GMCユーコンルックながらストック状態をキープする【シボレータホ】

ピックアップトラック

シボレー

アメマガ2023年2月号

やっぱり OBS!

タホ

GMC ユーコン Look

オールドボディスタイル

K5ブレイザーの3世代目としてラインナップしたタホはショートホイールベースの2ドアSUVが基本。フルサイズトラックながらも取り回しの良いサイズ感でシティユースでの機動力に優れ、4輪駆動としてアウトドアもカバーする。

やっぱり OBS!


武骨なルックスながら、軽快な走行性能が魅力の「タホ」

1997 CHEVROLET TAHOE GMC YUKON Look

C/Kシリーズのフルサイズピックアップトラックをベースに、ホイールベースを短縮してロングルーフのワゴンタイプにアレンジしたK5ブレイザー。ジープCJやフォード・ブロンコの対抗馬としながらも、装備や居住性に優れたSUVとしての魅力を兼ね備えるモデルとして定着。94年には3世代目として一新してラインナップ。その時点ではシボレーはK5ブレイザーのネーミングだったが、95年からは「タホ」に改名している。ちなみにGMCはそれまで通りユーコンでラインナップ。4ドアも追加され、SUVとしてのキャラクターがよりフォーカスされて幅広い層から支持されることになった。

アメ車の基本であるフルサイズトラックでありながら、セカンドシートを備えるロングルーフ車とあって、全天候型として日本国内での需要にもマッチ。フルサイズトラックのホイールベースを短縮しているため、縦横比によるボリューム感はあるものの、取り回しの良さは国産車並みなのがポイントで市街地での機動力の高さも大きな魅力なのだ。ヴォーテック350ci(5.7ℓ)は95年より改良されたことで出力が上がり燃費も向上。オートマチックトランスミッションや4WDにおいても電子制御化が進み、総合的にフレンドリーになっているのもポイントである。

 

撮影車は外観状では全てにおいてGMCユーコンとなっているものの、実際には97年型シボレー・タホ。現在の3人目のオーナーが入手した時点でこの状態となっていた。タホであったことを思わせる唯一の点としてエアバッグ・ステアリングにボウタイロゴが残っている。いずれにしても、外観、コンディションともにオリジナルをキープするという点ではかなり希少な存在。

武骨なルックスのSUVながら、ショートボックスのC1500よりも車重が軽いため、意外なほど軽快に走る。腰高な車高スタンスで見切りも良く、ショートホイールベースならではの機動力の高さは国産車レベル。それでいてフルサイズトラック&V8エンジンならではのダイナミックなフィーリングが味わえる。

こちらのユーコンルックのタホのオーナーは、旧車を求めながらも、不安要素や使用目的を踏まえて3ドアのタホをチョイス。ストックをキープしたヤナセ・ディーラーによる2オーナー車という素性の良さもポイントとなり入手。ルックス、機関共にオリジナルコンディションで、エアコンの修理以外はノントラブル。日常使用から休日のロングトリップも含め活躍中。

グリル、モールディング&バッジなどをアレンジして、GMCユーコンのルックスとなっている。ルーフレールやホイール、車高スタンスも含めてストックをキープした希少な存在。適度な使用感も相まって、オリジナルならではの魅力を放っている。

フラットでシンプルな星形デザインの純正ホイール。92~99年のフルサイズトラックシャシーの全てのモデルで採用。サイズも含めて当時を象徴するデザイン。この車両の装着タイヤはTOYO M/T LT265/75R16。

ヴォーテック5.7ℓ(255hp)V8エンジンは、それまでのTBIよりも55hp以上向上したうえに燃費でも優れている。トランスミッションは4速AT(4L60E) 。4輪駆動(電子制御)。

シートは前後ともにオプションのレザータイプにアレンジされている。ステアリングのボウタイロゴ以外はユーコンに準じた状態。2ndシートは折りたたみ式でフラットになるため、ラゲッジスペースはかなり大きい。


PHOTO&TEXT:石橋秀樹
アメ車マガジン 2023年2月号掲載


関連記事

RELATED


スクエアなスタイルと扱いやすいサイズが魅力♡【1995 シボレー タホ】

自動車メーカーが女性向けのクルマを開発すると、どういう訳か「コンパクト/丸っこい形/ピンクなどの明るい色」で纏めがち。でも、女性らしさ…という考え方はイマドキではないし、そんな時代を先取りしたakaneさんのカーライフを紹介しよう。

2ドアタホは小回りが効いてフォルムも美しい!

