【フォードマスタングGT】派手さの中に垣間見える、繊細な拘りも見逃せない

日本のカスタム技術をフルに取り入れ、SEMA SHOW出展を果たしたジェットシティのマスタング。その雄姿に触発され、「世界基準」のマスタングに乗るべくジェットにカスタムを依頼したオーナーさん。その全貌が遂に公開された!
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今後のカーショーではアワード狩りが始まる予感
2016 FORD MUSTANG GT
ジェットシティが、SEMAショーにマスタングを出展したのが2021年。芸術的なマフラー造形やボディペイントなど、日本トップのカスタム技術を満載したその姿は、世界から集まったカスタムビルダーから賞賛を受けカスタムオーダーもあったほど。
当然ながら日本でも反響は大きく、マフラーやボディワークのカスタムオーダーが舞い込んだが、件のマスタングに感化されライバル心ともいえるカスタム熱で、「世界に通用するマスタングにしたい」とジェットにコンタクトを取ったのが、あきちゃんさんだ。
所有する16年型マスタングは、LBワークスのフルキットを装着し、ファントムオーロラシルバーと呼ぶ、光の加減でオーロラの如くカラーが変わって見えるボディが特徴で、アメマガのイベントでも群を抜いて目立っていた。そんなカスタムを取り入れていながらも、さらに高みを目指したということだ。
完成したボディのベースとなるのは既存のLBワークスボディキットだが、フェンダーはダクト付きのブリスターに改良され、GT500グリルバンパーとの融和性を高めるためディフューザー&サイドスカートは、そのラインに沿ってワンオフ。ボディペイントはゴーストペイントやレースペイントなど、数種類の手法を織り交ぜ仕上げられた。
ジェットカスタムのアイコンとなるのがやはりワンオフマフラー。大胆かつ繊細な取り回しは今回も見事な出来栄えで、これは萩原代表がデザイン画を書き、それを元に職人が形に仕上げていくという、まさに世界に一つだけのマフラーだ。ワンオフされた各アイテムは、整備性も考慮され制作されるなど、見た目の派手さの中にも細かい配慮も施されている。
完成披露となったアメ車ファンミーティングでは早速アワードも獲得し、今後様々なカーショーで「アワード狩り」が始まるかもしれない。


ボディカラーは、レクサスのオプションカラーであるガラスフレークブラックでオールペン。そこにピンスト、トライバル、グラフィック、レースペイント、フィンガープリント、ゴーストプリントを織り交ぜ、往年のアメリカンマッスルカーのボディペイントを、最新手法で表現する。光の加減で印象が変わるのも特徴だ。




既存のLBワークスボディキットを流用しているが、ワイド幅だけは活かしつつ、ダクトを新たに付けたしブリスター化するなど大幅に改良。通常のLBフェンダーと前後バンパーではパーツ同士の境目(空間)が出るのだが、流線的なデザインにするべく前後バンパーをディフューザースタイルに延長加工。サイドスカートも同様にラインに合うようにワンオフ制作。なお、フロントはGT500グリルバンパーに変更されている。ワンオフされた各パーツは、通常のパーツ同様に取り外しが容易にできる形状となり、メンテナンスなどでパーツの取り外しで苦労することもない。
見た目の迫力とサウンドが別格となるワンオフマフラー。ミリ単位で調整されたパイプ加工は、メイドインジャパンならではの完成度。その形に合わせたリアバンパーも、もちろんワンオフだ。
また、車幅に合わせてサイズ加工されたGTウイングも、ジェットらしさを感じさせる。ジェットシティでの撮影後に納車されたが、アメ車ファンミーティング開催前に、約30種類の絵柄が点灯するLEDテールランプに交換。
ホイールは以前から履くアシャンティの22インチを流用。ダウンの4輪独立エアサスをインストール。
OWNER:あきちゃんさん
JET CITY
https://jetcity-motoring.com
Photo&Text:相馬一丈
アメ車マガジン2025年6月号掲載
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