圧倒的な走行性能を手に入れた図太い咆哮を放つ獰猛な雄羊 ダッジラムSRT-10【8282 STYLE cars】
筆者が初めてラムSRT-10を目にしたのはセマショーの会場だった。「何て面白いクルマなんだ!!」という思いを抱いた、その数年後には現実となり、アメ車ファンを驚愕させた。
情熱のTRUCK 今注目のHOT MODELが大集結
2005 DODGE RAM SRT-10 YELLOW FEVER
2018年はトラックに乗る!
筆者が初めてラムSRT-10を目にしたのはセマショーの会場だった。「何て面白いクルマなんだ!!」という思いを抱いた、その数年後には現実となり、アメ車ファンを驚愕させた。だが、生産はわずか3年で終了してしまったため、存在は貴重である。
バイパー譲りのモンスタートラック
現在は単独のブランドとして区分けされているが、ダッジのアイデンティティをしっかりと継承し、独特の存在感を醸し出すラムトラック。その中でも特筆すべきはやはりこのモデルだ。そう「ラムSRT‐10」。このクルマは、ダッジ・バイパーチームとモパー・パフォーマンスチームが手を組んで製作したハイパフォーマンストラック。
500hpを発生する8.3?のV10ユニットは、あのバイパーに搭載されているエンジンと同じモノで、本物であるかことを証明するかのごとくヘッドカバーにはVIPERのロゴをあしらう。ボディバリエーションはレギュラーキャブとクワッドキャブの2タイプが用意されているが、レギュラーキャブは6速MT、クワッドキャブは4速ATということで、操るという点ではやはりレギュラーキャブを選択したい。
さらにエクステリアは、SRT‐10専用のグランドエフェクトを纏うだけでなく、22インチホイールにブレンボ製ブレーキを装備するなど、ピックアップとは思えないほどマッスルな装い。一方インテリアは、赤いエンジンスターターボタンにサブメーター、バケットシート、ハースト製シフターが装備され、こちらもバイパー譲りの仕立てが施され、スポーツマインドを掻き立てる。
ちなみにSRT‐10は2004年から2006年モデルまでの3年間しか製造されておらず、総生産台数は1万台以下。イエローフィーバーに限ってみれば、500台限定の内、レギュラーキャブが200台、クワッドキャブが300台で、撮影車両は200台の内の1台ということになり、まさに希少な、いや貴重なモデル。それだけに数年後にはプレミア価格で取引されるかもしれない。投資として所有するのも悪くない。
SRT-10だけに纏うことの許されたエアダムは、圧倒的なパワーを生み出すエンジンを冷却するためのエアスクープ(両サイドは後付け)にグランドエフェクト、リアスポイラーを装備。マフラーは純正仕様でもデュアルタイプが装着されているのだが、撮影車両はマグナフローに交換されており、図太いサウンドを響かせる。
特筆すべき箇所はエンジンだけでなく足回りにもおよび、305/45R22の大径タイヤ&ホイールをセットするとともに、その奥にはブレンボ製ビッグキャリパーと380㎜のドリルドローターを忍ばせている。
ラムSRT-10の目玉というべきはこのエンジン。バイパーから移植されたユニットは、8.3Lの水冷V型10気筒。5600回転で500hp、4200回転で72.6㎏-mを出力するというケタ違いのモンスター。赤く染まったヘッドカバーとVIPERのロゴが本物である証拠だ。
ピックアップトラック、しかもレギュラーキャブということでベンチタイプであるが、そこはやはりSRT-10だけにバケットシートを採用。ヘッドレストにはSRT-10のロゴが刺繍され、ホールド性もバッチリ。
ハースト製のシフトレバーに追加メーター(油温計)、それに赤いエンジンスターターボタン、これらはSRT-10だけに特設された装備で、インテリアはスポーツマインド溢れる作りとなっている。また、撮影車両は500台限定モデルのイエローフィーバーということで、センターパネル下部のプレートにナンバーを刻む。
■Model:葵井 えりか
SHOP INFO
8282 STYLE cars【8282スタイルカーズ】
●所在地/埼玉県飯能市双柳1353
●TEL/04-2970-1005
●URL/http://8282style.com
■Text & Photos|アメ車MAGAZINE
アメ車マガジン 2018年 4月号掲載
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