360ストローカーの408ci搭載のストリートフレンドリーなバラクーダ

クーペ

ビンテージ

プリマス

Forty Eight

バラクーダ

プリマス

THE GREAT PLYMOUTH

アメマガ2019年8月号

THE GREAT PLYMOUTH
1968 Plymouth Barracuda


1968 Plymouth Barracuda

華麗なるプリマス

バラクーダが好き過ぎるオーナーは、このファクトリー・オリジナルのスーパーストックを意識したスリーパールックな日常使用車としている。第二世代バラクーダのファストバックならではのキャラクターを活かした、同型スーパーストック仕様車を2台体制で所有するバラクーダガイの68年型を見てくれ!
 

ファクトリーストックを意識した秀作

1968 プリマス バラクーダ
第二世代にあたる67~69年型の バラクーダ というと、日本では今ひとつマイナーな感じだが、アメリカでは、現在においてもファクトリー・スーパーストック(S/S)最強モデルとして、マッスルカーファンやホットロッダーなら一目置く存在。実際に出荷されたS/S仕様は、純レースカーなだけに、各年式でそれぞれ数十台程度の激レアな存在だ。その大半は現在でも現役でレース参戦していたりする。


また、同等のカテゴリーに参戦するために、レースカーとしてモディファイするケースが多いため、ベースとなるファストバックはプレミアムな存在。モパーマッスルの人気が定着する中、それまではマニア向けな感じだった第二世代 バラクーダ も、注目度が上がっているだけに、人気のファストバックは入手困難な状況なのだ。

1968 プリマス バラクーダ
この個体は、数年前にストック状態で輸入し、日本にて入念なレストアが行なわれたもの。現オーナーが入手してからは、エンジンを360ベースのストローカーによる408ciのクレートモーターに載せ替えて、よりホットな仕様にアップグレード。そして、当時ものの純正スチールホイールをリビルトして装着し、タイヤもラジアルにして当時同様のレッドラインのワイドオーバルを採用するなど、ファクトリーストックを意識している。

リアは絶妙なオフセットを選び、275サイズを収め、ドラッグ仕様をアピールするべく、ハブキャップはあえて外している。エアコンも純正をリビルトし、ルックスはストックに拘った、いわゆるスリーパーにフィニッシュ。オーナーは、この個体とは別に、 HEMI を搭載したドラッグ仕様の同型バラクーダも所有しているため、この個体はあくまでもな日常使用車として活躍させるため、配線もリフレッシュしている。


コンパクトなAボディ車にとって、サイズも車重も無理のないスモールブロックにして6.7ℓまで大排気量化したエンジンは、滑らかフィーリングと十分なトルクが共存するストリートフレンドリー。ボディ幅がナローなので、都心でも扱いやすく、軽快にドライブできて◎! 控えめなルックスでではあるが、エンジンサウンドからマッスルカーであることが感じられる。
 
フードのパネル部分は、ハイパフォーマンス仕様であるフォーミュラS用を装着。ブラック一色で、スチールホイール&ハブキャップで地味なイメージながら、リアタイヤはラジアルドラッグを装着する、スリーパーなアプローチ。プロストリートなマッシブな仕様の同型車との2台体制なだけに、バランスを取っている。
 

インテリアは、基本的に純正の状態をキープしている。タコメーターはオプションで設定のあった純正と同じ位置に、オートメーター製をインストール。リアシートを畳むと、ちょっとしたワゴン並みのラゲッジスペースが確保できる。後部パネルも開閉式でトランクスルーな設計なので、スキー板やサーフボードも積める。
 



当事モノの純正スチールホイール(F:6、R:7幅)を、こだわりのオフセットで入手。タイヤはフロントに往年のレッドリボンによるワイドオーバルのラジアルタイプ(FR70-15)、リヤは性能ありきなNITTO 555Rのラジアルドラッグの275-60R15を組み込んでいる。
 
近年のストリートカーで定番化しているスモールブロックによる大排気量仕様として360ストローカーの408ci。ATミッションはA904ベースのTCI社による強化タイプ。リアエンドはマッスルパッケージ車ではお約束の8 3/4、シュアグリップ(LSD)。


Thanks:Forty Eight
TEL:048-798-7030


Photo ◆ Hiroshi Nose Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 8月号掲載


最新記事


2023/06/02

-フリースタイルで行こう- #26 1/24ダイキャストモデルの世界

コラム

2023/06/01

北海道BUBUが展開するジープ札幌東は、クルマを購入するだけのお店ではない。

ジープ

ショップ

SUVは色々あるけれど、やっぱり四駆の代名詞と言えばジープ。そんなユーザーが日に日に増加しているが、北海道ブブが展開するジープ札幌東は、クルマを購入するだけのお店ではない。

2023/05/31

攻めの姿勢を貫くモンスターマシンシェルビーGT500の魅力とは

クーペ

フォード

2014年モデルを最後にシェルビーGT500のリリースが一旦は途絶えたものの、6年間の空白を経て復活を遂げた最高峰モデル。攻めの姿勢を貫くモンスターマシンの魅力とは?

2023/05/30

マグナム&300Cをベースにするフェイスリフト。

ボディワーク

ガレージジョーカーで今、プロジェクトが進行中だ。それが、マグナム&300Cをベースにするフェイスリフト。手始めにお互いのフェイスを入れ替えたモデルを披露するが、最終的にあの人気モデルのフェイスを移植する予定だ。

ランキング


2023/06/02

-フリースタイルで行こう- #26 1/24ダイキャストモデルの世界

コラム

2022/07/14

チャレンジャーとチャージャー、実はこの2台は双子の様な存在と言える。

セダン

クーペ

ダッジ

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK WIDEBODY[SUBLIME]
2018 DODGE CHARGER DAYTONA392[YELLOWJACKET]

2023/06/01

北海道BUBUが展開するジープ札幌東は、クルマを購入するだけのお店ではない。

ジープ

ショップ

SUVは色々あるけれど、やっぱり四駆の代名詞と言えばジープ。そんなユーザーが日に日に増加しているが、北海道ブブが展開するジープ札幌東は、クルマを購入するだけのお店ではない。

2023/05/31

攻めの姿勢を貫くモンスターマシンシェルビーGT500の魅力とは

クーペ

フォード

2014年モデルを最後にシェルビーGT500のリリースが一旦は途絶えたものの、6年間の空白を経て復活を遂げた最高峰モデル。攻めの姿勢を貫くモンスターマシンの魅力とは?