道なき道の先の目的地へ、クルマ選びは走破性最優先!ラングラーアンリミテッドサハラ

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アメマガ2023年10月号

ラングラー

ラングラーアンリミテッドサハラ

ジープとなら人生はもっと愉しい

「Jeepとアウトドアは相性が良い」。そんな生温い話ではなく、一歩間違えれば死を覚悟して挑む過酷なクライミングに挑戦し続ける週末冒険家の藤本さん。そんな彼が愛用するラングラーが生々しくてカッコいい!

ジープとなら人生はもっと愉しい


危険と隣り合わせの過酷なアルパインクライミングに挑む!

ワイルドとか硬派とか、本格派オフローダーとか、ラングラーに対するイメージは比較的ソッチ系であることに間違いはないが、そんな言葉じゃ収まりきらないレベルのホンモノが、紹介する藤本さん。サラッと「週末冒険家です」なんて自己紹介をされるものだから、それこそ一般的な登山道をハイキング感覚で登って頂上で一服なんて軽いのを想像したが、「ユーチューブもやってるんで見てください」なんてこれまた軽いタッチで案内されて見てみると、まるで海外のクレイジーなクライマーたちが挑む本気のソレにビックリ。死と隣り合わせのシリアスな場面でも、それを感じさせずに面白おかしくコミカルに道中の生々しさから映像に反映するユーモアには、山への興味より彼への個人的な関心が向くほどである。

そんな藤本さんの愛車ラングラーがこれまたリアリティーに溢れていて魅力的。大口径でゴリゴリのスタイルというよりは、フェンダークリアランスをしっかりと確保して、過酷な路面状況下でも難なくこなせる足捌きに重きを置くボトムス。そしてルーフトップのオープン機能を犠牲にすることなくキャリアやサイドタープを巧みにかわすレイアウト。DIYした二段ラゲッジにサイド部分のデッドスペースまで収納に活用する、隙のないアレンジも特筆物だ。

 

ラングラーカスタムといえば車高の高さやワイドフェンダー、そしてお洒落に映えるルーフ活用術も昨今トレンドではあるが、彼の場合はそのすべてがビジュアル目的ではなく、本当に必要な物ばかり。必要以上に大きなタイヤや有り余るサイズ感の大きなタープは要らない。しかし何もない過酷な山中で過ごすために必要となるアイテムには貪欲。ラングラーを人一倍活用するからこそ、サッと横に立っても誰よりも似合う。ライフスタイルとクルマが一致するとは、まさにこのことだ。

'19 JEEP WRANGLER UNLIMITED SAHARA

モパーのリフトアップキットで約3インチアップを施し、BLACK RINO のゴールドリムにジオランダーX-AT(285/70R17) を装着。ROTOPAXの2ガロンストレージもリアリティに溢れて素敵。

ベストップのサンライダー全開口を犠牲にすることなくルーフキャリアを設置。当初は6ディグリーズから「この神技テクなルーフのアレンジ素敵じゃないですか!」と、今回のJeep 特集に合わせて取材を打診したが、あまりにオーナーが魅力的だったのでこっちがサブになってしまった。

整備された登山道とはわけが違うので、当然山小屋なんてものも存在しない。となれば唯一の拠点がこのラングラーとなる。となればサイドオーニングも耐久性、対候性に優れたものが必須。リアゲート部分のテーブルも然りだ。

藤本さんが手掛けるアパレルのTHNDER BIRD HILLSロゴ入りのシートカバーに、本国から輸入したゲートテーブル、ウェザーテックのラゲッジマットなど、すべてが“冒険家” に直結するアイテムばかりでリアル。

写真は2022年のゴールデンウィークに挑んだ北アルプス剱岳の様子。このほかにも沢登りに岩場のフリークライミング、クラッククライミングなど、「えっ!?そんなヤバいところ登るの?」と驚くロケーションが次々出てくる彼のユーチューブは、その道中からそのまんま映像としてアップされているので、凄く親近感が湧いて疑似体験しているかの様に惹き込まれる。

Kei Fujimotoさん
@THUNDER_BIRD_HILLS


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年10月号掲載


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