【シェルビーコブラ427】飾って眺めるよりも走って楽しむスタンス
40代、50代を中心に憧れの名車として名高いコブラ。アーバンガレージで販売されるスーパフォーマンス社製のコブラを即決で購入し、それと同時に始めたユーチューブでは赤裸々にそのカーライフを更新。一躍有名人となった「蛇女」の魅力に迫る!
アメ車女子のライフスタイル
RX-7、スイフト、そしてコブラ、どれもが甲乙つけ難い愛車
Shelby Cobra 427
ユーチューブやティックトックなど、巷で話題の「蛇女」。峠仕様のRX-7(FD)やスイフトでミニサーキットを嗜む生粋のマニュアル女子として、そこらのクルマ好きとは別格のドラテクと知識を持つ彼女がコブラを購入したのは2020年の1月だ。

せっかくガレージがあるんだから屋根のないオープンカーが欲しいと思い立ち、良い個体がないか物色する中で「蛇好きやし、コブラとかええんちゃう?」と軽いノリの提案に触発されて、実車を見に笠岡ふれあい空港で開催されていたドラッグレースのイベントへ。しかしそこで見た5ℓのコブラは当時乗っていたRX-7よりも音が小さいからと心に刺さらず、427(7ℓ)エンジンを搭載したスーパフォーマンス社製の新車が大阪のアーバンガレージで販売されているとの情報を得て突撃。エンジン音を聞いた瞬間にコレだ!と即決した。

それと同時に開始したユーチューブでは〝若い女の子がコブラに乗っている〟と話題になり、ノスタルジックカー中心のミーティングやアメ車の集い、そしてスーパーカーのツーリングなど、ジャンルの壁を超えて彼女とコブラの知名度は増すばかり。しかし、彼女のユーチューブを視聴すると順風満帆ばかりではなく、遠方のイベントへ自走で参加した帰りに台風で暴風雨に見舞われ、幌をつけて走行するもずぶ濡れになる様子や、トラブルを赤裸々に更新する動画も多い。不運を楽しむと言ったら語弊があるかもしれないが、内装が水浸しになる様な状況でもカメラを回して視聴者の皆さんと共有して楽しむ姿勢は、実に前向きで好印象。
そんな、ありのままのコブラライフに加えて、コブラ同様に愛用しているRX-7やスイフトでミニサーキットを颯爽と走る姿もまた、クルマ道楽を楽しむ視聴者に刺さると言える。どれかがメインカーではなくて3台すべてがなくてはならない存在と語る蛇女さん。購入した価格=価値ではなく、運転する喜び、そして楽しみ方も三車三様であり、それぞれに魅力があると語る彼女の視線は蛇よりも鋭く、魅力に満ちていた。


スーパフォーマンス社で搭載された427エンジン。とくに不具合はないが、燃料ポンプがないため燃料の濃さを音で判別。「かぶりそうだな?」と感じたらアクセルで煽ったり、RX-7のロータリーエンジンで培った感覚がコブラでも活きている。サイド出しのマフラーは火傷に気をつけつつもヒートガードを付けるとスタイリングが崩れてしまうのでそのままワイルドに!

スティックシフトの角度が特徴的なコックピット。「操りにくくないですか?」と聞くと、シフトよりもペダルの位置関係が独特で、初めて乗った時はクラッチペダルとブレーキの距離感に戸惑ったそうだ。即席の扇風機は真夏でも躊躇せず日常的に乗っている証。

ビジネスとしてエキゾチックアニマル専門のペットショップを運営しており、それが蛇女の由来。10代の頃から蛇に魅了されて大学生の頃には蛇を飼育。爬虫類を主としたペットショップでのアルバイト経験を経て今に至る。

撮影当日もヘビの赤ちゃんが産まれて、生後数時間の赤ちゃんを撮らせてもらうなど貴重な経験も。

ちなみにコアラの様な生物はインドネシアのジャコウ猫でビントロングと言うらしい。

owner : 蛇女
【誤記のおわび】
アメ車マガジン10月号の30-31ページにて蛇女さんを紹介する記事を掲載しておりますが、31ページのコメントに誤りがありました。
「エキゾチックアニマル専門のペットショップを運営して、6年ほど前からネット販売をスタート」と記載いたしましたが、蛇女さんはネット販売はしておりません。
今後はこのようなことがないように確認を徹底いたします。
このたびは大変申し訳ございませんでした。
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン2025年10月号掲載
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