人気のファストバックではなく、マニアックなノッチバックを敢えてチョイスする

THE GREAT PLYMOUTH
1969 Plymouth Barracuda
1969 Plymouth Barracuda
華麗なるプリマス
スーパーストックのアイコンであるセカンドジェネレーションの バラクーダ ながら、ノッチバックなクーペはニッチな存在。そんなマニアックで馴染みの少ないモデルの魅力を、Hot Wheelsがオーナーに教えてくれたのだ。
ビッグブロック440に換装したレア車
第二世代の
バラクーダ
というと、ドラッグレースにおけるスーパーストック・クラスにて最速を誇るモデルとして、ホットロッド界ではお馴染みの存在。2004年公開の映画『ハイウェイマン』の劇中車は、まさにそんなHEMIスーパーストック仕様としてラインナップされている。それで、国内では、
バラクーダ
と言えな第三世代一色で、第二世代はマイナーな存在といえる。
スーパーストックのベース車がファストバックのため、マッスルカーとして求める場合も、おのずとファストバックに集中。コンバーチブルとノッチバックは、対象外とばかりに、微妙な立ち位置ではある。MOPAR人気が高まる中、比較的入手しやすいノッチバックをベースに、クールにアレンジする人もいる。
ファストバックがドラッグマシンとしてのイメージが強いだけに、そこにとらわれずにアレンジするなら、むしろ「ノッチバック」の方が良かったりもする。とはいえ、ニッチな存在で着目する人も多くはないため、お手本的な有名車などは現れていない。ところが、ファストバックでは2度もラインナップさせているホットウィール(HW)が、ノッチバックもリリース!
HWならではのセンスの良いアレンジによって、ノッチバックの魅力が最大限に引き出されている。この個体のオーナーも、そもそもHWを通してその魅力を知ったことで、実車を探しだし、20代でオーナーになったのだ。国産コンパクト車でレースを楽しむだけあって、 バラクーダ でも、走りのパフォーマンスを味わえるマニュアルミッションをチョイス。
しかも、オリジナルでは幻レベルのレアな、ビッグブロック440に換装した状態。そんな男らしい仕様で、走りに特化して、エアコンは装備されていないが、奈良在住にして、お台場のイベントにも自走で参加する。
ノッチバックこそ、翌年にEボディとして大きく変化するパーソナル・クーペに繋がるデザインといえる。デッキ部とリヤオーバーハングの長さが際立つ、MOPAR特有のスタイリングがカッコイイ。筆者も個人的にも欲しいモデルとして気にしているが、日本には数台しか存在しないのでは?! 写真では伝わりぬくい独特の良さが、実車を見ることで改めて感じる!
ファストバックに対して、ルーフが小さいため、後部座席は少々狭い印象。その分、トランクのスペースがかなり大きく取られているのが特徴的。内装はストックをキープしている。同年のダッジ車に比べて、丸型ゲージの採用でなどでスポーティなデザイン。
69年型にはビッグブロック440の設定もあるが、実際には極めて少数で幻レベル。この個体は、アメリカで440に換装されていた。セダンからのスワップのようで、マイルドで扱いやすい仕様。それでも、4速マニュアルによって、大トルクをダイレクトに感じることができる。
ボディ車はコンパクトなため、ホイールのボルトパターンが国産車並みにPCD100となっているため、ホイールの選択肢が限られるが、この個体は、平均的な114.3 にアレンジしてある。タイヤはF:FIREHAWK・195/60R15、R:BFG ラジアルT/A・255/60R15。
Thanks:サブライム
TEL:0877-48-3711
HP:http://www.cuda.jp/
Photo ◆ Hiroshi Nose Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 8月号掲載
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