アーバンシーンにもマッチするジェントルでモダンなクルーザー
THE GREAT PLYMOUTH
1972 Plymouth Gold Duster
1972 Plymouth Gold Duster
華麗なるプリマス
PCD100という限られた条件の中でチョイスしたラージリムによって、魅力が倍増した1972年型ダスター。オリジナルのゴールドダスターのキャラクターがいかされて、ジェントルでモダンなクルーザーとして現代のアーバンシーンにもマッチする!
オシャレ仕様のゴールドダスター
MOPAR というとマッスルであることがポイントで、パワー&排気量の大きさがステイタスとなっていたりする。オリジナルとしての価値を基準にすると、それも当然なのだが、本当の意味で、ファクトリーオリジナルの個体は、極めて希少なため、博物館レベルの志の高さや、知識、環境が整っていない限りは、所有すべきではない。
特に日本では、希少車=ステイタスとして求める傾向が強いため、 MOPAR においての人気車はビッグブロック設定モデルに偏っている。そのため、 MOPAR に拘る人こそ、そこから外れたモデルとなるとスルーしてしまう。その点、アメリカや海外では、レースシーンでの活躍や、メカニズムの性能やメリットなどを総合的に判断した上で評価している。
それだけに、 バラクーダ ではセカンドジェネレーションや、それに入れ替わるようにラインアップされた同じAボディのダスターは、日本における評価も含め、シボレーにおけるノバと同等な存在となっている。ダスターにはビッグブロックの設定がなかったものの、HEMIを搭載したプロストック参戦車は、圧倒的な速さで伝説的。
340ciが設定された市販車にしても、軽量ゆえに、1/4マイルのタイムでは、383ciのロードランナーを凌ぐ駿足の持ち主。
バラクーダ
同様に、バリアントをルーツにしながらも、特有のハッチバックのスタイリングは美しく、オリジナリティも高い。
キャラクターを活かしてドラッグ仕様にアレンジするケースが古くから主流だが、近年では、幅広い層からも人気が高いため、この個体のように、モダンなクルーザー的なアプローチも人気なのだ。ハーフレザー、ストライプ、内装をコーディネートしたオシャレ仕様とも言えるゴールドダスターの魅力が際立っている。
ハーフレザーならではのトリミングによって、ハッチスタイルならではのスタイリングの美しさがアピールされている。ゴールドとホワイトのコントラストが上品で、キャッチーなストライプにして落ち着いた印象。Hot Rodでは定番の、往年のスロットタイプによるラージリムがよく似合っている。
内装は、スタンダードのバリアントと基本的共通。ダッシュ、内張、シートは、外装のレザー&ストライプと合わせて、ゴールド一色でコーディネート。こうした凝ったカラースキムにもMOPARらしさが感じられていいのだ!
Aボディー車は、共通してホイールのPCDが100となっている。そのため、社外のホイールで装着可能なものは数種類に限定される。オーナー自身がくまなくリサーチし、このアメリカン・レジェンド(F:7、R:8)にたどり着いた。タイヤはグッドイヤーのイーグルEXE(F:205/50R17、R:245/45R17)。
パワートレーンは、318ciに3速ATのTF727の組み合わせによるストック。機関系は良好な上、配線をリフレッシュしているため、信頼性はかなり高い。オーナーは、趣味のバイクレースのトランポに用意したダッジバンをメインにしていくため、このダスターの里親募集中とのこと。
Thanks:サブライム
TEL:0877-48-3711
HP:http://www.cuda.jp/
Photo ◆ Hiroshi Nose Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 8月号掲載
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