ビンテージだけど速いアメ車、それがこのクルマの魅力です!【シェベルマリブ】

セダン

シボレー

アメマガ2023年3月号

マリブ

シェベルマリブ

グレイスキャブ

愛知県

EXOTIC CUSTOMS

免許を取って最初に乗ったのは、FDのRX-7。でも父親がC-1500に乗ったことでアメ車に引き込まれ、自らもC-1500→エスカレードを乗り継ぐオーナーさん。そんな彼が次に選んだのが、シェベル・マリブだった。

EXOTIC CUSTOMS


ただ古いのではなく快適に安心して乗れる仕様を追求

65’ CHEVROLET CHEVELLE MALIBU

最初の愛車は国産車だったが、その後C-1500やエスカレードを乗り継いできた田澤さん。クルマに求める物は人それぞれだが、田澤さんの場合「居住性や快適性も大切ですけど、やっぱりクルマは速い方が楽しいですよね」と語り、SUVから乗り換えを決意したそうだ。

 

ちなみに田澤さん、ビンテージにはあまり詳しくなかったそうだが、絶対条件として挙げたのがV8エンジン。また、奥様と安心して出かけられるように、エアコン&オーディオの装備もマスト。また信頼性を重視したため、ナンバーズマッチなどにはまったくこだわらず、インジェクション化された車両を探したそう。

ちなみにカスタムやメンテナンスはグレイスキャブに任せているが、このシェベルはアメリカで仕上げた物を購入。当初はホイールにチッピング塗装が施されていたが、ザラザラの表面を削り落とし、ガンメタリックにペイント。非常に上品なスタイルに仕上げられているが、2022年の12月に開催されたX5・ファイナルでは、見事ラジカルカスタム・クーペ部門で1位を受賞!内外装やエンジン、さらにはサスペンションまで手が加えられており、受賞するのも納得だ。

 

また今後の目標を聞いてみると「個人的にはボディカラーをブラックにしたいですね。あとはエンジンを383に載せ替えるか、ボアアップしたいです。あと、可能ならMTに積み換えたいです」と多くの夢を語ってくれた。

新しいクルマが速くて快適なのは当前。でも、古くても現代車と同等の水準に仕上げることは可能だ。田澤さんのシェベルには、「クルマの走りを楽しむ」と言う、本質的な部分と「個性の追求」と言う二面性が盛り込まれている。

エクステリアは、カラーリング以外は非常にシンプル。田澤さんとしてはオールブラックにいずれペイントしたいと構想中。ミラーは当然運転席のみで、多くの人が驚くそうだ。

エクステリアに合わせ、内装もレッドで統一。リアシート後方にはスピーカーを増設。オリジナルの雰囲気を維持するが、USB接続可能なヘッドユニットを装着し、サウンドも追求する。

350のブループリントエンジンを搭載。旧車らしさよりも安定性と快適性を重視し、インジェクターに変更。電動ファンも装着し、オーバーヒートとは無縁。四輪ディスクにも変更して制動性能もアップ。

フロントサスペンションはコイルオーバーに変更し、近代的なハンドリングを実現。フロントタイヤは225/50R17に変更し、ノーマルの15インチから2サイズインチアップする。

リアサスペンションはコイルリジッドのままだが、トレーリングアームをCCPの製品に変更。マフラーはシンプルだがフロントパイプから交換し、V8サウンドを奏でる。


OWNER : NAOYUKI TAZAWA


THANKS:GraceCab
TEL:0568-35-7790
http://gracecab.jp/


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野陵
アメ車マガジン 2023年3月号掲載


関連記事

RELATED


【シボレーカプリスワゴン】広いラゲッジが最大の魅力、個性的で実用性も高い!

様々なアメ車を乗り継ぐ、グレイスキャブの中村店長。中でもGM系の車種を所有したことが多く、ユーザーとしての目線でその魅力を知りつくす。そんな中村店長にGMの、カプリスの魅力を語って頂いた。

高校生の時に一目ぼれしたチャージャーが愛機

吊るしのままでも十分にインパクトのあるアメ車。しかし、乗り始めるとそのままでは満足できなくなり、手を染め始める。これはアメ車に乗る者の性で仕方のないこと。唯一無二を求めてひたすら走り続ける。一種の麻薬みたいなものがカスタムで、その沼には男女関係なくハマってしまうのだ。

どっちのスタイルがお好み?もちろんベルエアのことですよ!

