パフォーマンスチームSVTがF150をオフロードチューン FORD F150 SVT RAPTOR

オフロード走行を意識したハイパフォーマンスピックアップトラックという、新ジャンルを生み出したフォード・F150ラプター。その人気は本国でも絶大であり、日本でも憧れのモデルとなっている。

1993 F-150 SVT ライトニング
ラプターの開発を担当する SVT とは一体ナンダ? SVTとはフォードの「スペシャル・ビークル・チーム」の略で、フォード車をベースにバランスの取れたハイパフォーマンスのモデルを制作する部門。1991年に結成され、1993年のマスタング SVT コブラ、 F-150 SVT ライトニングの発表でデビューする。ベースとなる車両は限定的で、マスタングやF150の他に、フォーカスやミドルサイズセダンのコントゥアにも設定されている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]「こんなスーパートラックが、こんなにリーズナブルな価格で売られるなんて!?」。圧倒的な走りの良さに、筆者の開いた口が塞がらなかった。2009年の春、テキサス州ダラス郊外の牧場を借り切った、フォード主催のラプター専用のメディア試乗会。筆者の自宅にほど近い、広大な敷地だった。この頃、フォードのラプターに対する力の入れようはハンパなかった。2008年11月、ラスベガスで開催された自動車アフターマーケット見本市・SEMAショーで正式デビューしたラプター。全米各地でメディアやディーラー向けのラプター専用試乗会を実施していたのだ。そうした中で、全米で最も数多くのピックアップトラックが販売されている州であるテキサスでのプロモーション活動は「本物を良く知る皆さまに、ラプターの魅力を十二分に味わっていただきたい」という、ラプター開発チームの熱い思いがあった。開発チームとは、SVT(スペシャル・ヴィークル・チーム)の面々である。コースレイアウトは大きく2パターンあった。ひとつは、時速50マイル(80キロメートル)程度でアクセル全開、大きくステアリング、そしてハードブレーキングを試すコース。もうひとつは、断崖絶壁の細い道で、かなりの急こう配を登ったり、そして下ったり。助手席にはSVTのテストドライバー、後席にはフォードの広報担当者がつきっきりで、それぞれのシチュエーションでの車両装備の役割について詳しく解説。こうした初試乗してみて、何に驚いたかというと「これがあのF150なのか?」という点だ。外観では、ボディが7インチ(約18センチメートル)ワイド化され、フロントフード(ボンネット)やラジエターグリルは専用化。さらにAピラーの取り付け位置が変わるなどアグレッシブなのだが、とにかく走りはノーマルF150とは全く別モノなのだ。パワートレインが6.2?V8(最大出力411馬力)と6速オートマチックの組み合わせで、圧倒的な出足の良さは当然感じる。だが、それ以上に、とにかく「足が良く動く」のだ。サスペンションの基本構造はノーマルF150に準拠するが、サス各部の補強に加えてフォックス製の超上級ショックアブソーバーを完備した。どのような場面でも、タイヤと路面の設置感が極めて高く、急こう配でも高速でのS字走行でも安心して大胆な走りを楽しめるのだ。これだけのパフォーマンスを、米現地価格5万ドル強(500万円強)で実現してしまうフォードの技術力に脱帽した。
Specifications 2011 FORD F150 SVT RAPTOR Super Crew














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