上品なスタイリングに暴力的なパフォーマンス、ポンティアックを代表する最強のマッスルカー
絢爛たる60年代
1966 Pontiac GTO
1966 Pontiac GTO
GORGEOUS 60’s 絢爛たる60年代
メーカー純正ホットロッドとも言えるマッスルカーのレシピを確立した存在であり、60年代に誕生したサブカルチャーであるサーフ&ホットロッドにおけるアイコンでもある ポンティアックGTO 。上品なルックスと暴力的なパワーを持つポンティアックの代表モデルだ。
3連装キャブ「トライパワー」で武装した猛獣

GTO
というネーミングは、フェラーリが250GTOで採用したのと同じく、イタリア語のGran Turismo Omologato(GTレースカーのホモロゲーションモデル)を意味する。ポンティアックでは、インターミディの主力モデル、ル・マン、テンペストをベースに、フルサイズ車の大排気量エンジンをモディファイした上で搭載するといった、ホットロッド的なアプローチで誕生した。
その過激なポテンシャルは、主にドラッグレースで発揮された。デビューした64年の時点では、テンペストのハイパフォーマンスグレードという位置付けだったが、モデルチェンジによって、コークボトルなボディと、縦目4灯式ライトによる精悍なルックスを得て、1モデルとして独立したこの66年型が象徴的な存在。

上品でスタイリッシュなルックスと、大排気量エンジンに3連装キャブレターや4速マニュアルトランスミッションで武装した GTO は、若者の憧れとなった。当時西海岸では、サーフィンとホットロッドがシンクロして盛り上がり、サーフ&ホットロッドとして音楽や映画のフィールドでもテーマになるほど一般化。そこでは GTO が取り上げられることが多く、モデルのキャラクターとマッチして象徴的な存在となった。
暴力的なパフォーマンスと、スタイリッシュなルックスの二面性は、スポーツとしての危険性と、ファッショナブルな要素を兼ね備えるサーフィンと重なって、魅力を引き立てたのだ。この個体は、まさにそんなイメージにピッタリの仕様。

マリナブルーの車体色にマッチするホワイトのトップ&インテリアによる上品なルックス。「トライパワー」こと3連装キャブで武装する389ci(6370cc)エンジン。そして、純正採用によるハースト製シフターを持つ4速マニュアル車という、マッスルカーの王道にして、希少な個体。
マリナブルーに映えるホワイトのトップが採用されたことで、コークボトルラインを取り入れたボディの美しさと、ダックテールスタイルのCピラーが際立っている。ルーバー式のテールレンズはGTOならでは。控えめながらもスクープのあるフードは、マッスルカーの条件。唯一のアレンジであるクレーガーSSホイールが実によく似合っている。

4連装のメーターを配置するクラスターは、ウッド調の化粧が施されたGTカー的なスタイル。センターコンソールに設置されたバキュームゲージが純正オプション品。ホワイトのシート&内張は、メタリックがかった60'sならではのリッチなスタイル。

ベースモデルのテンペストに対して、GTOでは強化アンチウェイバーとヘビーデューティショックが標準装備。総合的にストックを保持するが、唯一のアレンジとしてクレーガーSSホイールを採用。装着タイヤは、定番のBFグッドリッチ・ラジアルTA(215/70R15)

3連装キャブレター(2バレルx3機)の“トライパワー”が採用された最後の年式。ラムエアー・パッケージによる389ciエンジンの最高出力は360hp。大排気量V8と4速マニュアルの組み合わせこそ、往年のマッスルカーの真価である。
the last American convertible” として約1万4000台が出荷されたエルドラド・コンバーチブルの最終型。
映画『60セカンズ』の劇中車としてお馴染みの“マスタングエレノア”
歴代モデルにおいてC2コルベットは、美しさ、ポテンシャル、ステイタスなどあらゆる面で頂点的存在!
歴代マスタングの中で最もポピュラーなのは、「マッハ1」デビューイヤーとなった69年型
MARIN CORPORATION
Tel:03-5809-8115
HP:http://www.marinmarin.com/
Photo ◆Hiroshi Seino Text ◆Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 10月号掲載
最新記事
2025/10/30
【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち
MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場
2025/10/28
夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】
一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!
2025/10/23
兄のゴリ推しで実現させた!?兄弟でアメ車を所有する喜び【ナビゲーター&300Cツーリング】
25歳で初めての愛車にキャデラック・SRXを購入していらいアメ車の虜となった兄のNATSUKIさん。一方「国産ミニバンや1ボックスが便利!」とアメ車に無関心だった弟のNORIさん。弟にアメ車に乗ってもらって、その魅力を共有したい!その想いよ届け!
2025/10/21
自然豊富な故郷に建てた家族が毎日笑顔になる家
家族5人で暮らすアパート暮らしは窮屈そのもの。新たに家族が増えることが分かり、家族みんなが笑顔になれるマイホームを建てることを決意した藤本さん。奥様が憧れたリアルアメリカンの住宅を建てるべく、大家族の夢がスタートする。









