フェイススワップカスタムに新たな息吹を吹き込む
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シボレー・アストロにはGMC・サファリという兄弟車がいたのと同じく、シボレー・C/K、タホ、サバーバンにはGMC・シエラ、ユーコン、サバーバンという兄弟車がいる。その特性を活かしてフェイスを交換することはテッパンだが、さらに別のアプローチが登場!
やっぱり OBS!
一世代前のフェイスでビンテージテイストを注入
C-10 FACE KIT
for CHEVROLET C/K,TAHOE,SUBURBAN,GMC SIERRA,YUKON,SUBURBAN
シボレー・アストロが一大ブームとなった1990年代中盤、クルマを吊るしで乗るのはカッコ悪いといった風潮があり、クルマはイジることが大前提にあった。なので、アストロに関していえばローダウンしてフルエアロを装着したスタイルが大人気で、それがバカ売れしていたのが懐かしい。
その流れの中で次々と様々なカスタムパーツが市販され、オーナーたちは競うようにオリジナリティを高め合っていたわけだが、手軽に変化を付けられると手法のひとつとして生まれたのがフェイススワップだ。アストロは兄弟車であるGMC・サファリとフェイスのデザインが異なる以外は同じ造りであるため、これを交換するというのが定番だった。なのでシボレーなのにフェイスはGMC、GMCなのにフェイスはシボレーといったアベコベモデルが多く誕生したのである。
その派生として、よりアップグレードを図ろうとエスカレードフェイスをドッキングさせるなんていうパターンもあった。しかしこれは簡単に付け替えができなかったこともあって導入したユーザーは極一部であったものの、ニュースタイルとして話題となった。このアストロ&サファリと同じ境遇にあるOBSもシボレーとGMCとで交換するというのがテッパンとなり、上級モデルである初代&2代目エスカレードフェイスへとスワップするというのも流行った。
だが今は、アストロにしろ、OBSにしろ、昔とは真逆で吊るしがいい、ノーマルに戻したいなんていう傾向にある中でもフェイススワップは今でも愉しまれていて、昔は見向きもしなかったワークモデル仕様のカーゴ(アストロ)&シャイアン(OBS)フェイスにチェンジするパターンが人気だったりするが、そこから派生するカタチで東京都練馬区に店舗を構えるモリーズが打ち出したのが「C10フェイスキット」だ。
店舗を構えたのは5年程前で歴は浅いが、代表である森田氏はこの業界で20年以上携わってきており、取り扱う車両のメインをOBSとしているだけに、固定概念に囚われることなく自由に愉しくカスタムできるアイテムを思案していた中で誕生したのがこのフェイスキットだったそうだ。OBSより一世代前のスクエアボディのフェイス、しかも好みに合わせて選べるようにと数種類を製作。貴方はどのタイプがお好み?
18年という長い期間製造されたスクエアボディシリーズ。この期間にはマイナーチェンジが度々行なわれ、内外装で様々な小変更を繰り返してきた。フロントフェイスもマイナーチェンジごとに見直されたことで、このシリーズには数種類のフェイスが存在する。
今回取り上げているバージョン1~3以外のフェイスもラインナップしているため、好みのフェイスを選択できる。ちなみにこのC-10フェイスキットを導入する場合は、モリーズに車両を持ち込んでの取り付けとなる。
C-10 FACE KIT version 1
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スクエアボディでは70年代の初期モデルで採用されていた丸目2灯タイプを採用したバージョン1。
C-10 FACE KIT version 2
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マイナーチェンジを受けて80年代モデルのヘッドライトは角目2灯タイプとなった初期モデルを採用したバージョン2。
C-10 FACE KIT version 3
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角目2灯タイプは共通ながらグリルのデザインが変更された80年代モデル中盤以降を採用したバージョン3。
販売:Mori’ s inc.
住所:東京都練馬区西大泉2-10-17
TEL:03-6904-6372
営業時間:10:00〜20:00
定休日:年末年始及びイベント開催日は店休
URL:https://www.moris-inc.com/
製造:Y's FACTORY
住所:神奈川県相模原市南区当麻2292-1
TEL:042-711-9960
営業時間:9:00〜18:00
定休日:日曜日
Instagram:https://www.instagram.com/yfactory88/
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年2月号掲載
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