ビンテージだけど速いアメ車、それがこのクルマの魅力です!【シェベルマリブ】
免許を取って最初に乗ったのは、FDのRX-7。でも父親がC-1500に乗ったことでアメ車に引き込まれ、自らもC-1500→エスカレードを乗り継ぐオーナーさん。そんな彼が次に選んだのが、シェベル・マリブだった。
EXOTIC CUSTOMS
ただ古いのではなく快適に安心して乗れる仕様を追求
65’ CHEVROLET CHEVELLE MALIBU
最初の愛車は国産車だったが、その後C-1500やエスカレードを乗り継いできた田澤さん。クルマに求める物は人それぞれだが、田澤さんの場合「居住性や快適性も大切ですけど、やっぱりクルマは速い方が楽しいですよね」と語り、SUVから乗り換えを決意したそうだ。
ちなみに田澤さん、ビンテージにはあまり詳しくなかったそうだが、絶対条件として挙げたのがV8エンジン。また、奥様と安心して出かけられるように、エアコン&オーディオの装備もマスト。また信頼性を重視したため、ナンバーズマッチなどにはまったくこだわらず、インジェクション化された車両を探したそう。

ちなみにカスタムやメンテナンスはグレイスキャブに任せているが、このシェベルはアメリカで仕上げた物を購入。当初はホイールにチッピング塗装が施されていたが、ザラザラの表面を削り落とし、ガンメタリックにペイント。非常に上品なスタイルに仕上げられているが、2022年の12月に開催されたX5・ファイナルでは、見事ラジカルカスタム・クーペ部門で1位を受賞!内外装やエンジン、さらにはサスペンションまで手が加えられており、受賞するのも納得だ。
また今後の目標を聞いてみると「個人的にはボディカラーをブラックにしたいですね。あとはエンジンを383に載せ替えるか、ボアアップしたいです。あと、可能ならMTに積み換えたいです」と多くの夢を語ってくれた。

新しいクルマが速くて快適なのは当前。でも、古くても現代車と同等の水準に仕上げることは可能だ。田澤さんのシェベルには、「クルマの走りを楽しむ」と言う、本質的な部分と「個性の追求」と言う二面性が盛り込まれている。


エクステリアは、カラーリング以外は非常にシンプル。田澤さんとしてはオールブラックにいずれペイントしたいと構想中。ミラーは当然運転席のみで、多くの人が驚くそうだ。


エクステリアに合わせ、内装もレッドで統一。リアシート後方にはスピーカーを増設。オリジナルの雰囲気を維持するが、USB接続可能なヘッドユニットを装着し、サウンドも追求する。


350のブループリントエンジンを搭載。旧車らしさよりも安定性と快適性を重視し、インジェクターに変更。電動ファンも装着し、オーバーヒートとは無縁。四輪ディスクにも変更して制動性能もアップ。


フロントサスペンションはコイルオーバーに変更し、近代的なハンドリングを実現。フロントタイヤは225/50R17に変更し、ノーマルの15インチから2サイズインチアップする。
リアサスペンションはコイルリジッドのままだが、トレーリングアームをCCPの製品に変更。マフラーはシンプルだがフロントパイプから交換し、V8サウンドを奏でる。

OWNER : NAOYUKI TAZAWA
THANKS:GraceCab
TEL:0568-35-7790
http://gracecab.jp/
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野陵
アメ車マガジン 2023年3月号掲載
最新記事
2025/11/06
統一感が生む独自の世界は近未来な印象を抱かせる【ハマーデザイン】
ハマーデザインの濱岡氏がアメリカ滞在時に出会ったダニーD氏。彼に亡き今、その遺志を継承し後世に広める者として、様々な作品を濱岡氏は生み出し続ける。
2025/11/04
【FIELD STYLE JAPAN 2025】450社以上が出展するアジア最大級のアソビの祭典
FIELDSTYLE JAPAN 2025
AICHI SKY EXPO(愛知国際展示場)
2025/10/30
【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち
MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場
2025/10/28
夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】
一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!









