛情を覗かせている。
今後の展望を伺うと「クルマを積載できるトレーラーが欲しいですね。それを手に入れたらGMのマッスルカーを手に入れ、シルバラードで引っ張ってイベントに出かけたいです」と語る。でも運転が大変では? と思ったら、実は三河さんは大型トレーラーのオペレーター。シルバラードで牽引しても普段仕事で乗るトレーラーの半分以下の長さなので、まったく苦にならないそうだ。
クルマを個性的に着飾るのも楽しいが、愛車があるからできるアクティビティがある。言うなれば、自分の楽しみを実行するためにシルバラードは不可欠な存在。まさになくてはならない存在となっており、これぞ本当の相棒と言えるのではないだろうか。


エンジンは5.3ℓV8を搭載。バギーを搭載しても快適に走行できるポテンシャルが魅力とのこと。2002年のマイナーチェンジでより精悍な顔つきとなっているが、シルバラードの方がアバランチよりも少し早くこの顔を採用しているので、アバランチ顔と言われることが不満とか。


ほぼノーマルの状態で購入し、プロコンプのキットなどを使用して6インチのリフトアップを実施。タイヤサイズは35×12.5R20で、ホイールとタイヤのブランドは共にFUELをチョイス。ボディだけでなくマットブラックのホイールを組み合わせ、あえてモノトーンで仕上げている。


現代の巨大なモニターが組み込まれたインパネと比べると、非常にシンプルなインパネデザイン。ベンチシート&コラムシフトを採用するので、乗車定員は6 名。オーナーになってみるとよく分かるのだが、意外にも観音開きは荷物の載せおろしが便利なのだが、あまり信じてもらえない。
シルバラードのベッドにぴったり収まるのは、ヤマハのYF200。20年もので、何と2ストモデル。だが、公道走行を行なうわけではないので、問題ナッシング。まさに、ピックアップがあることでできる、贅沢な趣味と言えるだろう。
OWNER'S FILE:AKIRA MIKAWA
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野陵
アメ車マガジン 2022年10月号掲載
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