8年住んで分かったことビンテージ感が生まれてそれもまた好きになる

HOUSE

アメマガ2024年1月号

アメリカンハウス

アメリカンライフ

ジェネラルアメリカンホーム

Let's AMERICAN HOME

ジェネラルで建てたのは約8年前。当時は今ほど建築例も少なく任せて大丈夫か不安もあったが、時間が経っても飽きることなく毎日が楽しい日々。家具や壁に多少のキズも増えてきたけれど、アメリカンビンテージみたいに味が出てそれもまたお気に入り。

Let’s AMERICAN HOME


いつか子供が巣立っても夫婦二人で楽しめる家

今でこそジェネラルアメリカンホームは、リアルアメリカの住宅を建築デザインするハウスメーカーとして知られているが、約10年前はインスタなどのSNSもなく存在を知ることは今よりも難しかった。そんな当時、「映画のホームアローンに出てくるような家を造るハウスメーカーってないのかな?」と気になりネットを検索し、ジェネラルに辿り着いたのが八巻さんだ。

 

八巻さん夫婦の共通の趣味はアメリカンカルチャー。映画や音楽はもちろん、アメリカン雑貨を求めての雑貨屋さん巡りも日課で、時にはアメ車のイベントに行き雑貨を物色することも。いつしか、そんな雑貨を飾って暮らす、楽しいマイホームが夫婦共通の夢となっていった。そこで八巻さん夫婦は、近隣の住宅展示場を訪問する。しかしそこで見た住宅の二人の意見は「機能性は高いけど、何だか楽しさがない」。そもそも、ありきたりな外観デザインが気に入らなかった。だからといって、北欧住宅のようなメルヘンなデザインも違う。やっぱり住みたいのは、ホームアローンだ。

 

積極的に調べたのは奥様の方。アメリカンな住宅をネットで検索し、建築したハウスメーカーを細目にチェック。そこで目に留まったのがジェネラルアメリカンホーム。ただ当時、そこまで数多くの建築例があったワケでもなく、あくまでも候補のひとつとしてメモ。転機となったのは、雑貨目当てに訪れたカーイベントでのこと。なんと、ハウスメーカーのジェネラルがブースを構えていたのだ。「よく喋るスタッフの方が面白くて、ずっと話をしていました。後から聞くと、その人が代表の杉山さん(笑)」。そこで意気投合し、後日事務所に行くことを約束。もちろん金銭面のこと、アメリカンデザインの住宅に対する信頼度など、不安が無かったワケではない。それでも、決して営業的ではなくフレンドリーな対応で住宅の丁寧な説明をする杉山さんに、「この人なら任せられる」と心を決めた八巻さん夫婦。

夫婦の要望は大きく二つ。八巻さんは、趣味の空間となるインガレージの設置。奥様は、住宅と併設するヘアーサロンの開設。今ではジェネラルによってヘアーサロンを開設するオーナーも多いが、その先駆けとなったのが実は八巻さん邸である。外観デザインは、外壁カラーをホワイトに決めた程度で後はジェネラルにお任せ。「今ではジェネラルが造る住宅に煙突は定番ですが、僕らが建てた8年前は煙突はかなり珍しかったし、当然僕らも図面を見て驚きました(笑)」。住宅側ドアを中心に対になるデザインで、住居側、ヘアーサロン側にはポーチも備わり、愛煙家の八巻さんの寛ぎの場所になっている。

インテリアは、間取りとホワイトカラーに統一することを決めて、詳細はこちらもジェネラルにお任せ。「最初は意気込んで壁紙も決めて行こうと思ったんですが挫折しました(笑)。それでもジェネラルは、僕らの趣味に合わせてアイランドの壁紙やキッチンの床などを似合うよう提案してくれて、リビングの本棚風壁紙は本当にお気に入り。僕だったら結局、無難な壁紙を選んでいたかも」。こうした遊び心のある壁紙などが、夫婦が求める「楽しい家」を色濃くさせ、インテリアに置く小物や家具選びがやりやすくなったと言う。「シンプルな壁紙だと、統一感を出すために何を買うか迷う。でもこの壁紙になったおかげで、小物も家具もアメリカ製に絞ることができました」。因みにソファやダイニングテーブルはアシュレイ。こちらも今ではジェネラルの定番アイテムになっているが、八巻さんが取り入れたことで徐々に広まっていったのだ。

