【1969y シボレー カマロ】現代のレベルまでポテンシャルをアップさせた、レストモッドを施した仕様

オープン

ビンテージ

シボレー

EXCITING60’s

埼玉県

カマロ

ビームス

1969y CHEVROLET CAMARO
ビームス

EXCITING60’s


スタイル良し、走り良し、信頼性バツグンのカマロ
1969y CHEVROLET CAMARO(シボレー カマロ)

ショーカーレベルの完成度を誇りつつ、日常の足として安心して乗れる。そんなコンセプトのもとに創り上げられたこのカマロ。実はエアコン・パワーウインドーの搭載も計画されており、今で言う「プロツーリング」といったモディファイが施されているのだ。

当時最新の手法を採り入れ完成した伝説のカマロ

アメ車マガジンの創刊当初(1999年3月)から連載で製作模様をレポートしていた、この69年型のカマロ。フレームオフして単純レストアするのではなく、当時の最新のアイテムを組み合わせ、現代のレベルまでポテンシャルをアップさせた、レストモッドを施した仕様だ。

69年 シボレー・カマロ レストモッドを施した仕様

とはいえ、いたずらに排気量を大きくするのではなく、当時のオプションで設定されていた396(実は分解すると中身は408だった!)に合わせ、408に換装。そのポテンシャルを確実に路面に伝えるために、前後のスプリングをガルストランド社製に交換。

1969y CHEVROLET CAMARO カスタム エンジン

ショックはKONIだが、ガルストランドの専用チューンが施されたものを組み合わせている。エクステリアはストリートドラッグを目指した内容で、フロントタイヤは165で操舵性を考慮しつつ、トラクションのためにリアは275をチョイス。また、フロントバンパーがボディ同色でリアバンパーがメッキのままというのは、70年代にアメリカで流行ったスタイルをモチーフとしている。

 

インテリアに目を転じると、追加メーターをビルトイン。シートは敢えてオリジナルのままだが、BEAMSの香山社長は「コンバーチブルボディだから最高速を目指すわけではないし、イベントとかに安心して乗って行ける仕様だね」という。これは昨今のビンテージカーでは良く言われるが、今から20年近く前にその手法を採り入れていたBEAMSの姿勢には、驚くばかりだ。


1969y CHEVROLET CAMARO、1969y シボレーカマロ
1969y CHEVROLET CAMARO、1969y シボレーカマロ

ボンネットはFRP製に交換するが、敢えてコルベットのL88スクープを採用。フロントバンパーはビビッドなオレンジのボディ色とマッチペイントとしている。足回り、インテリア、幌は対照的にブルーにペイント。リアバンパーのみ、クロームを残すのが70年代のアメリカで一世を風靡したスタイルなのだ。


1969y CHEVROLET CAMARO カスタム

エンジンは408のビッグブロックに換装。キャブはホーリーのダブルポンパー、インマニはエーデルブロックのビクタージュニアで、キャブが斜めになっている。各部のホースはイベント時にはステンメッシュにするが、日常ではメンテしやすいゴムホースを使用。ちなみにヘダースをフッカーの一番太いものにしているため、オイルフィルターを取り外しやすくするために移設。


1969y CHEVROLET CAMARO カスタム 足回り
1969y CHEVROLET CAMARO カスタム 足回り

また長距離を走る際にはディーゼル用の大きなエレメントに交換し、オイル容量に余裕を持たせる。サスペンションは前後スプリングをガルストランドに、サブフレームはチャーシースワークス製を追加。レイクウッドのトラクションバーと純正オプションのポジトラで、エンジンパワーを確実に路面へと伝える。


1969y CHEVROLET CAMARO カスタム インテリア
1969y CHEVROLET CAMARO カスタム 計器類
1969y CHEVROLET CAMARO カスタム シート

シートはオリジナルのままで、張り替えを実施。インパネは内外装の両方の色を採り入れ、ツートンで仕上げる。メインメーターの右側は元々燃料計であったが、大型のタコメーターに変更。インパネ中央の4連メーターは、ドライバーが視認しやすいように少しずつ角度を変えて埋め込むほどのコダワリようだ。

アメ車マガジンの創刊当初から、このカマロのレストア記事を掲載していたことを知っている人も多いことだろう。当時の最新技術を盛り込み完成したものだが、今見ても十分に魅力的なモディファイを行なっているのがポイント。ビンテージマッスルカーを得意とするBEAMSだからこそ成し得た業だ。

カスタムはもちろん、ドラッグレースやロッククロウリングなど多岐にわたるレース活動のノウハウを持つ老舗プロショップ。アメ車全般が専門であるが、中でもビンテージマッスルカーやJEEPには特に造詣が深い。



取材協力:ビームス
http://www.beams-co.jp


Text & Photos|アメ車MAGAZINE


最新記事


2025/11/06

統一感が生む独自の世界は近未来な印象を抱かせる【ハマーデザイン】

クーペ

ビンテージ

シボレー

ショップ

ハマーデザインの濱岡氏がアメリカ滞在時に出会ったダニーD氏。彼に亡き今、その遺志を継承し後世に広める者として、様々な作品を濱岡氏は生み出し続ける。

2025/11/04

【FIELD STYLE JAPAN 2025】450社以上が出展するアジア最大級のアソビの祭典

イベントレポート

FIELDSTYLE JAPAN 2025
AICHI SKY EXPO(愛知国際展示場)

2025/10/30

【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち

イベントレポート

MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場

2025/10/28

夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】

クーペ

ダッジ

フォード

一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!

ランキング


2024/12/31

【FORD F-150 LIGHTNING】公道は走行できないですがビジネスのために投入!

ピックアップトラック

フォード

チャレンジャー専門店のラグジ・島澤社長から「F-150のライトニングを、ディスプレイ用として購入したお客様がいますよ」と連絡が。展示するためのクルマってどういうこと? とモヤモヤしながら取材に向かった。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。

2018/03/22

フォードのセダンピックアップ「ランチェロ」という選択 フォードランチェロ【フォードライブクロスフィールド】

ピックアップトラック

ビンテージ

フォード

ラッピング&ペイント

セダンピックアップにおいて、シボレー・エルカミーノと人気を二分するのが、フォード・ランチェロ。日本国内ではエルカミーノの人気・注目度が高く、ランチェロはレアな1台でもある。