兄のゴリ推しで実現させた!?兄弟でアメ車を所有する喜び【ナビゲーター&300Cツーリング】
25歳で初めての愛車にキャデラック・SRXを購入していらいアメ車の虜となった兄のNATSUKIさん。一方「国産ミニバンや1ボックスが便利!」とアメ車に無関心だった弟のNORIさん。弟にアメ車に乗ってもらって、その魅力を共有したい!その想いよ届け!
The Dearest ~キズナで結ばれた者たち~
右ハンドル5人乗りの条件を満たしたマストな一台
2006y LINCOLN NAVIGATOR
2006y CHRYSLER 300C TOURING
絆企画の中でも個人的に感慨深いのが兄弟でアメ車乗りという組み合わせだ。筆者も弟とジミー&ブロンコを兄弟で所有していた経験があり、本誌編集長も交えて一緒に林道ツーリングに行った経験はかけがえのない思い出の一つとして胸に焼き付いている。

だからこそ、弟とアメ車の魅力を共有したい兄の気持ちは誰よりも理解できる。ここで紹介する高原兄弟もまさにその典型的なパターンで、25歳の時に初めて購入したキャデラックをキッカケにアメ車の虜となり、現在はナビゲーターを所有する生粋のアメ車信者である兄のNatsukiさんと、まったくアメ車に興味のなかった弟のNoriさん。その温度差を埋めるべく兄の熱心なアプローチに感化されてアメ車オーナーとなった。そのヒストリーを細かく紐解いていこう。
兄が購入したNIXONの腕時計を真似するほど、お兄ちゃんが持っていてカッコいいと思ったものは何でも取り入れていたが、クルマに関しては国産ワンボックスやミニバンが好みだった弟。兄が過去に所有していたキャデラック・SRXを、剥がせる塗料のマットブラックで一緒に全塗装しようと作業をしていても、塗って楽しい気持ちはあっても乗りたいとは思わなかった彼が、長年所有していた国産ミニバンを母親に譲るタイミングで兄に相談。

3人の子供がいるNoriさんの条件は5人が乗れて荷物が積めること、さらに左ハンドルはあかんと、どうせアメ車を勧めてくると悟った弟の条件を裏返すドンピシャなクルマが、この300Cツーリングだった。兄のナビゲーターを整備してくれている地元のアメ車ショップでディーラー物の右ハンドル300Cツーリングがちょうど良いタイミングで入庫し、「こんなのありますよ!」と話を聞いた瞬間に、条件満たせるやんと熱烈アピール。確かにコレなら乗れるとアメ車オーナーの仲間入りを果たした。

国産ミニバンから乗り換えて少々室内空間は狭くなったとはいえ、レザーインテリアでセダン同様に快適な乗り心地の300Cツーリング。ラゲッジスペースもかなり広くて家族5人で出掛けるのもまったく問題なし。何よりこの顔の300Cはアメ車らしさを全面に押し出した雰囲気で存在感も抜群。右ハンドルとはいってもしっかりアメ車らしさが滲み出ている。

一方、兄のナビゲーターはこの年代ならではの持病である純正エアサスのトラブルを経験し、バネサスを経て車高調化。約2インチのローダウンで理想的な車高と乗り心地を実現。もっともこだわっているのがV8サウンドで、前オーナーがこだわったワンオフマフラーのサウンドを聞いた瞬間に、〝これが欲しい!〟と即決したほど。中学生の長女の部活や試合の送迎はもちろん、まだ保育園児の長男のお迎えは、この爆音マフラーが合図の様に到着した合図となっている(笑)。
兄弟揃ってまだまだ子育て真っ盛りの世代ではあるが、共にアメ車を所有して2台でアウトドアやキャンプを楽しむのがこれからの楽しみだと語るNatsukiさん。そして、最初は躊躇していたアメ車もいざ乗ってみると良いものだとその魅力にハマった弟のNoriさん。お互いのアメ車ライフを肴に呑む酒は美味い! これぞ至福の時であり、兄弟の絆を深める最善策である。
磨いて輝かせるよりも、ありのままに年式相応の雰囲気を楽しむ
2006y リンカーン ナビゲーター/Nastuki


多少メッキのヤレを感じさせるグリルや購入当時から装着しているホイールはあえてそのまま。経年劣化を味として嗜むがゆえ、ありのままを楽しむ。

5.4ℓV8エンジンを搭載し、300hpを6速ATで操る感覚は、90年代の4速ATとは別次元。それでいて現行モデルのアメ車では感じられないアメ車らしさを色濃く感じさせてくれる2世代目モデルは実に魅力的。

家族で関東方面までドライブする機会も多いNatsukiさん。ロングドライブの時は後部座席をフラットにしてマットレスを敷き、子供たちが快適に過ごせる様に配慮する!
ファミリーカーにステーションワゴンって選択肢も意外とあり
2006y クライスラー 300C ツーリング/Nori


2005年に北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した初代300C。同年代のマグナムと比較してもこのインパクトのある表情は実にアメリカンかつ個性的だ。

V8かV6か何てあまり深く考えてなかったが、3.5ℓのV6で250hpは必要にして十分のスペック。メルセデスベンツのEクラスとプラットフォームを共用している点もあり、乗り味は快適!

コルベットC8やラングラーが右ハンドルで販売され、アメ車=左ハンドルの図式は過去の話。しかしこの顔で右ハンドルはレア。個性的なキャラクターも購入を決めた理由。
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン2025年10月号掲載
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