50年代を代表するアメ車と言えば? もちろん人それぞれ答えは異なるが、多くの人がベルエアの名前を出すに違いない。歴代モデルの中でも特に第一世代は曲線を多用しており、可愛らしくもある。

67年モデルのシェベルマリブは当たり年、どれも尖っていて格好良い!

67インパラクーペ、67インパラコンバーチブルを経て現在67年モデルのシェベルを愛用するやっさん。しかもすべて漆黒のボディという偶然。ジンクスやエンジェルナンバーではないが、意地でも67年モデルにこだわりたくなる理由と、その魅力に迫る!

カスタムも視野に入る 59年型シボレーインパラ【グレイスキャブ】

カスタムシーンで数々の受賞をプロデュースする、愛知県の実力派ショップ「グレイスキャブ」。同店のインパラは、貴重なオリジナルパーツを残す、かなり珍しい1台だった。

 

最新記事


2025/01/22

ラングラーのフォルムを崩さないプライベート空間、ポップアップテントの新提案【トリップトップ】

SUV

ジープ

アウトドア

こんなポップアップテントが欲しかった! アウトドアのプロフェッショナルのRVランドコンセプトが開発販売するトリップトップは、誰もが気軽に簡単にキャンプができることを考えたポップアップテントの新提案!

2025/01/21

【K-Styles vol.3】回を重ねるごとにエントリーが増え、会場はアメ車で埋め尽くされた!

イベントレポート

今回で3回目となる「K-Styles Ashikaga American car MT」。晴天にも恵まれて、会場には300台のアメ車がひしめいており、アメ車ファンにはたまらない1日となった。

2025/01/20

【ヴォルテックス横浜】アメ車と共に野遊びをトコトン楽しめ!

バン

アウトドア

アウトドアブームを背景に、SUVやピックアップトラックにルーフラックやテントを載せたスタイルがバズっている。さらにバンやトラックをベースとしたキャンピングカーもこのブームで注目を集めている。しかし、どうせならアメ車をベースとしたオーバーランダーやキャンピングカーでアウトドアライフを謳歌したいところ。そんな想いを叶えてくれるのが「ヴォルテックスヨコハマ」だ。

2025/01/17

たっぷり時間を使って住んでいる姿をイメージし自分たちの理想を追求

HOUSE

紹介されたハウスメーカーで、一番気になったのはジェネラルアメリカンホーム。完全自由設計で、ここなら自分たちの理想の住宅を建ててくれるかも。2年という長い年月を掛け、村瀬さん夫婦は拘りの住宅を作り上げていく。

ランキング


2025/01/21

【K-Styles vol.3】回を重ねるごとにエントリーが増え、会場はアメ車で埋め尽くされた!

イベントレポート

今回で3回目となる「K-Styles Ashikaga American car MT」。晴天にも恵まれて、会場には300台のアメ車がひしめいており、アメ車ファンにはたまらない1日となった。

2025/01/20

【ヴォルテックス横浜】アメ車と共に野遊びをトコトン楽しめ!

バン

アウトドア

アウトドアブームを背景に、SUVやピックアップトラックにルーフラックやテントを載せたスタイルがバズっている。さらにバンやトラックをベースとしたキャンピングカーもこのブームで注目を集めている。しかし、どうせならアメ車をベースとしたオーバーランダーやキャンピングカーでアウトドアライフを謳歌したいところ。そんな想いを叶えてくれるのが「ヴォルテックスヨコハマ」だ。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2025/01/15

【シボレーカマロ】オリジナルへのこだわりを棄てることで手にした悦楽

クーペ

ビンテージ

シボレー

シボレー・カマロといえばアメリカン・マッスルカーの象徴。その誕生は1966年。フォード・マスタングに勝つために生まれたのは有名すぎるストーリー。その初代モデルの中でもSSグレードが、三重県のバーニーズの店頭に並ぶこのクルマである。