1/18ダイキャスト シボレーカマロがやっぱり熱い!【イジリーズ・ルーム】

YENKOシボレーのミニカーを紹介!

アメ車ミニカーだからこその刺激的なモデルたち!
2017年はあまり注目すべき1/18ビッグスケールダイキャストモデルのリリースが少ない…とお伝えしたが、その直後となる2017年12月に、2台の注目すべきモデルがリリースされた。 一つは、グリーンライト製1981年型YENKO(イェンコ)ターボZ。セカンドカマロの最終型をイェンコがチューンしたもので、実車は19台のみ製作されたスペシャルモデルだ。 そしてもう一つは、サンスター製1985年型カマロIROC‐Z。これはサードカマロのハイパフォーマンスモデルで、人気車なのにこれまでに1/18ビッグスケールで商品化されていなかったため、アメ車ミニカーコレクターにとっては待望のリリースとなった。どちらもデキの良いダイキャストミニチュアなので是非ゲットしていただきたい。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]YENKOってナンダ?
60年代初頭にマッスルカーが登場した当時は、その魅力も人気もドラッグレースにおけるストックボディにおける最高峰であるスーパーストックやプロストックでの戦果が左右していた。それほど車に対してのニーズが一般的にもパワーやポテンシャルの高さが重要視されていた。そのため、フルサイズ車級の大排気量のビッグブロック・エンジンをモディファイして中型車に搭載するというスタイルが確立され、MoparやFoMoCoはそうしたビッグブロック車を次々にラインナップさせたうえ、ワークス体制を組み、積極的にレースに参戦した。レースでの活躍は、人気モデルとなるための条件の1つとなっていたほど。 そんな中でGM社内では、販売車両においてコルベットを除くモデルの搭載エンジンは最大400ci以下とする規約を定めていた。それに対し、レーサーであり長年シボレーのパフォーマンスディーラー(ペンシルバニア)を営んでいたドン・イェンコはスーパーストックへの参戦条件を満たす、ビッグブロック搭載車のリリースへの働きかけをするなど手を尽くした。そもそもシェビー愛の強いイェンコは、SCTAのレースにおいてコルベットのグランドスポーツが宿敵であるシェルビー・コブラに倒されたことに失望し、それを機にコンパクトカーのコルベアで同レースに参戦することを働きかけつつ、コルベアをモディファイしたアップグレード仕様の“Yenko Stinger”をプロデュースすることに成功。 それを突破口に、初代カマロにコルベット用のL-72(427ci)エンジンをが搭載する“Yenko Camaro”をプロデュース。LSD&ローギアのファイナルレシオ、マンシー製マニュアルトランス、ファイバーグラス製フードなどで武装し、戦闘力こそ高かったが、この時点では、それはあくまでもディーラーであるYenco独自のパッケージであり、純粋なGMファクトリープロダクトとはいえず、スーパーストックのレギュレーションでは認められなかった。それでも同等のYencoパッケージをプロデュースし、同じ考えを持つパフォーマンスディーラー達も巻き込んで、GMへの働きかけをより精力的に行なった。結果としてYenkoを筆頭とするパフォーマンスディラー限定ながら、400ci以上のビッグブロックを搭載する特別仕様車を工場出荷するシステムCOPO(Central OfficeProduction Order)を構築させたのだった。 コルベット専用となっていたL-72エンジンをカマロに搭載し、ミッションはマンシー製の4速マニュアルまたはTH400 が組み合わされ、最大サイズの12ボルト・リアエンドにはLSD&4.10のローギヤをセット。強化型スタビライザーや4層式アルミ製ラジエターなどで戦闘力を高めた特別仕様車が、COPOカーとして晴れて工場出荷された。これによってドラッグレースにおけるスーパーストックへの参戦条件が整い、Yenkoの他、Fred Gibb、Byrne Brosなど、他のパフォーマンスディーラーによるCOPOカーも含めてワークス体制ではないものの他社同様にスーパーストックの土俵で大暴れした。工場出荷車両といえども、基本的にレース参戦を目的としたハイスペックな仕様ということで、いずれも生産台数は数十台程度と希少なうえ、レースでの戦果などのヒストリーも影響し、その値打はスーパーカーをも凌ぐバリューとなっている。 工場出荷車両でありながらも、カタログには載らない特別なモデルなうえ、そもそもの発案がドン・イエンコによるプログラムであり、レースにおいてもワークス体制を取っていなかったこともあり、当時のGM内では最強のモデルでありながらも、露出が少なくミステリアスな存在ではある。71年から72年にはコルベアと同等のアプローチによるベガ“Stinger”、そして81年にカマロをターボ化した“Turbo Z”を最後に影を潜めるも、Yenkoは商標登録されており、近年のマッスルカー人気の中、2010年型カマロベースのプロトタイプYENKOカマロも誕生している。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]New Release!! YENKO TURBO Zがついに登場!!


