フェイススワップカスタムに新たな息吹を吹き込む

ボディワーク

アメマガ2023年2月号

やっぱり OBS!

オールドボディスタイル

Mori's

東京都

Y's FACTORY

神奈川県

シボレー・アストロにはGMC・サファリという兄弟車がいたのと同じく、シボレー・C/K、タホ、サバーバンにはGMC・シエラ、ユーコン、サバーバンという兄弟車がいる。その特性を活かしてフェイスを交換することはテッパンだが、さらに別のアプローチが登場!

やっぱり OBS!


一世代前のフェイスでビンテージテイストを注入

C-10 FACE KIT
for CHEVROLET C/K,TAHOE,SUBURBAN,GMC SIERRA,YUKON,SUBURBAN

シボレー・アストロが一大ブームとなった1990年代中盤、クルマを吊るしで乗るのはカッコ悪いといった風潮があり、クルマはイジることが大前提にあった。なので、アストロに関していえばローダウンしてフルエアロを装着したスタイルが大人気で、それがバカ売れしていたのが懐かしい。

 

その流れの中で次々と様々なカスタムパーツが市販され、オーナーたちは競うようにオリジナリティを高め合っていたわけだが、手軽に変化を付けられると手法のひとつとして生まれたのがフェイススワップだ。アストロは兄弟車であるGMC・サファリとフェイスのデザインが異なる以外は同じ造りであるため、これを交換するというのが定番だった。なのでシボレーなのにフェイスはGMC、GMCなのにフェイスはシボレーといったアベコベモデルが多く誕生したのである。

その派生として、よりアップグレードを図ろうとエスカレードフェイスをドッキングさせるなんていうパターンもあった。しかしこれは簡単に付け替えができなかったこともあって導入したユーザーは極一部であったものの、ニュースタイルとして話題となった。このアストロ&サファリと同じ境遇にあるOBSもシボレーとGMCとで交換するというのがテッパンとなり、上級モデルである初代&2代目エスカレードフェイスへとスワップするというのも流行った。

 

だが今は、アストロにしろ、OBSにしろ、昔とは真逆で吊るしがいい、ノーマルに戻したいなんていう傾向にある中でもフェイススワップは今でも愉しまれていて、昔は見向きもしなかったワークモデル仕様のカーゴ(アストロ)&シャイアン(OBS)フェイスにチェンジするパターンが人気だったりするが、そこから派生するカタチで東京都練馬区に店舗を構えるモリーズが打ち出したのが「C10フェイスキット」だ。

 

店舗を構えたのは5年程前で歴は浅いが、代表である森田氏はこの業界で20年以上携わってきており、取り扱う車両のメインをOBSとしているだけに、固定概念に囚われることなく自由に愉しくカスタムできるアイテムを思案していた中で誕生したのがこのフェイスキットだったそうだ。OBSより一世代前のスクエアボディのフェイス、しかも好みに合わせて選べるようにと数種類を製作。貴方はどのタイプがお好み?

18年という長い期間製造されたスクエアボディシリーズ。この期間にはマイナーチェンジが度々行なわれ、内外装で様々な小変更を繰り返してきた。フロントフェイスもマイナーチェンジごとに見直されたことで、このシリーズには数種類のフェイスが存在する。

 

今回取り上げているバージョン1~3以外のフェイスもラインナップしているため、好みのフェイスを選択できる。ちなみにこのC-10フェイスキットを導入する場合は、モリーズに車両を持ち込んでの取り付けとなる。

C-10 FACE KIT version 1

スクエアボディでは70年代の初期モデルで採用されていた丸目2灯タイプを採用したバージョン1。

C-10 FACE KIT version 2

マイナーチェンジを受けて80年代モデルのヘッドライトは角目2灯タイプとなった初期モデルを採用したバージョン2。

C-10 FACE KIT version 3

角目2灯タイプは共通ながらグリルのデザインが変更された80年代モデル中盤以降を採用したバージョン3。


販売:Mori’ s inc.
住所:東京都練馬区西大泉2-10-17
TEL:03-6904-6372
営業時間:10:00〜20:00
定休日:年末年始及びイベント開催日は店休
URL:https://www.moris-inc.com/


