一見しただけで見分けるのが難しいこの当時のセダン【シボレーベルエア】

セダン

ビンテージ

シボレー

AMERICAN VINTAGE

ベルエア

ブルーリバー

大阪府

アメマガ2023年4月号

ビスケイン、ベルエア、インパラと、シボレーがラインナップするフルサイズセダンは同じ顔でも様々なモデルが存在しており、1965年にはカプリスも加わってより一層ややこしくなった。筆者もパッと見ただけじゃ瞬時に判断できず、バッジやエンブレムを見て気が付くといったレベルだ。そんな67年型フルサイズセダンが現在、ある人気海外ドラマの劇中車として注目を浴びている。

AMERICAN VINTAGE


見た目はビンテージでも350エンジン&4速AT換装で快適仕様へアップデート

'67 CHEVROLET BEL AIR

ベルエアに210、その後にインパラが加わり、さらにはスペシャルパッケージのカプリスカスタムセダンも追加、そしてビスケインも含めると同年代のフルサイズセダンは非常に似た雰囲気の車体で名前が異なる個体が多く見分けるのが難しい時代。過去にインパラワゴンだと思っていた個体がベルエアだったり、逆にベルエアワゴンだと思っていた個体が210ワゴンだったりと、イベント会場で一目見ただけでは判別し難いのが本音。

 

紹介するベルエアセダンだって運転座席と後部座席の間に存在する窓枠のピラーが存在することやエンブレムのおかげでインパラじゃないって確信できたが、素人目にしたら何が違うのか正直気が付かない方も多いのでは? なんて感じる程だ。

 

そんなことを思いつつ、撮影当日は大阪の都心部である大阪城公園から堀江、港区とこの車両と共に走らせたが、歩道を歩くギャラリーがスマホをかざしてこのベルエアを撮影する姿もチラホラ。偶然窓が開いていたので撮影していた人の声が聞こえたのだが、「あれ! スーパーナチュラルのクルマやん!!」とテンション高めで喜んでいた様子が実に印象深い。

AMT製プラモデルの劇中車仕様が発売されるなど、スーパーナチュラル仕様の同年代インパラは思っている以上に認知度が高いことに驚いた。むしろ購入者がファンなら、ベルエアをスーパーナチュラルの劇中車仕様へとカスタムすることにも前向きだと話すブルーリバーの山倉氏。

 

350エンジンを4速ATで操る感覚は2世代くらい上のアメ車を転がすくらい快適な感覚で、クラシックオートエア―エアコンにビンテージエアーによる空調の充実や、アルミラジエーター&電動ファンの追加でクルマも人も冷却効果抜群。夏場こそ気を遣う旧車道楽に配慮したおもてなしはお見事である。

その他、ビレットパーツを多数導入してダコタデジタルメーターの換装に前後ディスクブレーキ化に加え、ウィルウッドブレーキマスターシリンダーによる制動力強化なども抜かりない。ちなみにホイールはムーンディスクのセンターキャップレスを敢えてチョイス。スチールライクな装いにホワイトリボンをマウントしたぬけ感的な演出が実に好印象。また、17インチのアメリカンレーシングもストックしており、要望があればガチのスーパーナチュラル仕様にも仕上げてくれるとのこと。

 

一方で大人が快適に乗れるジェントルなフルサイズセダンとしても粋な個体だけに、どう仕上げるかが悩みの種ではあるが、どちらに転んだとしても魅力的であることに違いない。

コークボトルラインのフォルム造型美が際立つリアエンドとフロントフェイス両サイドの立ち上がりが特徴的な67ベルエアセダン。フェンダーアーチの造型も後方の巻き込み具合が当時らしく、個人的にはテールレンズの造型も実に味わい深くて好みだ。このビジュアルで安心快適な350エンジンの4速ATってところも堪らなくそそる。

350エンジン&4速ATにアップデートされた程度の良いベース車両をもとに、本国から可能な限り新品パーツを取り寄せてレストアされた、グッドコンディションのベルエアセダン。ヘダース交換で奏でるサウンドも心地よく、ビレットバルブカバーとタフスタッフクロームオルタネーターにアルミラジエターで魅せるエンジンルームも特筆物だ。

オリジナルの雰囲気を色濃く感じさせるインテリア。メーターはダコタデジタルメーターで夜間の視認性もバッチリ。ビレットアクセル&ブレーキペダルやヘッドライト& ワイパースイッチも新調され、リアガラス越しにはパイオニアのウーファーをインストール。スピーカーはキッカーで揃えてアルパインのアンプをトランクスペースにレイアウトするなど音響システムも抜かりない。


THANKS:BLUERIVER
TEL:0725-56-6400


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年4月号掲載

関連記事

RELATED


カプリスセダンを同時に2台所有する生粋のマニア

ダイハードを筆頭に、80年代後半から90年代初頭にかけての洋画に度々登場するカプリスセダン。スクエアなフェイス周りと重厚なクロームバンパー、そしてアメ車らしさが全身から感じ取れるフルサイズセダン特有の存在感に魅了されたオールオートの伊東さん。クルマ屋さんでありながらも、生粋のアメ車好きと知られる彼が惚れこむ、その魅力について話を伺ってきた。

プロツーリングほど手を加えず “ちょうど良い塩梅”で乗るべき名車【エルカミーノ】

最新のエンジンや足回り、ブレーキシステムでパリッと仕上がったビンテージマッスルはもちろんカッコいい。でもエルカミーノのキャラクターにはカジュアルに乗りやすく、適度にパフォーマンスを向上させて乗るくらいがちょうど良いのではと思う。そんなコンセプトで着々と製作しているF.A.S.Tの69エルカミーノをPick up!