1981 Chevy Camaro YENKO Turbo Z
2017年12月にリリースされたグリーンライト製1981年型YENKO TURBO Zカマロ。グリーンライトはこれまでにも数多くのセカンドカマロのバリエーションをリリースしていたが、今回のYENKOカマロは満を持しての登場となる。ハイディテールで豊富なギミックが魅力だ。レッドのほかにホワイトもあり。 1/18 GREENLiGHT http://www.greenlightcollectibles.com/





1967 YENKO SS 427 Camaro
すでにブランド展開は行なっていないレーン社のエグザクトディテールシリーズから10年前にリリースされた67年型YENKOカマロ。文句なしのハイディテールなモデルだ。 1/18 LANE Exact Details http://www.exactdetail.com/




1968 YENKO RS/SS 427 Camaro
上の67年型と同じくレーンが10年前にリリースした68年型YENKOカマロ。こちらはコンシールドヘッドランプ仕様。美しいボディラインを1/18に凝縮した傑作モデル。 1/18 LANE Exact Details http://www.exactdetail.com/




1969 YENKO Camaro
映画ワイルドスピードに登場することで有名になった69カマロYENKO仕様。こちらはハイウェイ61ブランドから2008年にリリースされたハイディテールモデル。 1/18 HIGHWAY 61 http://www.highway61collectibles.com




1972 YENKO VEGA STINGER
2005年にアーテルがリリースした72 年型YENKOベガ・スティンガー。かなりマニアックなモデルだが見つけたら即ゲットすべき激レアミニカーだ。 1/18 ERTL http://ertl.com/




1969 YENKO NOVA 427
2008年にアーテルがリリースした69年型YENKOノバ。15年以上前に発売されたもので、特にこのグリーンはレアなのだ。 1/18 ERTL http://ertl.com/




1969 YENKO Chevelle
誰が何と言おうと文句なしにカッコイイ69シェベルだが、そのYENKO仕様となると神ってるレベル。2003年にアーテルがリリースしたモデルだ。 1/18 ERTL http://ertl.com/




1970 YENKO DEUCE NOVA LT1 350
gmp社も実はYENKOをリリースしていた。この70年型ノバには、スモールブロックエンジン最強と言われるLT1を搭載したモデルだ。 1/18 gmp https://www.acmediecast.com/




あの「IROC-Z」が満を持して登場!!
実車も人気沸騰中のサードカマロミニカーにもカマロブームが到来!


1985 Chevrolet Camaro IROC-Z
サードカマロって人気があるわりに、1/18ビッグスケールでモデル化されているものはサンスター製のZ28のみだった。そのサンスターがようやくハイパフォーマンスグレードのIROC-Zを2017年12月にリリース。このレッドのほかに、ホワイトとダークブルーもラインナップ。かなりカッコイイ傑作モデルだ! 1/18 Sun Star http://www.sunstarmodelcars.com






1982 Chevrolet Camaro Z/28
IROC-Zがリリースする前は、サードカマロはこちらの82年型Z28のみが商品化されていた。リーズナブルプライスながら完成度の高いダイキャストだ。 1/18 Sun Star http://www.sunstarmodelcars.com




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