2ドアタホは小回りが効いてフォルムも美しい!
ひと昔前までは日本の一般的な駐車場にギリギリ収まる全長約5mの4枚ドアが断然人気だったタホ。しかし、ここ最近は2ドアのショートボディの人気が急上昇中。その理由と魅力についてナオキモータービルドの在庫車両をモデルに検証してきた。
やっぱり OBS!
4枚ドアよりも断然2ドア派も増殖中のショートボディ!
1997 CHEVROLET TAHOE 2-DOOR
助手席背もたれを前に倒して乗降するセカンドシート、窓の開閉ができないリア一枚物の巨大ガラス、4枚ドアやサバーバンと比較すると絶対的なスペースが小さいラゲッジスペース。フルサイズに分類されながらもこうしたスペックに目をやると、確実に一般的なフルサイズのアメ車からは程遠いのが2ドアタホ。ミニバンに分類されるV6のアストロの方が広々しているのに、わざわざ好んで2ドアのタホを選ぶ理由ってなんだろう。今回はあえて4枚ドアではなく2ドアタホに照準を絞ってその人気の秘訣を探ってきた。
まずはそのスタイリング。かつてはスモークガラスで室内が見えないことこそ正解とされてきたが、現車はスモークを剥離してクリアガラス化の最中だ。丸見えの恥ずかしさよりも乗っている時の解放感である。さらにレザーインテリアがステイタスとされた内装だが、今はモケットが人気の傾向。こちらも夏暑く、冬は冷える表皮や、お尻が滑るレザーよりもモケットの質感を好むオーナーが増えてきているそうだ。とはいえ、この辺りも好みやオーナーの嗜好によって様々なので、必ずしも2ドアのモケットが正解ってわけではないが、ひと昔前の4枚ドア人気とは確実にトレンドの傾向が変化している兆しだ。
ちなみに現車は撮影数日前に入庫したばかりで、現在急ピッチで仕上げの最中とのこと。スモークはリアガラスもすべて剥離の予定で、クロームドアハンドルも外す予定。インテリアのビレットパーツやホイールの履きこなしは90年代当時らしくて好印象なのでこの辺りを活かしながら、重整備を施して販売していくとのこと。もちろんホイールの変更や追加のカスタムなど、要望を投げかければ親身になって相談に乗ってくれるので、ショートモデルをお探しの方は早めに問い合わせてみると良いだろう。
インパネは90年代後半のデザインなのに何故TBIと疑問を抱く方も多いと思うが、2ドアモデルのタホに関しては本国モデルよりもメキシコ経由が数多く出回っているためである。なのでTBIは載せ替えたわけじゃなくて本来の姿なのだ。
現車はビレットステアリングとメーターパネル、ビレットシフターハンドルと90年代の当時らしいアクセントも品よく取り入れてあり、モケットの状態もクリーン。ここまで綺麗な個体は中々出回らないだけに非常に価値ある一台と言える。
THANKS:ナオキモータービルド
TEL:072-236-7300
https://naoki-mb.co.jp
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年2月号掲載
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