製造:Y's FACTORY
住所:神奈川県相模原市南区当麻2292-1
TEL:042-711-9960
営業時間:9:00〜18:00
定休日:日曜日
Instagram:https://www.instagram.com/yfactory88/ 


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年2月号掲載


関連記事

RELATED


トラディッショナルな5スポークの大口径仕立て【AMEMAG AG-00】

オーダーメイドの鍛造ホイールブランド「HIGH FORGED」で全国に名を馳せる覇王ホイール。一方で鋳造ながらビレットホイールの様な表情を見せる「AMEMAG」もヒット作として健在。その2作目が満を持してリリース!

高い整備力を誇るナオキモータービルドにOBSの“メカニズム” を解説してもらう

大きく分けて95年モデルまでのTBIと96年モデル以降のVORTECの2種類のエンジンが存在するOBS。ここではこの2つのエンジンの特性やメリット&デメリットなどを、開業当時からOBSを見てきたナオキモータービルドで伺ってきた。

スクエアなスタイルと扱いやすいサイズが魅力♡【1995 シボレー タホ】

自動車メーカーが女性向けのクルマを開発すると、どういう訳か「コンパクト/丸っこい形/ピンクなどの明るい色」で纏めがち。でも、女性らしさ…という考え方はイマドキではないし、そんな時代を先取りしたakaneさんのカーライフを紹介しよう。

1997年の新車購入から四半世紀を経てフルリメイクを敢行!【1997 シボレー サバーバン】

OBSを語る上で新車からずっと乗り続けているオーナーは非常に興味深い。それがスラムドサバーバン界の重鎮且つ、ショーカーで普段使いまでこなす強者となればなおさらだ。そこで濱田さんに登場頂いた次第だ。

2ドアタホは小回りが効いてフォルムも美しい!

ひと昔前までは日本の一般的な駐車場にギリギリ収まる全長約5mの4枚ドアが断然人気だったタホ。しかし、ここ最近は2ドアのショートボディの人気が急上昇中。その理由と魅力についてナオキモータービルドの在庫車両をモデルに検証してきた。

 

最新記事


2024/12/03

アメ車&ドイツ車を専門に扱う日本有数の解体ショップ【T&K インターナショナル】

メンテナンス

ショップ

MAINTENANCE of AMERICAN CARS
解体屋ならではの迅速な対応でアメ車乗りをサポート

2024/12/02

激レア!フルウィンドーのダッジスポーツマンの愛らしさ

バン

ダッジ

いつかはウェストサイドなローライダー!そんなイメージを抱きがちなDJではあるが、本国では意外とそうでもなかったりする。現地で見たリアリティ溢れるカーカルチャーを、日本でサラッとこなすナイスガイを直撃!

2024/11/29

【ファニーガレージ】クルマ全般に精通しており、頼れるアニキのような存在!

ショップ

自動車メーカーやアメ車専門店など、様々な経歴を持つファニーガレージ代表の森 博章さん。アメ車専門ではないが、常にユーザーに寄り添ってくれる、真のモータースと呼ぶのが相応しいお店だ。

2024/11/28

【GMCラリーSTX】真鍮&ウォールナットとGMCラリーのコントラストが映える

バン

シボレー

モノ選びは直感。既製品で存在しない物は作ってでも納得のいくモノを愛用したい。そんなこだわりの強いオーナーに好まれるビンテージバン。飾り過ぎはナンセンス。ありのままを受け入れる余裕が魅せる“濃い目のバンライフ”。

ランキング


2024/12/03

アメ車&ドイツ車を専門に扱う日本有数の解体ショップ【T&K インターナショナル】

メンテナンス

ショップ

MAINTENANCE of AMERICAN CARS
解体屋ならではの迅速な対応でアメ車乗りをサポート

2024/12/02

激レア!フルウィンドーのダッジスポーツマンの愛らしさ

バン

ダッジ

いつかはウェストサイドなローライダー!そんなイメージを抱きがちなDJではあるが、本国では意外とそうでもなかったりする。現地で見たリアリティ溢れるカーカルチャーを、日本でサラッとこなすナイスガイを直撃!

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】