 

夫婦の要望を取り入れ、楽しさを感じられる住宅として完成した八巻さん邸。8年間暮らし、敢えて不満と思う部分は何だろうか。「不満と言うか、もう少しこうしておけば…と言う部分はあります。それはリビングの広さ。図面で18畳と聞き十分広いと納得。内装工事の際もやっぱり広いと感じたんですが、ソファやテーブルを置いて4人家族が寛ぐとなると狭さを感じてしまう。家具を置いたイメージをしてから広さを決めておけばよかったと思っています。

 

でもこれは、インガレージの広さを優先した僕の責任なんですが(笑)」。一方奥様は「特に不満は無いですよ。8年住んで、男の子2人と猫2匹もいれば家具もボロボロになります。でもそれも、アメリカンビンテージだと思えて味がでます(笑)。普通の住宅だったら細かい傷も神経質になっていたかも」。

 

最後に八巻さんは「ジェネラルで建築を検討するオーナーさんには、余り神経質にならないことをおススメします。住宅の造りが雑と言うことではなく、打ち合わせもフランクだし、図面で作った案も簡単に変更できちゃう。それもジェネラルの魅力なので、全てをキッチリ決めてそれ通りにやらなきゃと神経質にならないこと。高い買い物ですが、細かい事を言わずにお任せすることも大切です」。

 

現在は家族4人+2匹と暮らす八巻さん邸。しかし、いつかは子供たちは巣立っていく。「それでも夫婦二人で楽しく住める家だから」。奥様が語る言葉に、ジェネラルの住宅の満足度が伝わってくる。

インテリアは間取りとホワイトを基本カラーにすることを決めて、細かいデザインはジェネラルにお任せ。提案デザインを元に建築されていったが、全館空調システムを屋根裏に移し空いたスペースをウォーキングクローゼットにするなど、途中で変更できる融通さもジェネラルの魅力。

ジェネラルで建築する多くのオーナーを悩ませるのが、膨大な資料から選ぶ壁紙。八巻さんも当初は自分で選ぶつもりだったが途中で断念。だがジェネラルは、八巻さん夫婦の趣味等を考慮し、キッチン床はチェック柄、アイランドも特徴的なアート柄を選ぶなど遊び心を注入。リビングにある収納上の本棚風の壁紙は、当初抵抗はあったようだが、今ではお気に入りの壁紙だ。

敷地面積は113坪。外観デザインはカラーをホワイトに決めてジェネラルにお任せ。ジェネラルならではの煙突もしっかり配置。道路側のドアが奥様のプライベートヘアーサロンMの入り口で、道路からみて右側の面に住居側の入り口がある。ポーチに置かれるベンチが、愛煙家である八巻さんの寛ぎの場所。

男のロマンは女の不満?アメ車購入は今のところお預けです

住宅建築の際、八巻さんが出した唯一の要望がインガレージ。アメリカンカルチャーが好きで雑貨収集も日課。アメ車に乗りたい夢もあり、奥様もアメ車は「カッコイイ」と語るが、「購入するのは話が別」とお許しが出ずバイクイジリ。次男・伯くんもガレージが大好きな遊び場。

家族4人と2匹の愛猫と賑やかに暮らす八巻さん邸。自慢のBMXを見せてくれたのは、次男の伯(ハク)くん。なお、長男の瑛斗くんは思春期のため写真NG(笑)
OWNER:八巻さん


女性限定のプライベートヘアサロン「M」を住宅に併設

プライベートヘアサロンM

将来マイホームを建てる際にプライベートヘアーサロンを併設することを夢見ていた奥様。ホワイトを基調にする住居側とは違い、ダークウッドの腰壁を採用するなどクラシックスタイル。サロンは完全予約制となり基本的に女性限定。

