カフェ?ケーキ屋?近所で話題の住宅は住宅兼美容室

HOUSE

アメマガ2023年12月号

アメリカンハウス

アメリカンライフ

ジェネラルアメリカンホーム

Let's AMERICAN HOME

カフェができるらしい。いや、ケーキ屋のようだ。建築が進む中で聞こえてくる近所の声。それほど注目されて完成したオーナーさん邸は、祖父母宅や実家と同じ住宅兼美容室。住居は愛猫のことを考えてデザインもされている。

Let’s AMERICAN HOME


ライフスタイルに合わせ要望を出すことも大切

東海エリアを中心に、リアルアメリカンデザインの住宅をデザイン建築するジェネラルアメリカンホーム。幅広いネットワークを駆使してオーナーの要望に沿う土地探しをするのだが、今ジェネラルが最も熱心に土地探しをしているのが、愛知県知多半島の常滑市周辺。ヤシの木が並ぶ伊勢湾の海岸やコストコなど、アメリカを感じられる地域として注目しているのだ。

そんな常滑市に、2023年6月末に竣工されたのが清水さん邸。清水さんもまた、常滑という土地には縁もゆかりもなかったが、常滑の環境の良さに惹かれて土地を購入した一人だ。そして、取得した土地の広さは220坪。夫婦二人で住むにしては広すぎる敷地だが、清水さん邸は1階が美容室となっているため、お客さん用の駐車場として広い駐車場が必要だったのだ。「それでも広すぎるので、現在は駐車場として貸し出してます」と、しっかり土地活用もされている。

 

美容師歴11年になる清水さんは、祖父母も両親も美容師という美容師一家に生まれ、いつかは自分も両親たちと同じく独立し、住宅兼美容室を建てることが夢だった。夢というよりも、それが当たり前の流れだと思っていた。そのため、結婚しマイホームを建てると決めた時は、自ずと自分の美容室も一緒に建てることになる。

 

建築を依頼したのは、「迷うことなくジェネラルアメリカンホーム」。何故迷わなかったのか。その理由は、何を隠そう実家がジェネラルで建築されているからだ。 「小学生の頃までは、実家は一般 的な和風な住宅だったんですが、 突然親が家を建て替えると言い出して、気が付いたら見たこともない奇抜な住宅が完成したんです(笑)」。その住宅は、ジェネラル創業当時にデザインされていたとい う、レンガ調のレトロアメリカンデザイン。

自身の部屋はカラフル な壁紙になり、斜めの天井に天窓が付くなど、今ではジェネラルらしいアメリカンデザインであると理解するが、当時中学生の清水少年には到底理解できるはずもなく、「落ち着かない」からと、一時期は祖父母宅に避難していたほど。そんな実家だったが、年を重ねるごとに他の住宅にはないデザインに誇りを持てるようになり、いつか建てる住宅兼美容室は、ジェネラルに依頼することを決めていたのだ。

 

ジェネラルに建築を依頼する際、ほとんどのオーナーが気になるのは、ジェネラルの信頼度と、アメリカンデザインに実際に住む不安だろう。だが清水さんはジェネラル建築の実家に住み、両親は杉山社長を含むスタッフと今でも仲良く付き合っていることから、安心して任せることができた。「実際に住んでいたので、良い部分と自分には不要のものが判断できたので、間取り等の打ち合わせはかなり早かったと思います。細かいデザインは奥さんにお任せしました」。

 

コロナの影響で計画は大幅に停滞したが、その時間を使い壁紙などをじっくり検討。ただ、奥様がじっくり選び過ぎて予算オーバー になってしまったのは清水さんも想定外。それほど、奥様は各部屋の壁紙に拘ったということだ。壁紙一つから自由に選ぶことができるジェネラルだが、逆に選択肢が膨大で投げ出すオーナーも少なくないが、奥様は最後まで投げ出すことなく、オープンハウスやショールームも積極的に見に行きデザインを決めていったそうだ。

 

清水さん的にこのショールーム見学も、今後建築を考えるオーナーには是 非見て欲しいと語る。「壁紙にしても、やっぱり小さいサンプルだけではイメージは湧きずらい。オープンハウスはもちろんですが、 ショールームに行って大きなサン プルを見るのも重要です」。

他にも、自由だからこそ自分たちで調べることも大切と清水さん。「お任せでもしっかり作ってくれますが、やっぱり自分たちの生活スタイルに合う造りにしたほう が後々後悔は少ないと思います。ジェネラルは意見を聞いて取り入れてくれるので、自分たちで調べて『こんなのはできますか?』と聞いてみるのも大切。僕たちは愛猫のためにトイレ用の出入口の穴を空けてもらったりと、猫と一緒に住む住宅を調べまくりました」。

 

住宅完成と共にオープンした 美容室の名前は、愛猫のノンちゃ んからもじった「RINON」。今後は美容室と併設して、奥様のエステサロンもオープンさせる予定だ。

住宅リビングに入ると、部屋の広さに対してTV の小ささに違和感を覚える。実は清水さん邸、TV 視聴などは壁一面に投影するシーリングプロジェクターを使用。建築段階で設置することを決め、投影する部分の壁紙はプロジェクター専用の物を張る。

バスルーム側に設置した猫用トイレと、リビングをつなぐ出入口を大工さんにお願いして作ってもらった。トイレ臭がリビングにこもらないナイスアイデアだ。こうした部分は、自分たちでしっかり調べて提案することが大切と清水さん。

小さくても趣味部屋はやっぱり欲しかった

美容室の間取りや導線をメインに考えた清水さんだが、小さい(約2畳)ながらもしっかり自分用の趣味部屋を配置。漫画を読んだり、ゲーム実況配信も行なうことも。

住宅兼美容室となる清水さん邸。目立つことも重要と、煙突や左右対称の三角屋根などが特徴の、ジェネラル王道のロサンゼルススタイルを採用。カバードポーチ天井やドア色は奥様が悩みぬいて選んだもの。


OWNER:清水さん


町のシンボルになれるジェネラルのデザイン
Hair&Relax Rinon

建築途中には、カフェやケーキ屋さんが出来ると噂が立つほど注目を浴びたそうだ。220坪の敷地には広い駐車場があり、フルサイズのアメ車でも余裕で止められる。

ジェネラルでは比較的多い真っ白の腰壁だが、サロン内の腰壁は下地板に薄く白を入れただけ。これもまた、違った雰囲気を出すので参考にしたい。奥様が一番拘った壁紙は、シャンプールームなどエリア毎に使い分ける。その為、少々予算オーバーになったと清水さんは苦笑い。清水さん的には、サロン内天井の見せ梁がお気に入りとか。

入り口脇のガラスブロック、アイアン吊り戸、カウンターのタイルなどは、オープンハウスで見て採用したもの。今後建築するオーナーにも参考になるデザインが多いので、待ち時間にじっくりチェック。

Hair&Relax Rinon
TEL:0569-76-0401
定休日:毎週火曜日
営業時間:10:00 ~21:00


General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】

所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp


PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン2023年12月号掲載


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