ひと昔前までは日本の一般的な駐車場にギリギリ収まる全長約5mの4枚ドアが断然人気だったタホ。しかし、ここ最近は2ドアのショートボディの人気が急上昇中。その理由と魅力についてナオキモータービルドの在庫車両をモデルに検証してきた。

ツーリングで偶然見かけた 空き店舗をフルリノベーション!【ROUTE 65】

クルーキャブのロングベッドに乗って、本誌イベントをはじめ様々なミーティングに参加している池田さん。OBS界髄一の超ロングホイールベースは、どこに出没しても注目の的。そんな彼が大阪府の最南端でアメリカンダイナーをオープン!

やり尽くしたOBSで令和の時代を走る贅沢!

シンプルにオリジナル志向で乗っても、ガッツリカスタムして乗っても様になるOBS。中でも当時のカスタムカルチャーを色濃く残した個体は、マニアの間でも人気急上昇中。紹介するC-1500ファントムデューリーはまさに、1990年代のカスタムシーンを彷彿とさせるマニア必見の個体だ。

NASCARトラック的なアプローチの「美」C1500

レギュラーキャブのC1500をスポーツトラックとして満喫するべく、あえてのV6搭載車。フロントミッドのレイアウトは重量バランスも良く、モディファイしたV6は十分なトルクと軽快なレスポンスを両立する。

 

最新記事


2025/04/30

【スーパーアメリカンガレージ2024】アメ車に囲まれて過ごす有意義な時間は格別

イベントレポート

SUPER AMERICAN GARAGE 2024
7th Apr 2024
朝霞の森

2025/04/28

プロ仕様の仕上がりを 手軽に実現するアイテム!CMXシリーズの洗車革命!

ボディワーク

OTHER

ショップ

CMXシリーズはマザーズ社が提供する革新的なセラミックコーティング技術を駆使したラインナップで、愛車をより美しく保つためのアイテムを用意している。洗車から保護、そして磨きまで、すべての工程に対応する多機能な商品となっており、手軽にプロフェッショナルな仕上がりを体感できる。

2025/04/26

いつまでも走り続けていたい!ロックな人生にアメ車は不可欠

クーペ

ビンテージ

シボレー

ポンティアック

アメ車の魅力に引き込まれ、複数台所有する人も少なくない。でもマッスルカーばかり…と言う人はレアなケースだろう。

2025/04/25

【チャレンジャーSXT Plus】アウトドアへの相棒はアゲ系のマッスルクーペでアプローチ!

クーペ

ダッジ

好きな映画に出てくるマッスルカーに魅せられて、ソト遊びのクルマにSUVではなく、チャレンジャーを選択。地元関西を中心にダート系のフィールドにも積極的に出掛ける。マッスルアゲ系な仲間がいれば、一緒にキャンプしませんか?

ランキング


2025/04/30

【スーパーアメリカンガレージ2024】アメ車に囲まれて過ごす有意義な時間は格別

イベントレポート

SUPER AMERICAN GARAGE 2024
7th Apr 2024
朝霞の森

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2025/04/26

いつまでも走り続けていたい!ロックな人生にアメ車は不可欠

クーペ

ビンテージ

シボレー

ポンティアック

アメ車の魅力に引き込まれ、複数台所有する人も少なくない。でもマッスルカーばかり…と言う人はレアなケースだろう。