予約受付はLINE ID:@ wnv8608h


General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】

所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp


PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2024年1月号掲載


関連記事

RELATED


夫婦の趣味が一致したから好きなものを思う存分取り入れる

アメリカン雑貨を始め、アメリカンカルチャーが好きなオーナーさん夫婦。お互いの趣味が合うことで理想の住宅デザインもスムーズに決まり、好きなものを思う存分取り入れる。その中でも一番の拘りは、キッチン横にある夫婦共通の趣味を楽しむ和室だ。

僕たちが目指したのは現地でも見たハワイ郊外に佇む住宅

ハワイで見た郊外の住宅に憧れていた池田さん。だが、そんな住宅を建築できるハウスメーカーって日本にあるの?そんな中、クルマ好きの友人が建てた住宅を訪問すると、その住宅はまさに理想とするアメリカを感じるデザインだった。

【ジェネラルアメリカンホーム・サンクスギビングデー】年に一度のジェネラル大感謝祭2024年も大豊作!

リアルアメリカンの住宅を建築デザインするジェネラルアメリカンホームが、オーナーに感謝の気持ちを込めて開催するサンクスギビングデー。無料で食事を提供し、参加者が熱狂する豪華景品を2024年も大盤振る舞い。子供たちの泣き笑いが飛び交う、濃厚な時間を全員が楽しんだ。

カフェ?ケーキ屋?近所で話題の住宅は住宅兼美容室

カフェができるらしい。いや、ケーキ屋のようだ。建築が進む中で聞こえてくる近所の声。それほど注目されて完成したオーナーさん邸は、祖父母宅や実家と同じ住宅兼美容室。住居は愛猫のことを考えてデザインもされている。

子育てもひと段落。夫婦と愛犬ファーストでのんびり暮らす家

都会の喧騒を離れて、夫婦と愛犬でのんびり暮らしたい。3人の子育てがひと段落したN さん夫婦は、兼ねてより思い描いていた暮らしを叶えるため、2度目のマイホーム計画をスタート。目指すは広いガレージとドッグランの設置!

 

最新記事


2025/06/13

【2008 トヨタ セコイア プラチナム】逆輸入車を代表するプレミアムSUVの大本命

SUV

OTHER

かつては逆輸入車のムック本が発行されるなど一世を風靡した逆輸入車。中でもセコイアは当時のSUVシーンにおいてエスカレードやナビゲーターと肩を並べるプレミアムSUVの大本命だった。

2025/06/11

【WORK VS XV】圧倒的な多交点メッシュによる最新トレンドとクラシカルの融合

セダン

ダッジ

ホイール

2025/06/09

【CROSS FIVE OSAKA】小春日和の晴天に恵まれた大阪ライトミーティング

イベントレポート

CROSS FIVE OSAKA
23th Mar 2025
北港マリーナ

2025/06/06

【フォードマスタングGT】派手さの中に垣間見える、繊細な拘りも見逃せない

クーペ

フォード

日本のカスタム技術をフルに取り入れ、SEMA SHOW出展を果たしたジェットシティのマスタング。その雄姿に触発され、「世界基準」のマスタングに乗るべくジェットにカスタムを依頼したオーナーさん。その全貌が遂に公開された!

ランキング


2025/06/13

【2008 トヨタ セコイア プラチナム】逆輸入車を代表するプレミアムSUVの大本命

SUV

OTHER

かつては逆輸入車のムック本が発行されるなど一世を風靡した逆輸入車。中でもセコイアは当時のSUVシーンにおいてエスカレードやナビゲーターと肩を並べるプレミアムSUVの大本命だった。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2019/05/07

【リアデザインの至宝】エルカミーノが誇る最高の魅力、そのリアフォルムとは?

ピックアップトラック

シボレー

魅力的なビンテージ・アメリカンカー「1987年式シボレー・エルカミーノ」の乗り心地と実用性を紹介。カスタマイズされた信頼性の高いデイリードライバーとしての魅力や写真家にとっての理想的なクルマとしての魅力に迫る。オリジナルの内装とユニークなデザインをご紹介しよう。

2021/10/13

ライバル達が生産終了するなかエクスプレスは今も現役販売される

バン

シボレー

2017 Chevrolet Express 2500 LONG EXPLORER CONVERSION