GMCユーコンルックながらストック状態をキープする【シボレータホ】

K5ブレイザーの3世代目としてラインナップしたタホはショートホイールベースの2ドアSUVが基本。フルサイズトラックながらも取り回しの良いサイズ感でシティユースでの機動力に優れ、4輪駆動としてアウトドアもカバーする。
やっぱり OBS!
武骨なルックスながら、軽快な走行性能が魅力の「タホ」
1997 CHEVROLET TAHOE GMC YUKON Look
C/Kシリーズのフルサイズピックアップトラックをベースに、ホイールベースを短縮してロングルーフのワゴンタイプにアレンジしたK5ブレイザー。ジープCJやフォード・ブロンコの対抗馬としながらも、装備や居住性に優れたSUVとしての魅力を兼ね備えるモデルとして定着。94年には3世代目として一新してラインナップ。その時点ではシボレーはK5ブレイザーのネーミングだったが、95年からは「タホ」に改名している。ちなみにGMCはそれまで通りユーコンでラインナップ。4ドアも追加され、SUVとしてのキャラクターがよりフォーカスされて幅広い層から支持されることになった。
アメ車の基本であるフルサイズトラックでありながら、セカンドシートを備えるロングルーフ車とあって、全天候型として日本国内での需要にもマッチ。フルサイズトラックのホイールベースを短縮しているため、縦横比によるボリューム感はあるものの、取り回しの良さは国産車並みなのがポイントで市街地での機動力の高さも大きな魅力なのだ。ヴォーテック350ci(5.7ℓ)は95年より改良されたことで出力が上がり燃費も向上。オートマチックトランスミッションや4WDにおいても電子制御化が進み、総合的にフレンドリーになっているのもポイントである。
撮影車は外観状では全てにおいてGMCユーコンとなっているものの、実際には97年型シボレー・タホ。現在の3人目のオーナーが入手した時点でこの状態となっていた。タホであったことを思わせる唯一の点としてエアバッグ・ステアリングにボウタイロゴが残っている。いずれにしても、外観、コンディションともにオリジナルをキープするという点ではかなり希少な存在。
武骨なルックスのSUVながら、ショートボックスのC1500よりも車重が軽いため、意外なほど軽快に走る。腰高な車高スタンスで見切りも良く、ショートホイールベースならではの機動力の高さは国産車レベル。それでいてフルサイズトラック&V8エンジンならではのダイナミックなフィーリングが味わえる。
こちらのユーコンルックのタホのオーナーは、旧車を求めながらも、不安要素や使用目的を踏まえて3ドアのタホをチョイス。ストックをキープしたヤナセ・ディーラーによる2オーナー車という素性の良さもポイントとなり入手。ルックス、機関共にオリジナルコンディションで、エアコンの修理以外はノントラブル。日常使用から休日のロングトリップも含め活躍中。


グリル、モールディング&バッジなどをアレンジして、GMCユーコンのルックスとなっている。ルーフレールやホイール、車高スタンスも含めてストックをキープした希少な存在。適度な使用感も相まって、オリジナルならではの魅力を放っている。
フラットでシンプルな星形デザインの純正ホイール。92~99年のフルサイズトラックシャシーの全てのモデルで採用。サイズも含めて当時を象徴するデザイン。この車両の装着タイヤはTOYO M/T LT265/75R16。


ヴォーテック5.7ℓ(255hp)V8エンジンは、それまでのTBIよりも55hp以上向上したうえに燃費でも優れている。トランスミッションは4速AT(4L60E) 。4輪駆動(電子制御)。


シートは前後ともにオプションのレザータイプにアレンジされている。ステアリングのボウタイロゴ以外はユーコンに準じた状態。2ndシートは折りたたみ式でフラットになるため、ラゲッジスペースはかなり大きい。
PHOTO&TEXT:石橋秀樹
アメ車マガジン 2023年2月号掲載
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