小柄な女性が操る、ジープ史上最長ボディのグラディエーター
2023年5月末に開催されたアメマガミーティングZでガールズオーナーが奈良から自走でエントリー。しかもその相方がゴリゴリにカスタムされたラングラーってことで単独取材のラブコール!
ジープとなら人生はもっと愉しい
義理の弟(双子)と楽しむ、愉快なラングラーライフ!
'22 JEEP GLADIATOR RUBICON
ジープブランドとしては26年ぶりのピックアップトラックとして2018年11月に北米でデビューを果たしたグラディエーター。そのルーツは1962年に1963年モデルとして登場した初代モデルである。初代はシングルキャブだったが、現行モデルはダブルキャブでその長さは全長約5.6m、幅はJLとほぼ同じではあるが全高が35mm高く、ホイールベースは1m以上長い。もはやフルサイズピックアップと何ら遜色のないスケール感は、通常モデルのラングラーとは別物として捉えて然るべきサイズ感だ。
そんな大きなグラディエーターを小柄なガールズオーナーが、奈良県から愛知県のセントレアまで自走で乗り付けてくるもんだから、取材班からの視線も釘付けになって当然。仲良さそうに同じ奈良ナンバーのラングラーと隣同士でエントリーしていたので「夫婦ですか? カップルですか? 彼氏!?素敵ですね! お揃いでジープ乗りなんて!」なんて世間話を進めていると、「旦那の弟です!」って。「義理姉弟でも同じ趣味趣向ってええなぁ!」なんて話からトントン拍子に単独取材の話が進み、現場へ現れたお二人。「同伴お疲れ様です! こないだの黒いラングラーは置いてきたんですか?」と聞くと「え!?あれは弟です。実は双子なんです(笑)」とカミングアウト。いやもうそっくり過ぎて、グラディエーターに乗る小柄な女子のインパクトすら薄れてしまう程だった。
そんな世間話もほどほどに話を伺うと、旦那さんと妻のゆりこめさんは、お互いがハーレー乗りでアメリカンカルチャーが大好物な夫婦。ご自宅はグラディエーターを迎え入れるために全長を考慮した眺めのレイアウトに加え、ハーレー2台が収まる様にオーダーするなど、その姿勢は本物。グラディエーターと暮らす新婚生活はまさにバラ色である。
ジープディーラーで人気の色を聞き、それを避けて選択したのがサージグリーン。人と同じなのは嫌な性格だから選んだというこのボディカラーが絶妙にミリタリー感を高めて雰囲気抜群。ポイントを押さえたカーボンのアクセントもナイス!
グラディエーターのベッド部分には本国で製造された地域の市外局番が刻印される。作っていただいたことへの敬意の表れだとか。購入してすぐに取り入れたリアゲート部分のグラディエーターのスペルロゴは大のお気に入りポイントだ。
撮影当日はありのままの日常を演出すべく、ご自宅でサンドイッチを作っていただき、いつも通りにリアゲートに腰を掛けて即席でテーブルを置いてピクニックを楽しんでもらった。砂地や砂利、生い茂った芝生の上だと躊躇しがちなシーンでも広大なリアゲートがあればどんなシチュエーションでも即席で寛げてしまうところもピックアップの魅力。
ゆりこめさん
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年10月号掲載
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