車両販売だけでなくメンテナンスもウエルカム【カーショップトラッシュ】
2024年で創業20年を迎えたトラッシュ。札幌の中心地からクルマで30分ほどの距離にあり、都会の喧騒から離れた隠れ家的な雰囲気。代表の川口さんを中心に、様々なスペシャリストがお店を支える。
ショップキャラバン北海道
ユーザーの要望を聞き入れ理想のカタチを具現化する
カーショップトラッシュ
特定の車種、年代にこだわらず、幅広いアメ車を取り扱う札幌のトラッシュ。広大なお店には様々なクルマが展示されており、ちなみに下の写真はその半分程度しか写っていない。
冬は雪に閉ざされる北海道。道外の人から見ると、マッスルカーを所有していても1年の半分しか乗れないでしょ…と思うだろう。確かにその通りだが、だからこそ乗れない期間をフルに使って、徹底的にカスタムやメンテナンスを行える。今回紹介するトラッシュも、ただクルマを販売するお店ではなく、メンテナンスから鈑金、オールペン、さらにはレストアまで、あらゆるメニューに対応してくれる。また様々な工作機器も揃っており、様々な加工もトラッシュでは日常茶飯事だ。
ちなみに美容室で髪を切ってもらっている人だとイメージしやすいと思うが、やっぱり感覚の合う人に施術してもらい希望通りのスタイルに仕上がったら気持ちがいいもの。それはクルマのカスタムにも言えること。ユーザーの好みを聞きながら、もっと良い方向へと導いてくれる。トラッシュには川口さんや倉賀野さんを始めとするプロ集団が勢揃いしているので、まずは一度お茶でもしにいく様な感覚で遊びに行ってみてはどうだろう。
店頭にはノーマル車両だけでなく、トラッシュが創り上げた「作品」と言えるカスタムモデルも展示中。その技術力を感じることができる。ベース車両を決め、レストアに合わせてオールペンを行うことも可能だが、ユーザーはなかなかイメージが湧きにくい。そういった時こそ、豊富な経験やノウハウを持つトラッシュに任せてみよう。きっと、想像の斜め上を行くクルマに仕上げてくれることだろう。
店舗の中は、敢えて商談スペースとファクトリーを区別していないのが特徴。美しく仕上げられていくクルマを見るのは楽しいし、作業を見ながら自分の次のプランについて相談もできる。トラッシュ側も「見せられる」という自信の現れと言える。大きなアメ車が入る塗装ブース、整備スペースに加え、様々な工作機器を揃えているので、ワンオフパーツの製作もお手の物だ。
前列中央の川口さんを始め、多くのスタッフが揃うトラッシュ。美容院が様々なスタイリストを揃えるように、トラッシュでも様々なデザイナーが在籍しており、それぞれが異なるスタイルを提案する。前列右の倉賀野店長はトラッシュの頭脳で、様々なアイデアを提案する。
ちなみに店長の倉賀野さんは、趣味で家具も製作中。クルマだけでなく、そちらのファンも大勢いるので、こちらも通称「倉待ち」と呼ばれる状況といえる。大量生産品でなく「世界に1つだけのアイテム」を持つことは、自己満足かも知れないが、間違いなく心のゆとりのような、愉しみを感じられることだろう。
ボディカラーが合わなくなるのでいっそオールペンまでお願いしました!
'70 Chevrolet Chevelle
Owner : 渡部大和さん
3年前にサンディエゴからシェベルを輸入した渡邊さん。購入後にトランクに水がたまることでリヤウインドウの雨漏りが発覚。トラッシュに相談したところ「今すぐじゃないけど、他にも色々と直す所があるね。それを全て修理したらドアパネル以外ペイントするけど、それならオールペンの方が良いのでは?」と提案され、快諾。
本来レーシングストライプはステッカーだが、今回ペイントで表現し耐候性もアップ。ちなみにエンジンは454で、轟くようなサウンドが心地よい。元々は20インチを装着していたが、渡邊さんの好みで15インチに変更。それでもフロントは245/60R15、リヤは295/50R15とかなり太いタイヤをチョイス。その太い足元から、マッスルカーらしさを主張する。
Recommended American Car
'03 Jeep Grand Cherokee
国内には設定されない、5.7ℓV8のガソリンエンジンを搭載するグランドチェロキー。aFeのコールドエアインテークも装備する。大排気量のJEEPが欲しいなら、一択だ。また倉賀野店長は「旧車から現行車まで委託販売いたします。買取店の買取額が希望額と合わない方は是非ご相談下さい」ということなので、一度相談してみても損はないはずだ。
Recommended American Car
'70 Chevrolet Impala
ただ綺麗にレストアするだけでなく、センスも感じさせるのがトラッシュ流。ただ車高を下げるのではなく「ちょうど良い美しさ」を追求。まさにカスタムの美学と言える。
カーショップトラッシュ
住所:北海道札幌市北区篠路町篠路445-1
電話:011-788-3088
営業時間:9:00-19:00
定休日:日曜日
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2024年10月号掲載
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