夫婦の趣味が一致したから好きなものを思う存分取り入れる
アメリカン雑貨を始め、アメリカンカルチャーが好きなオーナーさん夫婦。お互いの趣味が合うことで理想の住宅デザインもスムーズに決まり、好きなものを思う存分取り入れる。その中でも一番の拘りは、キッチン横にある夫婦共通の趣味を楽しむ和室だ。
Let’s AMERICAN HOME
欲しかった和室は大好きな麻雀をするため?
お互いが一軒家で暮らしてきたこともあり、結婚後のマイホームは一軒家の一択だった渡辺さん夫婦。思い描いた理想の住宅は「庭でBBQができること」、「他にはないオシャレなデザイン」で、まずは住宅展示場に行き色んなデザインを見ることからスタート。そこで目に留まったのは、北欧デザインと呼ばれる住宅。だが、「確かに面白いけど、メルヘン的なイメージで何か違う」。しかも「内装は普通の造りだった」ことが、一番のマイナス点。
改めてインスタで「カッコイイ家」と検索し色んなデザインの住宅を見ていくと、夫婦共に目を輝かせたのが、サーファーズハウスと呼ばれるアメリカンデザインの住宅だった。因みに、夫婦は一度もサーフィンをしたことはない(笑)。それでもアメリカンデザインに惹かれたのは、夫婦共通の趣味が「アメリカン雑貨の収集」だったことが大きい。渡辺さんは、その雑貨好きからアメ車に興味を持ち、15年型マスタングを購入したほどだ。
ようやく見付けた理想の住宅デザイン。だが、インスタで見たハウスメーカーは遠い関東が地盤で出張施工は無理。地元でこんな住宅を建ててくれるところはないものか…。そんな折、キャンプ好きでもある渡辺さん夫婦は、アウトドアイベント「フィールドスタイル」を訪れる。会場には様々なキャンプギアやキャンピングカーたちが並ぶのだが、なんとそこには、東海エリアを中心にリアルアメリカン住宅を建築デザインするジェネラルアメリカンホームがブースを構えていた。これぞ、まさに運命の出会い。
キャンプのことはそっちのけで担当者に質問攻めし、完成住宅を内覧できるオープンハウスもしっかり予約。定期的に開催されるオープンハウスは欠かさず通い、時には奥様一人で参加したほど。そうして得た知識を元に、満を持して渡辺さん邸の建築がスタートしたのだった。
渡辺さんの要望は、広いインガレージと趣味部屋の設置。奥様は、周回できる家事導線とファミリークローゼット。そして、リビングを中心に家族が集まることを理想として平屋建てを希望。だが、平屋では要望の間取りが難しく、ジェネラルは2階建てを提案。
当初渡辺さんは難色を示したが、2階建てにすることでインガレージは2台駐車できるスペースになると聞いて、一転して喜んで承諾。趣味部屋こそ断念したが、その代わりに、実家で慣れ親しんだ和室を配置。実はこの和室、中央の畳を取り外すことが可能で掘りごたつ形式。ここに収納している組み立てテーブルを設置すると、夫婦が大好きな麻雀卓が完成する。「組み立てテーブルも含めて、大工さんにお願いして作ってもらったんです。大工さんも、麻雀をするために掘りごたつやテーブルを作るのは初めてと言ってました(笑)」。
インテリア全体は「海の中」をイメージし、濃さの違うブルーを天井や壁に取り入れ、キッチンタイルも海を連想させる彩りと装飾になり、バスルームの腰壁には波型の装飾も入る。「お互いの趣味や好みも一緒だから、悩むと聞いた壁紙もすんなり決まりました。逆にジェネラルから、もっと悩んだら? と心配されたほどです(笑)」。理想の住宅を建てる上で、夫婦の趣味が合うことも重要なポイントなのだ。
インテリアのテーマは「海の中」カラーリングや照明も海らしさで統一
インテリアのテーマを「海の中」と決めて、壁や天井は濃いブルー&薄いブルーを使い分けて配色。カウンターキッチンのタイルは、まさに海の中をイメージさせる。1階は奥様要望の周回できる家事導線になり、家族の洋服などがまとめて収納できるファミリークローゼットも設けられる。電飾も夫婦がインテリアに合うように探したもの。
ジェネラルアメリカンホームはオーナーの要望があればなんでも作っちゃいます!
趣味部屋も欲しかったが、それと同じく欲しかったのが和室(4.5畳)。子供の遊び場でもあり来客用の寝室にもなるが、中央の畳を外すと掘りごたつになり、そこには組立式のテーブルと麻雀セットが収納されている。渡辺さん夫婦は麻雀も大好きで、大工さんにお願いしてテーブルやこの仕組みを作ってもらったのだ。
トイレなどの壁紙は遊び心がいっぱい!


バスルームの腰壁には波型の装飾が施される。1階のトイレの腰壁はパイナップル柄、2階のトイレ壁紙&腰壁はヤシの木柄と遊び心が溢れる。ジェネラルならではの個性的な壁紙は豊富に用意され多くのオーナーが悩む部分だが、渡辺さん夫婦は即決したようだ。
インガレージは行きつけの雑貨屋さんのインテリアを参考
インガレージは渡辺さんの2015年型マスタングと、奥様の愛車が余裕で収まる広さ。カラフルな壁の配色は、行きつけの雑貨屋「アメリカンザッカウエルカム」のインテリアを参考にしたとか。今後、さらに雑貨で装飾していく予定。
マスタングは、雑貨などのアメリカンカルチャー好きが高じてアメ車が欲しくなり、アメ車クーペ&セダンの中から選んで決めたもの。ノーマルの姿が好きでノーマルを維持する。因みに奥様もクルマが大好きで、「カッコイイクルマの助手席に乗るのが好き」と語り、旦那さんの愛車に軽自動車はNGのようだ。
当初は平屋を希望したが、2階建ての4LDK+インガレージに変更。オープンハウスで見て取り入れたのが、正面のフェンスと花形ブロック。電飾も張り巡らせて、夜の雰囲気も見どころだ。

ホワイトの外壁に赤いドアも大きなポイント。玄関を入ると、アメリカから取り寄せた洗面ボウルを配置した洗面台があり、その右手にはガレージに繋がるドアとシューズクローゼットがある。また、玄関上り框にタイルを貼りこんでいるのも特徴的。
OWNER:渡辺さん
間取り……4LDK
土地……93 坪
完成……2023年12月
ジェネラルアメリカンホームを知ったきっかけは?
アウトドアイベント・フィールドスタイル
[リアルアメリカの住宅を建築デザインするハウスメーカー]
General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】
所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2024年6月号掲載
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