【1951 シボレースタイルライン】26インチの鍛造スポークが不思議なことに絶妙にマッチ
日本車で50年モノのビンテージカーは数少ないが、アメ車では半世紀選手は意外と珍しくない話。と思っていたら、何と72年前のスタイルラインが日本上陸!輸入したのはカスタムを積極的に手がける、あのクアートだ。
やっぱりGMが最高
稀少な2ドアモデルを輸入!新旧を組み合わせた新しい形
1951 Chevrolet Styleline
様々なカスタムコンテストだけでなく、東京オートサロンにも出展するクアート。どちらかと言うと現行車を積極的に扱うイメージが強いが、新たな展開として「ビンテージアメリカン」の取り扱いも開始。でも古いクルマをそのままキレイにするのでは他店と同じなので、敢えて個性を出すために、届いたその日にいきなりカスタムを実施!2インチ程ローダウンし、なんと26インチのフォージアートを装着してしまった!
今回輸入したスタイルラインはスタッフである吉岡さんの愛車で、マグナム→インパラとアメ車を乗り継ぐが、どんどん年式が古くなる重度の旧車好きに見られる症状。決めては「日本にもスタイルラインは走っていますが、2ドアは見たことがないので」と言う圧倒的な個性と存在感で決意。
ちなみに代表の酒向さんは「古い物を大事にしつつ、新しい物を積極的に取り入れるのがアメリカの文化。なので、敢えてこのクルマをEV化するのもアリかな?」と思っているそうで、アメリカでは既に様々なEVコンバージョンキットが市販化されているとのこと。実限すれば、今までとは異なる旧車の楽しみ方ができるだけに、否応無しに期待値が高まる。
カスタムだけでなく、これからのアメ車のあり方も模索するクアート。その行末は、期待しないハズがないだろう。
1930年代から1950年代中盤までに見られる、丸みを帯びたボディライン。特徴的なフロントマスクは可愛らしさすら感じられる。目下、最大の悩みは電装系が6Vなので、ヘッドライトバルブなどは入手不可。速やかに12V 化を計画しているそうだ。
ビンテージカーと言えば、やはりスポークホイール。フォージアートの26インチをチョイスするが、このホイール実は鍛造製!車重は2トンはあるが、強度はまったく問題なし!
エンジンは3.5ℓ直6を搭載。現代車の様な制御は一切なく、水/電気/燃料さえあれば走れるシンプルな構造。だからこそ、70年以上経っていても、普通に走れるわけだ。
ステアリングの内側にある丸い縁がホーン。どことなく馬車の時代を連想させるスタイル。車内はフルオリジナルの状態だそう。アメリカで誕生して70年以上経た後に、スタイルラインとしてはよもや日本にやって来るとは思いもしなかっただろう。
OWNER:吉岡紘助さん
THANKS:QUARTT FAB
TEL:0583-81-9167
https://www.quartt.jp/
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2023年6月号掲載
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