サテライトをベースにロードランナークローンとして仕上げたストリートフレンドリーな個体
THE GREAT PLYMOUTH
1973 Plymouth Satellite
1973 Plymouth Satellite

華麗なるプリマス
本来ならばミュージアム級のコレクタブルカーである6パック仕様を、サテライトをベースにしたロードランナークローンとして、気兼ねなく楽しむ! ギヤベンダーなどでアップグレードしたストリートフレンドリーな1台なのだ!
サテライトで気兼ねなく楽しむ!

ワーナーブラザースの人気アニメのキャラクターとしてお馴染みのあの「ロードランナー」をそのままモデル名に採用していることで、モパーマッスルの中でも、とりわけポピュラーな存在なのが
プリマス・ロードランナー
だ。「若者が手に入れることができるビッグブロック搭載のマッスルカー!」というコンセプトでリリースされた。
プリマス のインターミディのベルベディア/サテライトをベースに、マッスルポテンシャルな383ci/335hpエンジンを標準で装備。軽量化とコストダウンを両立させるために、可能な限り装備をスポイルしているのもポイント。走りのパフォーマンスに特化したスパルタンなマシンにして、ポップなマスコットが与えられ、若者をターゲットに大人気となった。

より装備を充実さアダルト層をターゲットにしたGTXは、440ciエンジンの4バレル仕様が標準だったため、 ロードランナー でさらなるポテンシャルを望む場合は、最強の429HEMIを選択する他に、スーパーストックの流れをくんで、さらなるパワーと軽量化を進めた440+6パックもラインナップ。
少数派のMOPAR勢の中でも、ロードランナーは、高セールスな上、現存数も多いのだが、その分人気も高いのため、入手は困難となっている。また、コレクタブルな価値があるだけに、本来のポテンシャルを気兼ねなく楽しむには気が引ける。

そこで、同じレシピでスタンダードなサテライトをベースに、
ロードランナー
に見合った仕様にアレンジするケースが主流となってきている。マッスルカー本来の魅力をリアルに体験するためには、クローンの方が様々な面で理想的。そのため、市場ではオリジナルのマッスルパッケージ車よりも、こうしたクローンやクローンのベースの方が広い層に人気があるのだ。

ベースのサテライトはプリマスの主力モデルとしてポピュラーな存在だが、ロードランナーに仕立てるための2ドア・ハードトップは、ドラッグレーサーにも人気があるため競争率は高い。Bピラーのないハードトップに対して、ピラーのあるクーペも存在する。この個体は、スクープ付きの6パックフード(ファイバー製脱着式)にアレンジしている。

ロードランナーでは安価なベンチシートが標準。スタンダードのサテライトでもベンチシートが標準となる。パレートシートやコンソールは、あくまでもオプション。この個体は、ステラリングも含め、ストックをキープしつつ、オートメーター製のゲージを追加している。

搭載エンジンは、ビッグブロック440をベースに、ストロークアップによって495ci にまで拡大。ファイナルレシオは、MOPARのマッスルパッケージではお約束のローギヤな3.91:1。これによって、マスコットのロードランナー同様の瞬発力を発揮しつつ、ギヤベンダーを投入することで、高速巡行も難なくこなす。



スーパーストックのキャラクターを受け継ぐ6パックでは、ハブキャップ無しのスチールホイールが標準。そんなスパルタンな仕様を堂々と市販するマッスルっぷりがMOPARらしくて◎! この個体は、軽量なポリス用“ドッグディッシュ”を採用。タイヤは定番のBFG ラジアルT/A(F:215/70R15、R:275/60R15)。足回りは、ストックのメカニズムで、ホチキス社製品でアップグレード。
Thanks:サブライム
TEL:0877-48-3711
HP:http://www.cuda.jp
Photo ◆ Hiroshi Nose Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 8月号掲載
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