究極の美を求める人に贈るROHANの導き出した答え

見る者を魅了するどころか、一瞬で釘付けにする。そんな芸術作品のような佇まいを見せるROHANのデモカー。第一弾ではコルベットを取り上げ、続いてカマロ、そして第三弾となる今回はマスタングをベースに華麗なシルエットを創造。
華麗なるフォード
至極のカスタムペイントにオリジナルボディキット&ホイールを組み合すことで野生馬の魅力をさらに昇華させる
'15 FORD MUSTANG 50 YEARS EDITION
FORD MUSTANG BLOOM Gold Line × ROHAN IZAWA ART DESIGN
国内のカスタムイベントはもちろん、世界中でその名が響き渡るROHAN。代表の井澤氏の生み出す、独創的すぎるペイントワークの数々は留まるところを知らず、常に我々の斜め上を提案し続けてくれる。クルマという大量生産品も、彼の手に掛かれば唯一無二の存在に生まれ変わり、まさに一級品の芸術作品に匹敵するほど。エングレービングやグラインダータトゥ、そして3Dペイントと、思わず触れたくなるようなその作品群は、一度ならずとも目にしたことがあるはずだ。
そんな井澤イズムが新たに挑戦するのは「130DESIGN」と名付けられたオリジナルのボディキットとホイールだ。これまでROHANでは、他社のエアロパーツを装着した車両に施工するケースがほとんど。だが、ROHANのアートワークを最大限に引き出すには、オリジナルのボディキットが最善の組み合わせとなる。そんな想いが募った結果、ブランドが誕生したと言えるだろう。
ベース車両は第6世代マスタングの2015年モデル。グラインダータトゥや3Dペイントに圧倒されるが、構成パーツはフロントリップ、サイドディフューザー、リアバンパー&ディフューザー、そしてGTウイングと、エアロパーツをフルコンプリートで装着。非常にグラマラスなスタイリングに見えるが、実はオーバーフェンダーはラインアップしておらず、フェンダーアーチを若干加工した程度。マスタングが本来持つボディラインを3Dペイントによって引き出されているが、これぞ井澤イズムの極地と言えよう。クルマの前方から後方へと空気の流れを視覚化したかのようなラインは、単なる装飾ではなくマスタングのスポーティ性そのものを表現している。
足回りはエアサスに変更。気になるホイールも実はROHANのオリジナルブランド「GSR」の製品で、鍛造の3ピース構造を採用した「GS-1」を装着。本物を求めるユーザーに知って欲しいという願いが込められており、筋肉質なデザインはもちろんだが、強度や精度など、様々なコダワリも内包されている。今回は20インチを装着するが、GS-1のサイズバリエーションは19〜21インチまで設定。しかもリムのカラーは5色、ディスクカラーは11色。3ピースゆえに、ノーマルフェンダーからオーバーフェンダーを装着したハードなカスタムまで、どんな車両にもベストなマッチングを実現可能だ。
他を凌駕する、真の唯一無二と言える存在感。個々のパーツの美しさもさることながら、一体感というかトータルバランスのスタイリッシュで、貴賓すら感じさせる。ペイントワークを施したスタイルが究極のスタイルだが、ファーストステップとして130DESIGNのボディキットからROHANワールドを踏み出すのもアリで、徐々にステップアップする楽しみがある。ちなみにこのマスタングは埼玉のBLOOMが施工を行なっている。同ショップでも施工を受け付けているほか、ROHAN商品の購入も可能である。




ノーマルボディにプラスする、ハーフスポイラーを採用。各パーツは単品での購入が可能で、GTウイングはクリアペイント済みだが、それ以外は未塗装品。好みのペイントを施すことを前提としている。マフラーはデュフューザーとの一体感を重視した物で、ワンオフ製作となる。


ボディの随所にはROHANイズムが満載。ボディサイドの3Dペイントは強烈に主張するが、ボンネットのグラインダータトゥは、強い光が当たった時だけ現れる仕様。すべてをひけらかすのではなく、主張しすぎない奥ゆかしさも兼ね備る。また後方に向かって走り去るようなグラデーションも独創的だ。


20インチのGSR GS-1を装着。シンプルな5スポークデザインだが、刃のようなエッジが凄みすら感じさせる。ディスク部分は切削+クリアで、これにグロスブラックアルマイトリムを組み合わせる。
BLOOM
店所在地:埼玉県狭山市青柳572-5
TEL:049-215-9155
株式会社 IZAWA ART DESIGN
所在地:奈良県橿原市常盤町495-1
TEL:0744-29-8090
URL:https://www.rohan-izawa.com/
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン2023年7月号掲載
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