ヤフオクで購入したボロボロのカマロがここまで化ける!?

ディスカバリーチャンネルの人気番組でお馴染みのガス・モンキー・ガレージ。錆びだらけで朽ち果てる寸前のクラシックカーを買い取り、レストアやカスタムを施して極上車へと仕上げるあの場面。まさにそんなヒストリーがナオキモータービルドに実在した。
AMERICAN SPORTS
「名車改造! ファスト&ラウド」さながらの蘇生術!!
1979 CHEVROLET CAMARO Z/28
当時物の純正品にこだわって丁寧に仕上げていくことがレストアの定義だとすれば、今回紹介するカマロは純正品か否かに関係なく、想いのままにカッコいいを貫き、走りに徹した仕様へとアップデートを施すレストモッド的なコンセプトを感じさせる個体。
話を伺うと、ナオキモータービルドの宮田氏が自分で乗ろうと軽い気持ちでヤフオクに60万円で出品されていたものを落札。当初はボロボロのダッシュボードと車種不明のシート以外何もついていない状態で、部品取りに近い状態だったとか。しかしフレームの状態は良好で蘇生すれば良いクルマに仕上がると確信した宮田氏だったが、入庫してすぐに現在従業員で当時はお客さんだったショウゴ氏に売ってほしいと懇願されて託すこととなった。
フロアパネルを交換してカーペットやルーフライナー、ドアパネル、ピラーカバー、ダッシュボードを新調してTMIシートを導入。エンジンは350センターボルトにヘッドマンヘダース、エーデルキャブ換装。
ATは700R4の4速に強化してノンスリデフを装着。そのパフォーマンスに相応しいストイックな足を求めてホチキスサスペンション、サブフレームコネクターによるフレーム補強に加え、現在カウルインダクションフードと新調したフロントフェンダーのサイドダクトの到着待ちだそうで、到着すればより一層スパルタンなカマロへと進化を遂げることは間違いない。




80年代初期のワルそうなアメ車を彷彿させる立ち上がり強めのダックテールやフェンダーアーチから一体感のあるフロントリップスポイラーなど、当時のアメリカンスポーツは良い意味で尖っていた。そんなフォルムに見合うホッチキスの足周りやUSマグのホイールによるボトムもエモい。左右新調したフェンダーパネルには近日中にサイドダクトを新調する予定。カウルインダクションフードボンネットも同時装着するとのことで実に楽しみだ。




350センターボルトにヘッドマンのヘダース、エーデルブロックのキャブレターで構築されたエンジンルーム。700R4の4速ATに強化してノンスリデフ換装。ウィルウッドブレーキマスターシリンダーとフロント6ポッド、リア4ポッドのブレーキシステムで制動力強化を施し、ホチキスのサブフレームコネクターでフレーム補強を加えながら、前後ホチキスのサスペンションを装着したスパルタンな仕立ては、街中からハイウェイまで心地良い走り。終始ドライバーをご機嫌にさせてくれる。




内装は、フロアパネルを交換後にカーペットやドア内張り、天上にダッシュボードまですべてを新調。車種不明の簡易的なシートを取り去ってTMIへと換装してHURSTのビレットシフターをインストール。ステアリングはビレットスペシャリティーズでダコタデジタルメーターやバッフルを介してインチアップされたスピーカーなど、快適仕様へのアップデートが満載。ちなみにエアコンはVINTAGE AIRを導入しており、ここ最近の酷暑も快適そのものだ。
THANKS:NaokiMotorBuild
TEL:072-236-7300
https://naoki-mb.co.jp/
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年11月号掲載
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