私もアメ車に乗ります!一番大きいH2に乗りたいんです

SUV

アメマガガールズ

ハマー

アメマガ2025年3月号

H2

石川県

タカヤマ自動車

アメ車女子のライフスタイル

アメ車女子

両親と弟がアメ車に乗る、アメ車好きの家庭で育ったオーナーさん。家族からアメ車に乗ることを勧められたことはなかったが、密かに「私も乗りたい」と思うように。そんなオーナーさんが突然「アメ車に乗りたい」と宣言したことで、家族は大騒動に。

アメ車女子のライフスタイル


家族みんながアメ車乗り、私もついに仲間入り

'03 HUMMER H2

初めて購入した愛車は軽自動車。その後「ちょっと大きいクルマ」として選んだのは国産のコンパクトカー。父は北陸界隈では有名なカーショップ「タカヤマ自動車」を経営し、超個性的なアストロ乗り。さらに、母と弟までもがアメ車に乗るという特異の環境にあっても、我関せず一歩一歩着実にステップアップしていったハルナさん。もちろん、アメ車に興味がなかったワケではなく、いつかは自分も乗りたいと密かに憧れていた。しかし、それを家族に話をしたこともなく、父から「お前もアメ車に乗れ」などと一度も言われたこともなかった。

そんなハルナさんが、約5年前に突然「アメ車に乗る」と宣言したもんだから、高山家は大騒動。一体ハルナさんに何があったのか?聞けば「なんとなく」と特別な理由はなかったようだが、乗ると決めた意志は相当固かったと父の高山さんは当時を振り返る。さらに家族を驚かせたのは、乗りたいクルマがショップに並ぶアメ車のなかで一番大きいH2だったこと。

 

「どうせ乗るなら一番大きいアメ車に乗りたかったんです。昔、父がH2に乗っていた時があって、凄くカッコ良かった思い出があるんです。その時少しだけ隠れて運転したんですけど、大きさに驚きつつも、自分がこんな大きいクルマを運転しているっていう優越感が凄く楽しくて…」。そうした経緯があっただけに、店舗にあったH2を試乗したハルナさんは、迷うことなく「これにします」と購入を決めるのだった。

H2購入後、大きく変わったのは愛息の反応だという。コンパクトカーから倍以上広くなった車内は新しい遊び場になり、今まで乗ったクルマでは言われたことのない「ハマーでお出掛けしよう!」と言われたのが、本当に嬉しかったとハルナさんは笑う。学校への送迎では常に人だかりができるほどの人気っぷりで、息子さんも母のH2が大きな自慢のようだ。

 

今では両親と共にアメ車イベントに行くことも積極的で、そこでカスタムの勉強も行なっているとか。「今はガルウイングが気になりますね…」と言うハルナさんの言葉に、慌てて却下する高山さん。もしかしたらハルナさん、父の血を一番濃く受け継いでいるのかもしれない。

装着するホイールはLUXXX ALLOYゴッドファーザーの26インチ。アンダーガードロゴをピンクにペイントし、4本出しマフラーをセット。父も驚くほどカスタムにハマっており、ガルウイングなど色んなカスタム案を出しては父に反対されるを繰り返している。

ハルナさんの父はタカヤマ自動車のボス。アメマガのイベントにも数多く参加し、派手なアストロとファッションがトレードマークだ。そして母・直美さんは旧マスクアストロとトレイルブレイザーの2台を所有するアメ車女子。


owner : HARUNA


整備の信頼があるからこそカスタムも楽しめる

北陸自動車道、金沢西IC からクルマで約5分に店舗を構えるタカヤマ自動車。アメマガ主催のイベントや、全国各地の様々なイベントに個性的なアストロを引き連れて参加する、アメ車通なら知る人ぞ知るショップだ。同ショップはこの地で創業し22年。代表の高山さんは19才の頃にサードカマロを購入し、その後アストロにどっぷりハマってショップでアメ車をメインに扱うようになった。

ショップには派手なアストロユーザーが多いことからカスタムばかりに目が行きがちだが、20年以上も経過したアストロを今なお楽しむためには、しっかりとした整備が必要になる。その整備ノウハウを何処よりも持ち得ているからこそ、多くのアストロユーザーが全国から訪れるのだ。

 

もちろんショップにはアストロだけではなく、マスタングやチャージャーといった現行タイプに乗るオーナーも多く来店し、それらの整備に必要なテスターも完備する。「アメ車はよく壊れるとか変なイメージを持たれるけど、僕らからしたら頑丈なクルマ。

 

アストロなんて、たった20 数年前のクルマですよ。国産ミニバンでそれぐらい前のモデルに乗ってる人はどれぐらいいます?アメ車の消耗品の交換タイミングや修理のコツは、やっぱり経験が必要になるので、少しでも多くの方に安心して乗ってもらうためにサポートしていきたいですね」と高山さんは語る。

 

アメ車に「気軽に楽しく乗って欲しい」。そのために、自ら遠方に足を運びアメ車の楽しさを伝えるタカヤマ自動車。本当にアメ車が好きで、ちょっと賑やかなオーナーが集まる理由がここにある。

店舗に併設するファクトリーでは整備はもちろん、鈑金塗装で熟練の技術を持つ南さんが作業を行なう。ファクトリー内に止まるハコスカのように、旧車を新車状態の外装に仕上げる依頼も多く、鈑金塗装はフル稼働。

オーナーだけではなく、その家族も楽しい時間を過ごせるようにと、店内は漫画やアメリカン雑貨などがビッシリと並ぶ。オーナーと営業的な関係だけではなく、一緒にカーライフを楽しむことを提案するタカヤマ自動車ならではだ。

左から営業マン兼アストロ専門の整備&カスタム担当の長谷川さん(アストロ乗り)、高山代表、鈑金塗装担当の南さん、二級整備士資格を取得し父をサポートする高山代表の長男・竜治さん(アストロ乗り)。

大好きなアメ車に気軽に楽しく乗って欲しいから万全体制でオーナーをサポート

特にアストロが大好物!個性的なカスタムにも注目!

CAR SHOP TAKAYAMA

所在地:石川県金沢市北塚町東121-1
TEL:076-249-6155
営業時間:10:00~19:00
定休日:月曜日
URL:http://takayama-apt.com


Photo&Text:相馬一丈
アメ車マガジン 2025年3月号掲載


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