上品なスタイリングに暴力的なパフォーマンス、ポンティアックを代表する最強のマッスルカー

クーペ

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ポンティアック

アメマガ2019年10月号

GTO

マリンコーポレーション

GORGEOUS 60's

絢爛たる60年代
1966 Pontiac GTO


1966 Pontiac GTO

GORGEOUS 60’s 絢爛たる60年代

メーカー純正ホットロッドとも言えるマッスルカーのレシピを確立した存在であり、60年代に誕生したサブカルチャーであるサーフ&ホットロッドにおけるアイコンでもある ポンティアックGTO 。上品なルックスと暴力的なパワーを持つポンティアックの代表モデルだ。

3連装キャブ「トライパワー」で武装した猛獣

1966 Pontiac GTO、1966 ポンティアック GTO
GTO というネーミングは、フェラーリが250GTOで採用したのと同じく、イタリア語のGran Turismo Omologato(GTレースカーのホモロゲーションモデル)を意味する。ポンティアックでは、インターミディの主力モデル、ル・マン、テンペストをベースに、フルサイズ車の大排気量エンジンをモディファイした上で搭載するといった、ホットロッド的なアプローチで誕生した。


その過激なポテンシャルは、主にドラッグレースで発揮された。デビューした64年の時点では、テンペストのハイパフォーマンスグレードという位置付けだったが、モデルチェンジによって、コークボトルなボディと、縦目4灯式ライトによる精悍なルックスを得て、1モデルとして独立したこの66年型が象徴的な存在。

上品でスタイリッシュなルックスと、大排気量エンジンに3連装キャブレターや4速マニュアルトランスミッションで武装した GTO は、若者の憧れとなった。当時西海岸では、サーフィンとホットロッドがシンクロして盛り上がり、サーフ&ホットロッドとして音楽や映画のフィールドでもテーマになるほど一般化。そこでは GTO が取り上げられることが多く、モデルのキャラクターとマッチして象徴的な存在となった。

暴力的なパフォーマンスと、スタイリッシュなルックスの二面性は、スポーツとしての危険性と、ファッショナブルな要素を兼ね備えるサーフィンと重なって、魅力を引き立てたのだ。この個体は、まさにそんなイメージにピッタリの仕様。

1966 Pontiac GTO、1966 ポンティアック GTO

マリナブルーの車体色にマッチするホワイトのトップ&インテリアによる上品なルックス。「トライパワー」こと3連装キャブで武装する389ci(6370cc)エンジン。そして、純正採用によるハースト製シフターを持つ4速マニュアル車という、マッスルカーの王道にして、希少な個体。


マリナブルーに映えるホワイトのトップが採用されたことで、コークボトルラインを取り入れたボディの美しさと、ダックテールスタイルのCピラーが際立っている。ルーバー式のテールレンズはGTOならでは。控えめながらもスクープのあるフードは、マッスルカーの条件。唯一のアレンジであるクレーガーSSホイールが実によく似合っている。

1966 Pontiac GTO、1966 ポンティアック GTO
4連装のメーターを配置するクラスターは、ウッド調の化粧が施されたGTカー的なスタイル。センターコンソールに設置されたバキュームゲージが純正オプション品。ホワイトのシート&内張は、メタリックがかった60'sならではのリッチなスタイル。


クレーガーSSホイール、BFグッドリッチ・ラジアルTA
ベースモデルのテンペストに対して、GTOでは強化アンチウェイバーとヘビーデューティショックが標準装備。総合的にストックを保持するが、唯一のアレンジとしてクレーガーSSホイールを採用。装着タイヤは、定番のBFグッドリッチ・ラジアルTA(215/70R15)


ラムエアー・パッケージによる389ciエンジン
3連装キャブレター(2バレルx3機)の“トライパワー”が採用された最後の年式。ラムエアー・パッケージによる389ciエンジンの最高出力は360hp。大排気量V8と4速マニュアルの組み合わせこそ、往年のマッスルカーの真価である。


the last American convertible” として約1万4000台が出荷されたエルドラド・コンバーチブルの最終型。
映画『60セカンズ』の劇中車としてお馴染みの“マスタングエレノア”
歴代モデルにおいてC2コルベットは、美しさ、ポテンシャル、ステイタスなどあらゆる面で頂点的存在!
歴代マスタングの中で最もポピュラーなのは、「マッハ1」デビューイヤーとなった69年型


MARIN CORPORATION
Tel:03-5809-8115
HP:http://www.marinmarin.com/


Photo ◆Hiroshi Seino Text ◆Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 10月号掲載


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