【1990 シボレー ブレイザー】往年のカスタムを施すことでビンテージ感を強調させる
直線基調のスタイリングは、70年代を象徴するアイコンの1つ。その代表格と言えるブレイザーを往年の「ビッグフット」スタイルとすることで、グレイスキャブではビンテージ感を演出する。
AMERICAN VINTAGE
このスタイリングなのにほぼ最終型の90年型!
'90 Chevrolet Blazer
アメ車のヴィンテージというとどうしてもマッスルカーばかりが注目されがち。だがSUVも長い歴史を積み重ねており、魅力的なモデルが多数存在する。もちろんヴィンテージなエクステリアデザインには強く憧れるけれど、安心感や信頼性を心配する人は多いのではないだろうか。
そこでお勧めしたいのが、K5ブレイザーの第2世代モデル。定規を使って直線でデザインされたかのようなスタイリングは、まさに70年を彷彿とさせてくれる。
だが第2世代はフロントフェイスの変更を行ないながら、1973年〜1991年まで約20年間販売されており、意外にも今回紹介する車両は1990年型。半世紀前のクルマでもアメ車なら補修パーツは入手可能だが、30年前のクルマならよりメンテナンスは容易だ。

ちなみに80年代はアメリカでハイリフトブームが巻き起こり、その勢いは日本にまで飛び火して空前の4WDブームが巻き起こったことを覚えている人も多いだろう。日本でも再び4WDブームが到来しているが、最近はキャンプブームと相まって「オーバーランドスタイル」の人気が高まっているが、敢えて時代に迎合するのではなく往年のカスタムスタイルを採用することで、ビンテージ感をより一層強調している。
かつては35インチタイヤを装着していれば、一目置かれる存在と言えたが、このK5にはそれを遥かに凌ぐ39インチタイヤを装着。それを実現するためにはサスペンションチューニングが必要となるが、前後ともシンプルなリーフーリジッドを採用しているので、ホーシングと板バネの位置関係を逆にする「ホーシング逆付け」という手法を採用。
また車高をアップすると安定感が失われるが、それを防ぐためにオーバーフェンダーを追加し、トレッドも拡大している。ここまで大幅なカスタムを施すが、高さはギリギリ2.1m未満。全長も短いので、意外にも乗りやすいクルマだ。

メッキパーツは敢えてそのまま残す。足を掛けるだけの必要最小限なステップは、この時代のスタンダードアイテム。最新の電動ステップをK5に装着するのは無粋だろう。

脱着可能なトップはバイナルではなくキャンバスを施工。後部の窓は電動で開閉する。

リフトアップに加え、オーバーフェンダーも追加したことで、15/39-16.5という、大きく太いミッキートンプソン・バハベルテッドを装着。ホイールサイズは16.5インチで、1990年代の中頃に17インチ時代が到来する前に注目されたサイズなので、クルマとの統一感も演出する。


ノーマルは、ホーシングの下側でリーフスプリングが交わるが、車高を上げるために、ホーシングの上側にセットしブロックも追加。ショックを強化するだけでなく、ステアリングダンパーや、リアのリーフスプリングリにはワインドアップを防止するキッカーショックも追加される。

エンジンは6.2ℓのV8ディーゼルを搭載。39インチタイヤを履いているが、豊かなトルクのおかげで発進はスムーズ。

ワンオフのデュアルマフラーは、シンプルなデザインを採用。手当たり次第に色々なパーツを追加せず、車高とタイヤサイズにポイントを絞ることでスマートさを演出している。

基本的に車内はノーマルのままで、メーター部分にパネルを追加しドレスアップ。フロア中央にはシフトノブのように大きなトランスファーレバーが鎮座。

2ドアなので乗降性は良好とは言い難いが、アメ車としてはコンパクトな長さなので、取り回しは良好。また横幅もあるので、ラゲッジスペースは十分な広さと言える。
THANKS:GraceCab
TEL:0568-35-7790
HP:http://gracecab.jp
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン2026年6月号掲載
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