【ホットロッドカスタムショー 2018】益々人気沸騰アメ車カルチャーが日本に大・大・大集結!!
アメ車界で最重要イベントと言える「ホットロッドカスタムショー 2018」。アメリカから有名車や著名ビルダーがゲストとして来日するアメリカンカルチャーを体感できるマストイベントだ。今回もワクワクする車たちと情報をピックアップしてレポートしていくぞ!
27th Annual Yokohama HOT ROD CUSTOM SHOW 2018
ホットロッドカスタムショー 2018 AT PACIFICO YOKOHAMA
アメ車ファンだけでなく、カーガイならば絶対に外すことのできないワールドワイドなビッグイベントだ。27回目となる今回は、これまでに以上に濃い~内容で熱く開催された。 国内最大級のインドアショーとあって来場者も世界中から押し寄せたのだった!!
ニッポンから世界へ発信するカスタムの祭典HCSは今回も超絶熱かった!

アメリカのカーカルチャーに興味を持つ人にとって、何はなくとも外すことのできない最重要イベントといばMOONEYESが主催する「YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW(HCS)」だ。
アメ車はもちろんのこと、Rod & Customを目指すあらゆる車種、そしてチョッパーを筆頭とするモーターサイクルにおけるアメリカンなスタイルが一堂に会するのだ。

さらには、ピンストライプやローブローアートなどRod & Customをキーワードにしたコンテンツがこれほど充実するイベントは他にない!本国USAをはじめ、海外の有名車、ビルダーなどがゲストとして迎えられ、横浜に居ながらにして本物を体験することができるのだ。
そうしたイベントの評判はSNSなどを通じて世界的に広まっているため、海外からの来場者も参加者も年々増加。そのため、会場内で飛び交う言語も多様化し年々インターナショナルなムードが高まっている。
イベントの目玉の1つとなっているライドインでは、アメリカの有名車が自走で入場するシーンが拝めるだけでなく、ブースではビルダーやオーナーから関連商品などを直接購入できたりと、コミュニケーションが取れるのが魅力的だ。

世界的にも注目度の高いイベントなだけに、年々来場者数も膨らむ中、2014年からは2輪での会場への来場禁止&みなとみらい地区への侵入を抑止するキャンペーンを実施。すでにSNSなどでも定着しているおかげで、熱気で盛り上がる会場内とは真逆に、会場外はきっちりと静かさが保持され、理想的な状態で開催されている。
そうすることで、イベントはもちろん、アメリカンなカーカルチャーの啓蒙にも貢献している。そんなわけで、アメ車やアメ車文化に興味のある人にとって「HCS」は、様々な面で最高のイベントなのだ!
ホットロッドカスタムショーの会場雰囲気

海外ゲスト達が愛機と共に自走で入場するライドインはイベントの見どころの1つで、とにかく盛上がる!
来場者も展示もグローバルで日本を忘れる

USA、ヨーロッパ、オーストラリア、アジアなど海外からの出店エリアInternational Villageは日本である事を忘れてしまうほどインターナショナル!
豊富なコンテンツがてんこ盛り


その他でも、バンドのライブやピンナップコンテストまで開催されるなど、プログラムも内容も充実した濃厚なイベント!

ベンダーブースでは、主催者MOONEYESの他、スニーカーのVANSなどによるイベント限定商品が販売され、恒例的に人気となっており、購入希望者による行列が耐えないほど。
ホットロッドカスタムショーで輝いていた車たち
1970 Chevy C10 Pickup "Mafia Truck"

今回の3台の海外ゲストの中でトレンドセッター的アプローチのC10。このイベントのスポットライトとしても、今回は"Full-Size Pickup Spectacular”のタイトルでフルサイズピックアップをフィーチャー。

フルサイズピックアップはとにかく異常なほど注目度が高まっている中、パイロンスラロームに特化させたり、この個体のように、マッスルカーにおけるプロツーリング的にアレンジするケースも急増中。それにしても、車高スタンスやシェイブしたボディーの美しさは完璧!
1961 Chevrolet Suburban

C/Kシリーズ初代における4灯式ライトのこの顔付きは、印象的ながら賛否の割れるデザイン。

どちらかといえばマイナーな存在だったが、近年のクラッシックトラックブームにのって、ブサカワ系として一定の人気を獲得。中でもロングルーフなサバーバンは、スタイリッシュなボディで人気。
1961 Buick Le Sabre "MOON Blessing"

いぶし銀な雰囲気のビュイック・ルセーバーとは、ムーンアイズにしては意外と思えるモデルによるプロジェクトカー。装着ホイールがCRAGAR S/Sというのも高ポイント!

