僕たちが目指したのは現地でも見たハワイ郊外に佇む住宅

ハワイで見た郊外の住宅に憧れていた池田さん。だが、そんな住宅を建築できるハウスメーカーって日本にあるの?そんな中、クルマ好きの友人が建てた住宅を訪問すると、その住宅はまさに理想とするアメリカを感じるデザインだった。
Let’s AMERICAN HOME
住宅建築によって新しい出会いも増えた
結婚したら、マンションでもなく建て売りでもなく、自分たちが考えた「オシャレな」注文住宅に住みたい。最初は漠然とした夢を持っていた池田さんだが、結婚を機に住宅について真剣に考えるようになっていく。「注文住宅って、幾らぐらい掛かるのか」「ハウスメーカーの違いで何か変わるのか」。
そこでまず訪問したのが「TVで見たことがあった」と言う、大手ハウスメーカーの住宅展示場。展示されている住宅は、どれもが趣向を凝らした外観で、室内も開放的で洗練された設備。夫婦二人は初めての住宅見学に感動こそしたものの、それ以上に気になったのは営業マンの「しつこすぎる営業トーク」。「何処に行くにも後ろにピッタリくっついてきて、足を止めるとすぐに怒涛の営業トーク。それに相手するのが本当に面倒で…。こっちは、ただゆっくり見たいだけなのに」。池田さんよりも奥様の方が嫌気を感じ、早々に現場を退散。そもそもデザイン的に、池田さん夫婦が思う「オシャレ」とは違い全体的に面白みに欠けていたため、しつこい営業トークが無くても行くことはなかったと振り返る。
誰もが知る大手ハウスメーカーでこんな目に遭うとなれば、他の人は一体どこで建てているんだろうか。そんな疑問を抱きつつ過ごしている最中、同じ北米仕様(USDM)のクルマ好きの友人が住宅を建てたと報告を受け夫婦で訪問。そしてそこで見た住宅に衝撃を受ける。
まさにその住宅はアメリカそのもので、ガレージに収まるクルマも一段と映える。これこそが、池田さんが理想としていた住宅。「昔ハワイに住む友人に会い行った際、郊外の住宅がオシャレで感動したんです。何気なく止めているクルマでも、本当に絵になってかっこよかった。日本でこんな住宅に住めたらいいなって、ずっと思っていたんです」。
友人から聞いたハウスメーカーはジェネラルアメリカンホーム。初めて聞く名前だが、東海エリアでこうしたリアルアメリカンの住宅を建築デザインしているらしい。こんな住宅に住めるなら、すぐにでもジェネラルに行って話を聞きたい。しかし、慎重だったのは奥様。「確かにかっこいいけど、聞いたことのないハウスメーカーで大丈夫なのかな?」。そこで教えられたのが、建築した住宅を内覧できるオープンハウスが定期的に開催されていること。そこで建築したオーナーと直接話し、リアルな事情を聞いてみることも方法だということ。
その後池田さん夫婦はオープンハウスに足繫く通い、オーナーから生の声を仕入れていく。聞けば、多くのオーナーが当初はジェネラルに対して不安があったが、打ち合わせから建築後も常に親身にサポートしてくれるから満足しているという声ばかり。そして、オープンハウスに訪問する度に出会うジェネラルのスタッフが、「ゆっくり見て楽しんで」「何かあったら聞いてね」と、一方的な営業トークをしてこないことにも好感を持てた。「後々知ったんですけど、そのスタッフさんが杉山社長(笑)。話も面白いし、実際にアメリカに住んでいたこともあって凄く詳しい。こんなフレンドリーな人だったら、打ち合わせも楽しく理想の家が建てれそうだなと、建築を依頼しました」。
そして2年前、契約からたっぷり約1年掛けて完成した、85坪の土地に建つ4LLDK+ガレージの池田さん邸。イメージしたのは、昔見たハワイ郊外の住宅。ジェネラルらしい煙突に加え、屋根の4個のドーマー(鶏小屋)も大きな特徴で、ここは将来的に屋根裏部屋としての活用も可能。玄関ドアなどに色彩カラーを取り入れず、モノトーンで統一しているのも拘りで、その色使いはインテリアでも統一されている。池田さんが建築で絶対条件としたのがインガレージ。愛車にトヨタ・シエナ&VW・ティグアンRを所有しているため広々としたスペースを確保し、ガレージ奥には趣味スペースとなるカウンターも配置。
オーナーのライフスタイルに合わせて、間取りなども提案するジェネラル。池田さんが提案され採用したのは、二階にも配置するリビング。クルマ好きの池田さんの元には友人が遊びに来る機会が多く、その際は奥様の居場所は限られがち。それを踏まえて、ガレージから直接二階に繋がる階段も配置し、一階のリビングを通らず二階リビングにアクセスできるようになっている。
普段は奥様が一階リビングでTVを見て、二階リビングで池田さんがゲームをするという使い分けにもなっているようだ。奥様が出した要望は、「アメリカンだけど、日本的な落ち着く空間が欲しかったんです」と、小さい頃から慣れ親しんだ和室の配置。リアルアメリカンのデザインがウリのジェネラルだが、純和室の設計もしっかりと対応する。加えて、生活感を感じる物を置ことに抵抗があるため、それらを収納するスペースは大量に確保。キッチンのパントリーは食材用と調理家電用の二つを配置するほど。
インテリアは上記したようにモノトーンで統一されているが、池田さんはより徹底し、ドアの取っ手部分までモノトーンに合うシルバーを選択。照明もその雰囲気に合う物を、自ら輸入する拘りだ。「インテリアのテーマカラーが決まると、それに合う家具や照明も絞られ選びやすくなる。今後建てる方には、まずはインテリアのテーマカラーを決めることをおススメします。それと、オープンハウスに行く際はメジャーを持っていくこと。デザインの打ち合わせでは、キッチン台の高さ、洗面化粧台の高さなども聞かれるので、オープンハウスで計測して参考にするのも大切です」。
ジェネラルで建築を終えた今、二人は「今までにはない人脈が増えたこと」も大きな変化だと言う。「ジェネラルを通じてクルマ好きなオーナーさんと出会い、今では家族ぐるみの仲になった方もいますし、本当に新しい出会いが増えました。こうして取材までも受けられていますからね(笑)」。
住宅建築によって、新しい出会いまでも増える。ジェネラルの魅力は、決してデザインだけではないのかもしれない。
落ち着きのある空間を目指しモノトーンで統一




