メーカー自らがチューニングしたクルマ、それがSRT8

セダン

クライスラー

クライスラー

ニットー

カーボックス

300

ヴォッセ

NITTO

BILSTEIN

ブレンボ

NAエンジン

ビルシュタイン

CHRYSLER

SRT8

brembo

VOSSEN

広島県

アメリカのみならず、日本でもファンの多いクライスラー・300の最高級グレードSRT8。快速セダンを、広島のカーボックスがダンディなスポーティスタイルに仕上げた!


羊の皮を被ったオオカミの素顔を さりげなくアピールするカスタム

CHRYSLER 300 SRT8

21世紀におけるマッスルカーブームの立役者といえば、紛れもなくSRTシリーズが挙げられる。サーキットや最高速に特化したスーパースポーツとは異なり、乗用車としての居住性や実用性を残しつつ、アメ車らしい走りを堪能できるモデルの存在は、誰もが一度は手にしたいという憧れを抱く。

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一般的な乗用車の場合、乗り心地や操縦安定性はあくまでも万人向けのセッティング。そこを自分の好みにアレンジするのがカスタマイズの醍醐味であるのだが…それをメーカー自らが行ってしまったのが、SRTだ。

 

最大の違いは搭載エンジンだが、その強烈な加速を確実に止めるためにブレーキはブレンボにアップグレード。コーナリング性能を向上させつつ、相反する乗り心地も追求すべく、ショックはビルシュタインを採用。前後バンパーは専用のエアロ形状になっており、冷却効率の工場も兼ねて、専用グリルも奢られる。これにより、力強さとただならぬオーラを醸し出す。まさに、クライスラー・300 SRT8は、NAエンジンの最速セダンだ。

素材の良さを引き出すワンポイントカスタム

300 SRT8のような特別モデルをカスタムのベースとした場合、極端なことを言えばタイヤ&ホイール以外、変更するところがない。というか、変更するのがもったい無い。実はオーナーの冨士谷さんは、つい最近11年型チャージャーから乗り換えたばかり。セダンから何故またセダンなの?と思わず聞いてしまったが「チャージャーはV6で、やはり一度はV8に乗ってみたかったんです。V6は過不足なくスムーズで快適でしたが、倍近くもある6.4Lのトルク感を味わうと、もう後戻りできないですね!」と興奮を隠せない様子。

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そんなSRT8の性能をひけらかすわけではなく、ほんの少し強調させたのが、今回のカーボックスのカスタム。各部のメッキ類をスモーク化し、ボディ中央にはレーシングストライプを追加。これだけでグっとスポーティな雰囲気を高めてくれる。現在のところ車高やブレーキは標準のままで、タイヤをNITTOに、ホイールをVOSSENに変更。走りのパフォーマンスを高めるために、リムのサイズは20インチに留めているのがポイントだ。

 

常に高性能を見せ付けるのではなく、必要な時に踏めば応えてくれる。そしてその力を自制できる大人が乗るに相応しい仕様と言える。ちなみに冨士谷さんに今後のカスタム計画を聞いたところ「スーパーチャージャーの追加ですかね(笑)」とのこと。どうやらMOPARの虜となり、後戻りできなくなり始めたようだ。

SRT8の名に相応しい存在感をアピール

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ボディ中央やボディサイドにはグレーのストライプを追加。前後方向にラインを入れることで、スピーディな雰囲気を醸し出す。グリルの中央やテールゲートにあるブルーリボンのクライスラーエンブレムは、スモークにペイント。光り物を極力排し、エレガンスとは対極にあるワイルドさやレーシーな雰囲気を高めている。

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純正のマフラーをベースにしつつ、延長などを行ったワンオフモデルを装着。マフラーはドレスアップ用品のように思う人が多いが、れっきとした機能部品でもある。

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各部にカーボン調のパネルを採用し、スポーティなイメージを強調。シックなブラックのボディカラーとは対照的に、シートは前後共レッドのレザー。

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タイヤはNITTOのINVOをチョイス。フロントは245/45R20、リヤは275/40R20。VOSSENのホイールは、カーボックスがキャンディレッドにオリジナルペイント。インテリアと同系色にすることで、全体の統一感が生まれる。タイヤステッカーは、手軽でありながら効果的なカスタムで、今後の定番スタイルになりそうな予感。


CAR BOX【カーボックス】
所在地/広島市安佐北区可部8丁目4-22
TEL/082-815-8448 
URL/http://www.bs-carbox.jp/

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アメ車の中でもマッスルカーを積極的に取り扱うカーボックス。Mopar以外にはマスタングのカスタムも得意としている。特にサスペンションチューニングには一家言を持っており、中高速域でしっかり踏める足回りを実現。クルマは見て飾って楽しむものではなく、走らせて楽しむものだ、というのが代表の山西さんの持論だ。


写真/浅井岳男 文/空野稜
アメ車マガジン 2018年 5月号掲載


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