ゆったりと景色を眺め馴染みながら走らせる大人のワゴン【1962 インパラ ワゴン】

ホワイトウォールに5スポークのクレーガーを組み合わせたボトムスとクリーンなホワイトボディ。そして塗装を加えたルーフのコントラストが美しい62年型のインパラワゴン。ビレットやワイヤーホイールを履いて魅せるショーカー的なインパラとは一線を画し、古き良き時代のアメリカを色濃く感じさせる佇まいは大人の嗜みとして最良の選択。

インパラ=ローライダーの常識を覆すモンスター!【シボレーインパラ】

59年モデルを筆頭に、60年代前半までのインパラといえばローライダーが主流。なので世間一般的にはそっちのイメージが強い。だが、その常識を覆すモンスター級のマッスルカーがここに!

【1978y シボレーC-10】販売車両としてではなく愛車として迎え入れた同い年のC-10!

アメ車専門店の老舗として関西を代表するブルーリバー。ここ最近はフルサイズバンやOBSの在庫が主体となっているが、スクエアボディも健在。その中でも販売車両として物件情報誌には出さないお気に入りの一台がコレだ。

 

最新記事


2026/04/24

【ホットロッドカスタムショー2025】アメリカンモーターカルチャーのファンにとって絶対に無視できない最重要イベント!

イベントレポート

年々注目度が高まるホットロッドカスタムショーは2025年で33回目を迎える。 国内はもちろんのこと、海外からは来場者だけでなく車両エントリーや出店も含め年々増加!国内最大級のインドアショーであると同時に国際的社交場としても大きく貢献!

2026/04/21

【ウルトラパフォーマンスマフラー】単なる車検対応マフラーでなく、色や形が選べる点が最大の魅力

ジープ

チューニング

ショップ

国産4WDのカスタマイズブランドという印象を持つ人が多いかも知れないが、エルフォードではジープ用のエクステリアパーツやマフラーも発売中。スタイリングだけでなく保安基準も満たすので、ディーラーからの信頼も厚い。

2026/04/19

「アメ車でつながろう!」2026年も年4回の定期開催、その第1弾「アメ車ファンミーティング in Chiba」開催!

アメマガミーティング

イベントレポート

2024年から年4回の定期開催を続けている、アメ車マガジン主催イベント2026年も引き続き開催していく、その第1弾「アメ車ファンミーティング in Chiba」が3月15日、千葉県のフェスティバルウォーク蘇我で開催された。

2026/04/19

2026年3月15日(日)に開催されたアメ車ファンミーティング in Chibaのエントリーユーザーを一気見せ③

アメマガミーティング

イベントレポート

アメ車ファンミーティング in Chiba
フェスティバルウォーク蘇我
2026.03.15

ランキング


2021/06/02

ストリートバンらしいグラフィックデザインとピンストライプ、ゴールドリーフが描かれたままのエコノライン

バン

フォード

1988 FORD ECONOLINE E150

2026/04/19

「アメ車でつながろう!」2026年も年4回の定期開催、その第1弾「アメ車ファンミーティング in Chiba」開催!

アメマガミーティング

イベントレポート

2024年から年4回の定期開催を続けている、アメ車マガジン主催イベント2026年も引き続き開催していく、その第1弾「アメ車ファンミーティング in Chiba」が3月15日、千葉県のフェスティバルウォーク蘇我で開催された。

2026/04/24

【ホットロッドカスタムショー2025】アメリカンモーターカルチャーのファンにとって絶対に無視できない最重要イベント!

イベントレポート

年々注目度が高まるホットロッドカスタムショーは2025年で33回目を迎える。 国内はもちろんのこと、海外からは来場者だけでなく車両エントリーや出店も含め年々増加!国内最大級のインドアショーであると同時に国際的社交場としても大きく貢献!

2024/09/18

フルサイズの頂点にして唯一無二の存在感を誇るハマーH1の魅力!

SUV

ハマー

ハマーと言えばH2を連想するほどにH2がアメ車のカスタムシーンを賑わせてきたが、H2や弟分のH3とは一線を画す本気の軍用車ライクなモデルが紹介するH1。乗用モデルに媚びない硬派に徹した威風堂々のスタイルはまさに唯一無二の存在感!