住宅外観同様に室内もモノトーンで統一。ドアの取っ手も、そのモノトーンに合うようにシルバーを選択する拘りよう。逆に言えば、ジェネラルはそうした細かい部分まで自由に選択できるのだ。また、モノトーンをテーマカラーにしたため、配置する家具や照明も絞られ選びやすくなったと言う。照明類は全て池田さんが海外から輸入。室内に生活感がある物を極力置きたくない奥様は、広くたくさんの収納を要望。その代表的な部分がキッチンのパントリーで、食材用と電子レンジなどの調理家電類を置く部屋に分かれる。寝室や洗面化粧台は、リゾートホテルを思わせる雰囲気だ。


吹き抜けには大きな窓&天窓を配置し、日当たりは常に良好。全館空調となり、どの部屋でも一年中快適に過ごせる。


奥様が要望したのは、「日本人の誰もが寛げる空間」である和室の設置。しかもモダン風ではなく、純和室に拘った。リアルアメリカが特徴のジェネラルだが、オーナーの要望によってこうした和室の設計も可能。壁も壁紙ではなく職人による手塗りだ。




池田さん邸の一番の特徴が、ガレージに直接行くことも可能な2階に配置されたリビング。来客があっても、どちらかのリビングを家族が生活スペースとして使うことができる。普段は夫婦の趣味部屋としても使われている。


土地は85坪で4LLDK+ガレージの池田さん邸。ハワイで見た住宅をイメージし、外観はライトグレーで統一。屋根の煙突(ダミー)はジェネラルらしいデザインで、正面と裏側に2個づつ配置する屋根のドーマー(鶏小屋)が池田さん邸の特徴。裏側のドーマーは、将来的に屋根裏部屋としても活用できる構造。
クルマを眺めながらコーヒーを飲む時間がとても幸せです。




フルサイズを2台止められるスペースを確保したインガレージ。その奥には小上がり式のカウンタースペースが設けられ、クルマを見ながらコーヒーを飲む時間が最高と池田さん。因みに、小上がり部分は収納にもなる。北米仕様のUSDMが好きな池田さんの現在の愛車は、ハワイで一目惚れしたトヨタ・シエナ(10年所有)。エアサス・レクソンフロントリップなどでカスタム。他にハイパフォーマンスのVW・ディグアンRも所有。正面右奥にあるドアを開けると、2階に直接行ける階段がある。これも池田さん邸の大きな特徴。
OWNER:池田さん
General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】
所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2024年3月号掲載
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