90sハイテックを匂わせるクールトラック【1997 Chevy C1500】
NASCARトラックレース参戦モデルに相応しい5速マニュアル車をストリートカーとしてクールにまとめたC1500シルバラード。
80s-90sBeat 1997 Chevy C1500
NASCARトラックレース参戦モデルに相応しい5速マニュアル車をストリートカーとしてクールにまとめたC1500シルバラード。スポーティかつスタイリッシュなトラックに仕上がった傑作車だ。
1960年にデビューしたGMのフルサイズトラック、C/Kシリーズの4世代目となるC1500は、同シリーズの最終型として88年~98年にラインナップされた。グレードはシャイアン、スコッツデール、シルバラードの3種。キャビンはシングル、エクステンド、クルーキャブ(4ドア)があり、ベッドはフリートサイドの他、ステップサイド、ヘビーデューティにはデューリーと、多様なバリエーションでラインナップ。
エアサスにアレンジし、極端にロワードしたいわゆるスラムド系が主流だが、その反面、リフレッシュを兼ねてストックの魅力を引き出しながら車高のアレンジでプロポーションを整えるレストロッド風のアプローチも増えている。この個体は、モールディングなどをリフレッシュしてストックの魅力を引き立てつつも、ビレットグリルやバドニック製ビレットホイールを投入し、ナインティーズ・ハイテックを匂わせるアプローチでまとめたセンスの良い1台。そしてスポーツトラックを地でいくファクトリー5速マニュアル車というのがキャラクターを決定付ける最大のポイント。
疾走感に溢れるロースタンスの車高プロポーションも絶妙で、C1500のショートボックスのスタイリングの良さが際立って、実に魅力的。エアサスは採用せず、このプロポーションで、5MTのHotな走りが味わえるのもポイント。NASCARトラック参戦車としてのペディグリーに見合ういそうでいない傑作車と言えるのだ。
絶妙な車高スタンスにアレンジされていることで、ショートボックスならではの引き締ったスタイリングの良さが際立つ。ファントムな社外ビレットグリルは、ピッチを細かくアレンジしたうえでインストール。バンパーは前後ともにマッチペイントし、純正のモールディングを装着することで、シャープな印象を与える。2010年型シルバラード用のテールゲート・プロテクターがスポイラー的で疾走感あるルックスに貢献。
基本的にストックをキープするフロアシフト&ベンチシート車。マニュアルのシフターはショートストロークの社外品でアップグレード。レバーは専門ブランドのHurst 製。ベゼルはCNC 製作によるナオキモータービルドのオリジナル品。黒一色のステアリングは、社外のビレット製。
搭載エンジンは255hpを発揮するボーテック350(5.7?)。K&N製のパワーフィルターの投入やマフラーのアレンジでレスポンスの良いフィーリングを確保。そして、トランスミッションは5速マニュアル。アメリカンV8&スティックシフトをイージかつ快適に味わえる!
フロントは2インチドロップスピンドルとベルテック製サスをカットして装着。リアのリーフスプリングはフリップキット&ロングなシャックルを用いてデフ下に移設。バンプラバーにはハイエース用を流用するなど、プロポーションだけでなく、乗り味も踏まえてアレンジ。ホイールはバドニック社のビレット製。タイヤはウルトラスポーツ(F:245/35ZR20、R:275/35ZR20)。
Special Thanks ◆ NAOKI MOTOR BUILD
Phone ◆ 072-236-7300
Photo & Report ◆ Hideki Ishibashi
2018年 アメ車マガジン 2月号掲載
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