半世紀の時を経て熟成された、魅力を放つファーストカマロ

クーペ

ビンテージ

シボレー

アメマガ2024年2月号

カマロ

ファーストカマロ

AMERICAN VINTAGE

アクセントガレージ

大阪府

アメリカンビンテージマッスルの中でもっとも知名度の高いメジャーモデルであるカマロ。その初代モデル最終である1969年型をベースとしながらも、絶妙に現代版へとアップデート!

AMERICAN VINTAGE CAR HEAVEN -米国的旧車天国-


スパルタンかつクールに!固定概念にとらわれない姿勢

1969 Chevrolet Camaro

本国でも価格高騰中のファーストカマロ。その最終である69年型は初代モデルの中でも人気の高いモデルであり、オリジナルか否かを問わず、ビンテージカマロの大本命。1967年から2002年までの5世代、そして2010年に復活を果たした現行モデルまで、ロングセラーモデルとしてアメ車を代表するマッスルカーとして日本国内でもその名はメジャー級ではあるが、箱型クーペとしての完成度が高く69年型だけに与えられたデザインと豊富なアフターパーツも相まって、69年型特有のアップデート手法も存在するなど、このモデルイヤーを指名買いするコアなファンもいるほどだ。

紹介する車両もそんな多彩なアップデートでアレンジを施した個体。ホッチキスで若干車高を落とし、スパルタンに鍛え上げられた足回りと制動力強化に貢献するウィルウッドブレーキシステム。そして往年の5スポークにして定番のアメリカンレーシング・トルクトラストを20インチの大口径でマウントするインパクトのあるボトムスもさることながら、ヘダースにキャブレター、電動ファンなど一式手を加えた350エンジン。さらにはLEDヘッドライト&フォグの換装など細部までアップデートされている。

オリジナル志向か否かがすべてではない。オーナーの好みに応じてベストなスタイルに仕上げていくことも、今後のビンテージマッスルの大きな課題。十人十色の旧車道楽だからこそ、ショップの柔軟な姿勢の真価が問われる時代と言えるだろう。

立ち上がり強めのリアスポイラーや前後アイアンバンパー、ボンネットのアクセントがガンメタリックのボディにマッチ。ヘッドライト&フォグは視認性の良いLEDに変更済。

ホチキス製のダウンサス&スウェイバーとLSDを組んだ12ボルトリアデフ。足もとは低扁平タイヤ×20 インチではあるが、スパルタンな走りにも十分耐えうる足回りを導入。

350エンジンにTH350の3速ATの組み合わせはストックしつつも、キャブレターの換装やヘダース、電動ファンの追加に加え、アルミ削り出しのボンネットフードダンパーまで、ひと通り手を加え、コンディションは絶好調!

オリジナルインテリアをストックしつつも、ステアリングの換装やB&Mコンバーター、ロックアップコントロールの追加、BOSEサウンドシステムにアシュトレイ部分にジャストフィットの小型モニターを設置。


THANKS:AXENT GARAGE【アクセントガレージ】
TEL:06-6991-9006
HP:https://www.alinks.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2024年2月号掲載


関連記事

RELATED


歳相応の姿ながら細部まで、綺麗なオリジナル志向【シボレーカマロベルリネッタ】

Z28を筆頭にマッスルカーの代名詞としても捉えられ、プロスピード仕様などにカスタムされた個体が多い1979年型カマロのオリジナルストックを発掘!

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

【シェビーⅡノバ】製作途中のまま10年間寝かせていた車両を1年かけて蘇生

旧車道楽とは面白いもので、長い間放置していた個体が原石の様に映ることも多々ある。手つかずのまま放置され続けた個体は、目覚めるキッカケを静かに待ちわびていたかの様に再び息吹を吹き込み、颯爽と駆け抜ける。

やっぱりカマロが大好き!その中でも69カマロが1番かな?

アメ車専門店の中でも、とくにビンテージを豊富に取り揃える東海カーズ。代表の細井さんはプライベートでも複数台所有するほどカマロが大好き。なので今回も、今まで紹介していない個体の登場だ。

プロツーリングほど手を加えず “ちょうど良い塩梅”で乗るべき名車【エルカミーノ】

最新のエンジンや足回り、ブレーキシステムでパリッと仕上がったビンテージマッスルはもちろんカッコいい。でもエルカミーノのキャラクターにはカジュアルに乗りやすく、適度にパフォーマンスを向上させて乗るくらいがちょうど良いのではと思う。そんなコンセプトで着々と製作しているF.A.S.Tの69エルカミーノをPick up!

 

最新記事


2024/12/03

アメ車&ドイツ車を専門に扱う日本有数の解体ショップ【T&K インターナショナル】

メンテナンス

ショップ

MAINTENANCE of AMERICAN CARS
解体屋ならではの迅速な対応でアメ車乗りをサポート

2024/12/02

激レア!フルウィンドーのダッジスポーツマンの愛らしさ

バン

ダッジ

いつかはウェストサイドなローライダー!そんなイメージを抱きがちなDJではあるが、本国では意外とそうでもなかったりする。現地で見たリアリティ溢れるカーカルチャーを、日本でサラッとこなすナイスガイを直撃!

2024/11/29

【ファニーガレージ】クルマ全般に精通しており、頼れるアニキのような存在!

ショップ

自動車メーカーやアメ車専門店など、様々な経歴を持つファニーガレージ代表の森 博章さん。アメ車専門ではないが、常にユーザーに寄り添ってくれる、真のモータースと呼ぶのが相応しいお店だ。

2024/11/28

【GMCラリーSTX】真鍮&ウォールナットとGMCラリーのコントラストが映える

バン

シボレー

モノ選びは直感。既製品で存在しない物は作ってでも納得のいくモノを愛用したい。そんなこだわりの強いオーナーに好まれるビンテージバン。飾り過ぎはナンセンス。ありのままを受け入れる余裕が魅せる“濃い目のバンライフ”。

ランキング


2024/12/03

アメ車&ドイツ車を専門に扱う日本有数の解体ショップ【T&K インターナショナル】

メンテナンス

ショップ

MAINTENANCE of AMERICAN CARS
解体屋ならではの迅速な対応でアメ車乗りをサポート

2024/12/02

激レア!フルウィンドーのダッジスポーツマンの愛らしさ

バン

ダッジ

いつかはウェストサイドなローライダー!そんなイメージを抱きがちなDJではあるが、本国では意外とそうでもなかったりする。現地で見たリアリティ溢れるカーカルチャーを、日本でサラッとこなすナイスガイを直撃!

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】