シンプルながらもイメージカラーのイエローがフェードアウェイするペイントの美しさが目をひく秀作。
1959 Ford F100 "Tequila Sunset"

“マフィアトラック”同様注目のフルサイズピックアップによるゲストカー。選択車種にしろ、ボディに施したアレンジにしろ、相当なマニアの仕業と思いきや、実際は現24歳のオーナーがティーンエイジャーの頃に仕立てたもの。

父親の影響で幼い頃からカスタムカーのファンになり、その頃から愛車を自身でカスタマイズする事を夢見ていた。美しいフェードアウェイ・ペイントはメタルワークの師でもある巨匠G・ウィンフィールドが担当している!
1963 Ford Thunderbird "D'Bird"

5年ぶりの来日となるStarlite Rod & Kustomがマイルドカスタムに仕立てた“D”バード。独自に誂えたチューブグリルやバンパーをアレンジしたリアが印象的。

マルチカラーを駆使する複雑なグラフィックを得意とするStarliteにしては地味ながら、グリーンの色調で統一した落ち着いた渋めの仕上りに、マイルドカスタムの流儀が感じ取れる秀作。ルックスの良さだけでなく、機関面でのアップグレードを施し、ストリートカーとして問題なく機能する。
1971 Chevrolet K5 Blazer

Custom Rides Magazineと海外ゲストからのアワードを受賞!

シェルを取り外し、ストックのルックスを意識しつつ、ガッツリと低い車高スタンスやスチール風のラージリムの装着など、近年のクラッシックトラックのトレンドを押さえつつ、キャッチーなインテリアのアレンジなど独自のセンスが光る1台。
1923 Ford “T” Track Roadster

Hot Rodでは基本的にベース車を最新の技術でアップグレードするのが基本ながら、深い歴史を振り返り、往年の個体をレストアする傾向も高まっている。

この1923年型T型ベースのオーバルレースカーは、なんと1951年のHot Rod Magazineでフィーチャーされた歴史ある個体!
1959 Chevrolet Apache

フルサイズピックアップをフィーチャーする"Full-Size PickupSpectacular”におけるベストアワード受賞車! そして、海外ゲストとして愛機のF100と共に来日したVictor "Reno" Sevilla's Pickも受賞。

トリミングを活かしてシンプルにまとめたマイルドカスタムにも通じるアプローチによるクールな仕上りが魅力大。クリーンな仕上り&趣味の良いペイントによって、インパクトのあるアパッチのルックスが格段と上品な印象でフィニッシュ!
1995 GMC C2500

工具箱を兼ねたワイドな架装ボディ車はUSAではユーティリティのド定番。スタンダードな“シャイアン”マスクも含め、日本ではマイナーな存在なだけに、カスタムベースとしてはかなり新鮮。

これまでにも何度か仕様変更を繰り返しているが、ソルトフラットにおけるランドスピードレーサーのサービスカーというスタイルに見事に収まっている。2台分のスペースを用いて表現したソルトフラットが妙にリアルで、ベストディスプレイアワード、そしてイグナイト・マガジン賞も受賞。
1973 Ford F-100

近年のクラッッシックトラックブームの影響で、それまではマイナーだった微妙なモデルイヤーのF100にも注目度が高まっている。

グリル、バンパー、ホイールが白ペイントで統一されたスタンダードルックにして新車の様にクリーンにレストア! ステップサイドなのも渋くてステキ!
1955 Chevy 210

ドラッグレースにおいて60年代を象徴する今はなきカテゴリーである“ギャッサー”は、近年のビンテージドラッグブームに便乗して、ストリートカーにもフィードバックされている。

アイコン的モデルである210をベースに、特有の前上がりプロポーション、マグホイール、グラフィックなどで往年の雰囲気を再現。ガラス類をキッチリとカラードしていたり、マニュアル車という点でもポイントの高い1台!! Best Hot RodそしてFartco/ATR's Pickを受賞。
1937 Divco Milk Truck

Hot Wheelsが製品化したことで、Hot Rodの世界でも注目されるようになったディブコの牛乳配達車両。大方同様のデザインで長年ラインナップされていたが、ルーフがラウンドしたこの時代のモデルこそ、Hot Rodとしてアレンジした佇まいがクールでなんとも魅力的。

この個体は、高年式のカプリスのシャシーを流用し、総合的にアップデートされており、文字通りデイリーな使用にも対応可能な状態なのがなによりも魅力大!
1935 Ford Slantback Sedan

アメ車マガジンでも過去にフィーチャーしたことのある1935年型スラントバックセダン。日本中どこにでも積極的に出かけるリアルロッダーとして知られるお馴染みの個体。

ホイール、前後バンパーをアレンジしてエントリー。意外に出展の多い30'sにおいてBest of 30'sを受賞!
1956 Ford F-100

一見すると美しくレストアしただけかと思いきや、なんと、本来は存在しないエクステンド仕様にアレンジされている56年型F-100!

