自分自身でクルマを操るワクワク感それがアメ車にはある!【カーボックス】

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アメマガ2025年6月号

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チャレンジャー Hellcat

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数多くの欧州スポーツカーを所有してきた西井さん。だが、何か物足りない…。もっとワクワクする楽しさが欲しい。そこで出会ったシェルビー・GT500から「クルマの楽しさ」を知り、次々とアメ車を手にしていく。

GET A THRILL


クルマ選びの基準は楽しいか楽しくないか
欧州車にも乗ったけどアメ車の面白さは何倍も楽しい!

クルマを操る楽しさが欧州車にはなかった

当初の撮影予定は2台。「父と娘さんがジープに乗って、楽しいカーライフを送ってます」とのことだった。内容的には、よくある案件。だが、話の出所が広島のカーボックスとあれば話は別。またとんでもないオーナーさんが登場し、撮影車両だって増えるかもしれない…。

 

そんな思いで向かった現場にはジープ・ラングラー・392ルビコン、ジープ・ラングラー・ウイリス、フォード・シェルビーGT350R、ダッジ・チャレンジャー・ラストコール・ヘルキャット・ジェイルブレイクのクルマが整然と並び、その全てが一人のオーナーさんの愛車という、案の定とんでもないオーナーさんだった。これだからカーボックスは…面白い(笑)。

 

個性満載の4台を所有する西井さんは、アウディ・RS7やポルシェ・パナメーラGTSなど、欧州車の名だたる快速モデルを所有してきた(一部現在も所有)。アメ車なんてこれまで乗ったこともなければ、乗ろうと思ったこともなかった。そんな西井さんの目に留まったのが、カーボックスが苦心の末に仕入れた新車のシェルビーGT500。「マスタング乗りを始め、ハイスペックモデルに乗るオーナーにとって憧れのクルマだから、そうしたオーナーさんに乗って欲しいと思い、何とか仕入れたGT500だったんです」とカーボックス山西代表が語るように、そんじょそこらのオーナーに売るつもりはなかった。

 

そんなGT500を見に「アメ車に乗ったことのない」西井さんがショップを訪れ、「このクルマは楽しいですか?」と聞いてきた。それに対し山西さんは「楽しいなんてもんじゃないですよ。欧州車にはないアメ車ならではの暴力的なパワーと、本気でハンドルを握って操らなければいけない、じゃじゃ馬感は半端ないですから」と、RS7でショップに来た西井さんに対してアメ車と欧州車の違いを説明しつつ、「西井さんのRC7と比べるとGT500は、高級感や精度もなく完璧なクルマじゃないですから」と言い、それを教えれば西井さんは諦めて帰ると思っていた。

 

だが西井さんは逆だった。「そー! そう言うのが欲しんよ! 最近はどんなクルマに乗っても楽しくなくてね。ダイレクト感もないし、全て電子制御で自分が操ってる感が全くないんよ!」。もう買う気満々で、後日RS7を手放しGT500を即決するのであった。

 

空いたクルマは二人の子供たちが運転そうして初のアメ車であるGT500を手にした西井さんだが、端からノーマルで乗ることは考えておらず、愛車の多くがダークグレーで統一しているためラッピングでカラー変更し、ローダウン、HREホイール装着など次々とカスタム。「アメ車って楽しいねぇ」と言う西井さんに、これまで多くの変態的オーナーを見てきた山西さんも「この人も変態だ…」とポツリ。そしてその変態的な行動は、序章に過ぎなかった。

車内にロールバーまで備わった、ゴリゴリのチューニングモデルのシェルビー・GT350Rがカーボックスに入庫した際、「これ楽しい? どうなん? マニュアルでしょ?」と子供のように目をキラキラさせて聞いてきた西井さん。「いやいや(汗) GT500にはない楽しさは確かにありますけど、カスタムしたGT500があるじゃないですか…」。その返答虚しく、僅か1年足らずでGT350Rへ乗り換えを決めたのだった。

