【RAM1500 TRX】「打倒ラプター」を掲げたラム史上最強マシン
かつて510hpを出力する8.3ℓV10ユニットを搭載したSRT10をラインナップしたラムが、今度はオフロードトラックのリーダーとしての地位を確立すべく、702hpを出力するスーパーチャージド6.2ℓV8を搭載したTRXを打ち出した。
SOUL OF MOPAR -我らを魅了して止まないモパー-
最強の大型肉食恐竜「T-REX」を冠した史上最強の怪物トラック
RAM 1500 TRX SANDBLAST EDITION
パワーウォーズを繰り広げているアメリカンマッスル。その勢いはとどまることを知らないといった感じだが、そのキッカケを作ったのはまさしくチャレンジャーで、年を追うごとに出力高まるばかり。そして2018年には840hpを出力するユニットを搭載したデーモンなんてモデルを限定とはいえ販売してしまうあたりがダッジらしいところである。その流れはマッスルカーだけでなくSUVのデュランゴにも派生しただけでなく、ピックアップトラックのラムにも波及。もはやジャンルを問わずハイパフォーマンスなモデルを打ち出す始末。
紹介するTRXはラム史上最強のスペックを誇る。以前には8.3ℓV10を搭載し、510hp/525lb-ftを発揮したSRT10というマシンを打ち出したものの、TRXはそれを遥かに凌ぐハイパフォーマンスっぷり。何しろエンジンルームにはあのヘルキャットと同じスーパーチャージド6.2ℓV8ユニットが納められており、702hp/650lb-ftをというスペック。
ちなみにTRXの主軸はオフロードで、フォード・F-150ラプターを追撃するべく打ち出されたマシンだけに、そのフォルムは狂暴なスペックに負けず劣らずの攻撃的なシルエット。さらにどんな悪路もいとわないサスペンションシステムを備えており、まさに“ワイルド”という表現がピタリと当てはまる、もっとも凶暴なピックアップトラック、それがラムTRXだ。
フロントマスクは専用の意匠が与えられ、TRX通常モデルとは異なり特別なモデルであることを証明。さらにグリル、前後バンパー、サイドステップをマットブラックで塗分けることでアグレッシブな様相を色濃くしている。
チャレンジャー・ヘルキャットに搭載されているスーパーチャージド6.2ℓHEMI V8がTRXにも組み合わされ、その出力は702hp/650lb-ft。ちなみに0-60マイルを4.5秒で駆け抜ける俊敏さ。フードを開けると、その威力を発揮させるためのデュアルパスエアインダクションシステムが目に飛び込んできて、吸入空気量はフードスクープからの50%とグリルからの50%で半々で担う。
タイヤはTRX専用に開発されたグッドイヤー・ラングラーTerritory AT(LT325/65R18)を装着し、ホイールはサンドブラストエディション専用でブラックカラーの18インチビードロックホイールを組み合す。
標準モデルよりもロングアーム化され、フロント13インチ、リア14インチというストローク量を実現。前後共リザーバータンク付きのビルシュタイン製Black Hawk e2専用ショックがあしらい、リアホーシングにはジャダーを抑制するショックも装備して、オン&オフで最適なボディコントロールを実現する。
ルーフ全域に渡って開閉するサンルーフのお陰で室内は解放感に包まれる。そしてフロントはスポーティなモデルに最適なバケットタイプのレザーシートを採用。リアシーもの足もともゆったりしており、快適性もバツグン。
センターコンソールの中央には12インチのタッチスクリーン液晶モニターを装備。ここで駆動状態をモニタリングできるが、実はTRX にはトラック初のローンチコントロールも装備。走行モードを切り替えるとトルクの配分だけでなく、スタビライザーを制御しロール量も制御。
CALWING【キャルウィング】
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Photo&Text:編集部
アメ車マガジン 2023年5月号掲載
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