キャビンの延長に伴って、ホイールベースの延長など、大掛かりなシャシーワークを得て成立した大作なのだ。
1959 Chevrolet Nomad

キャッツアイ&バットウィングな独創的なスタイリングでお馴染みの59年型シェビーは、バブルトップのインパラはもちろん、ワゴンであっても希少価値が高まってコレクタブルな存在。

一見するとオーセンティックなマイルドカスタムとしてシンプルにまとめながらも、チャームポイントのロングルーフを活かしたグラフィックやインテリアのアレンジは、ショーカーとしても見応えありの力作っぷり! 専門誌、海外ゲスト合わせて三冠を達成!
Datsun 240Z

左ハンドルの帰国子女をベースにレーシングストライプでよりアメリカンなスタイルとなった240Zは、クラッシックシェビーでお馴染みのオレンジカウンティーからのエントリー!
1968 Plymouth Barracuda

FORTY EIGHTは、アップグレードを済ませたストリート仕様のこの個体の他に、HEMI搭載のスーパーストック仕様と同型バラクーダを2台同時にエントリー。
1949 Mercury Eight

アメ車マガジン2019年2月号 でもフィーチャーしたボーダーズの1949年型マーキュリーは専用のサーフボードを携えてエントリー。Best Kustom、さらにDave Shuten's Pick賞を受賞した!
1958 Chevrolet Sedan Delivery

小数派の58年型Chevyの中でもとりわけ希少なセダンデリバリー。2ドア・ワゴンのパネル自体が時代が限定されロッダー的でステキ。今後の仕上げが楽しみ!
1970 Dodge Challenger

HCS会場内では控えめな印象ながら、オリジナルのマッスルカーもUSAではメーカー純正Hot Rodとして認知されている。レストアを機に出展された70年型チャレンジャー。
1954 Chevrolet Corvette

希少なC1がチルトカウル式に変更されている時点で驚きだが、本来の直6からV8、リジッドアクスルからカンチレバー式独立サスへと大幅にアップデート済み!
1972 Ford Courier

マツダ製ミニトラックでありながらも、北米専用モデルとしてラインナップされたFordトラック。特にこの2ndは、Fシリーズとのデザインでの共通点が多くFordらしくて◎!
1937 Lincoln Zephyr

ファットフェンダー全盛期のレイト30'sの中でもとりわけ独創的&ラグジュアリーなゼファ。国内では見かけない希少車だが、きっちりチョップトップしたカスタム!
1951 Chevrolet 3100

ビュイックのヘッドライトを導入するなど、カスタムにおける王道のセオリーを取り入れながらも、独自のセンスでオリジナリティを放つ1台。さり気ないピンストもナイス!
2013 Cadillac Escalade

HCSでは小数派のラグジュアリー車ながら、内外装をトータルでアレンジした力作。エアブラシを駆使したグラフィックは正にショークオリティで、見事Best Radical受賞。
1955 Nash Metropolitan

希少なメトロポリタンの初期型コンバーチブル。美しくレストアしただけでなく、廃車レベルの事故状態から修復し、日本車のエンジンやエアコンでアップデートしている。
1967 Chevrolet Corvette Sting Ray

C2のクーペは文句なしにカッコイイ! コブラ同様のShelbyスタイルのホイールは、アメリカンレーシング製17インチのストリートタイプ。
1968 Nissan Gloria

Best Japanese Carを受賞したこのグロリアは、本来の4ドアからファントムな2ドアにアレンジした力作。縦目四灯式ライトによるアメリカ感に加え、2ドアワゴン化!
1930 Ford Model-A Coupe

モデルA以前のベース車をメインとし、Hot Rod創成期を意識したアンフィニッシュなスェード状態も、全体的にクオリティが高まっており、Best Suede賞を受賞した。
Jeep Wrangler RUBICON

HCSでは珍しいJKラングラーもエントリー。傾斜のあるデザインのソフトトップがスポーティで◎。四駆としての走りとSUVとしてのクールさのバランスがイイ感じ!
2018 BMW

Best Of Showのクルマは残念ながら該当車なしとなったが、モーターサイクルではBMWから直々にオファを受けCustom Works Zonが制作したこのハイテックが受賞!!
1973y FORD PINTO WAGON & 1979y FORD CLUB WAGON

フルサイズVANのスペシャルショップDEEZ CREWのブースには、往年のカスタムではなく、激レアなオリジナル状態を再現した同世代のFoMoCoのピントワゴンとクラブワゴンの2台の展示で、完全にタイムスリップ! 純正にこだわってバンパーやモールディングはリプロダクトして対応!
Photo◆Hiroshi Nose
Report◆Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 3月号掲載
最新記事
2025/12/04
【1970 シボレー ノバ】90年代の350エンジンを搭載して気楽に乗れる
日本の道路事情にマッチしたサイズ感と、70年代のアメ車らしさを色濃く感じさせるフォルム。同年代のシェベルとは異なる魅力を放つNOVA。その個性を生かしつつも快適に乗れるようにアップデート!
2025/12/02
【Camp Jeep 2025】Jeepとともに全力でアウトドアを満喫できるキャンプイベント
Camp Jeep 2025 with Feel EARTH
新潟県 苗場高原オートキャンプ場
2025/11/25
【クアートFAB】アメ車のカスタムは超得意だけどストックやベース車両も販売中!
アメ車が欲しいけれど、専門店は敷居が高そう…。そんな心配を抱く人におすすめしたいのが、岐阜のクアートだ。代表の酒向さんは30歳代と非常に若いが、オープンして10年のキャリアを持ち、カスタムだけでなくメンテナンスにも精通しているので、頼もしいお店だ。