「キャンプ行くのに荷物が積めんね? なんか楽しいSUVない?」。なんと西井さん、趣味のキャンプにローダウンのGT350Rに乗って行っていたのだ。さすがにこの行動には驚いたものの、この頃になると山西さんも西井さんの好きなクルマの傾向も理解していたため、提案したのが6.4L V8 HEMIエンジンを搭載し470馬力を誇る最速ラングラー・ルビコン392。「それは面白い!」とこれまた即決購入となり、純正でもかなりの音量を出すのだが「マフラー音が物足りない! あとホイールも」と、ボーラ・アタックマフラーへの交換やHREホイールをインストールすることになる。

そして、娘さんが免許を取得した際に「娘が乗れるマニュアルのジープって無い? 娘がジープが好きらしい」と言うことで、ラングラー・ウィリスを追加。さらに、392と並べても遜色のないようにと、リフトアップ、HREホイール、マフラー、オーバーフェンダー、ステップ、グリル変更などなどカスタム。なお娘さんは、免許を取得し初めて運転したクルマがGT350Rだ。

まだまだアメ車への熱が止まらない西井さん。知り合いのために面白いチャレンジャーを探していたら、カーボックスにマニュアルのラストコール・ヘルキャット・ジェイルブレイクがあることを見付け、我慢できずに西井さん本人が購入してしまう。もちろんノーマルで乗ることは考えてもおらず、HREホイールやマフラーなど交換していくのだった。そしてこちらは、息子さんが良く乗っているクルマのようだ。

 

これでめでたしめでたし…と言いたい所だが、実は新型シェルビーも気になっている西井さん。さらには、娘さんが乗るウィリスにスーパーチャージャー搭載を真剣に悩んでいたりと、山西さんも「西井さんが次何を言いだすか、いつも冷や冷やです」と苦笑い。

 

「アメ車って本当に楽しいね」。その満面の笑顔が、アメ車ライフの楽しさを表している。

'24 Jeep Wrangler Unlimited RUBICON392

キャンプに行くことを目的に購入した、2024ラングラー・ルビコン392。純正可変マフラーで重低音のマフラーサウンドが出るのだが、ショップから自宅に帰る途中に「静かすぎる」として、Borlaアタックマフラーに交換。

他にHRE WHEELS FT1 17インチ、NITTO TRAIL GRAPPLER 37インチ、BAERフロント4ポッドキャリパー、社外サイドステップを装着。

'23 Jeep Wrangler Unlimited Willys

父のルビコン392の影響でジープ好きになった西井さんの娘さん。その娘さんが免許を取得したことをきっかけに、マニュアルのラングラーを探してもらい購入した23年型ラングラー・ウィリス。父名義ながら娘さんがメインでハンドルを握る。

HRE WHEELS FT1 17インチ、Borlaアタックマフラー改、2024モデル仕様フロントグリル、392ルビコン仕様オーバーフェンダー、リフトアップ、BAERフロント4ポッドキャリパー、前後バンパー加工、スプリントブースター。今後スーパーチャージャー搭載?

'24 Dodge Challenger HELLCAT JAILBREAK Wide

知り合いが面白いクルマを探していることをカーボックスに伝えると、入庫予定だと教えられたのがマニュアルのチャレンジャーラストコール24年型ヘルキャット・ジェイルブレイク・ワイドボディ。

それを聞いて西井さんは我慢できるはずもなく、自分の愛車に追加してしまう。マットグレーフルラップ、KW車高調、MAGNAFLOW改 CARBOXオリジナルパイプ加工+社外可変バルブ、HRE WHEELS MUSCLE シリーズ105 21インチ、MICHELIN PILOT SPORT 4、タイヤステッカー。

'17 Ford Mustang Shelby GT350R

新車のフルカスタムGT500から乗り換えた、マニュアルの17年型シェルビー・GT350R。4台ある中で、一番運転が楽しいクルマだと語る西井さん。娘さんが免許を取得した頃は、初心者マークを張ってハンドルを握っていたとか。カスタムメニューは、マットホワイトフルラップ、フォードレーシングローダウンサス、MAGNAFLOWマフラー、APRカーボンリップ&カナード、リアロールバー。


OWNER:西井さん


car box
TEL:0826-52-3052
http://www.bs-carbox.jp


Photo&Text:相馬一丈
アメ車マガジン2025年6月号掲載


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