シボレーの「SS」の称号を冠した、最初の前輪駆動車、第6世代モンテカルロ

ジーエム祭
2002 Chevrolet Monte Carlo

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ジーエム祭
百花繚乱
6世代目モンテカルロはシェビー・ハイパフォーマンスの称号、SSパッケージによる最初の前輪駆動車。エンジンはV6 だが、NASCAR 仕込みのエアロフォルムと、モンテカルロのアイデンティティを備えるスタイリングが魅力大!
モンテカルロらしさが復活した6thジェネレーション
70年にデビューしたモンテカルロは、パーソナル・ラグジュアリーとして2ドア・ハードトップのみでラインナップ。初代のAボディでは、シェベルと共通でインターミディながら、ポンティアックのグランプリと同様に、よりロングノーズなデザインなのが特徴。ビッグブロック454が設定されたNASCAR参戦モデルというキャラクターから、映画『ワイルドスピード』では劇中車に採用されるなど、ホットロッドの世界でのニーズも少なくない。
フルサイズとなってスタイリング的にもよりラグジュアリー色が強まったセカンド(73~77年)、ダウンサイジングしながらも、スタイリングやキャラクターを受け継いだサード(78~80年)は、ローライダーやカスタムのベース車としてポピュラーな存在となっている。フォース(81~88年)でもそれまでのスタイリングを受け継ぐも、専用のスラントノーズを持つSSパッケージや、さらに空力特性に特化したリアガラスのエアロクーペがラインナップされ、NASCAR参戦モデルならではのキャラクターが改めてフォーカスされた。続くフィフス(95~90年)では、ルミナなどに通じるモダンなエアロフォルムで一新され、V6エンジンを搭載した前輪駆動となる。

そしてこの個体のシックス(00~05年)では、往年のモンテカルロの特徴であるホイールフレアや、88年型まで採用された「騎士」のバッジを復活させるなど、モンテカルロらしさが盛り込まれ、魅力的なのだ。中古市場ではお手頃な存在なだけに、クラシック・シェビーオーナーの足車としても打ってつけ。ちなみに、この個体のオーナーも、この他に、69年型カマロを所有するシェビー・ファンだったりする。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

往年のモンテカルロを連想させるホイールフレアやNASCARウォリアーならではのエアロフォルムが魅力的なスタイリング。それだけにNASCARファンには人気が高く、デール・アーンハート、ジェフ・ゴードン、トニー・スチュワートといったNASCAR ドライバーのシグネチャーエディションも存在する。ロングノーズかつW:1850mm、L:5030mmのディメンションなので、とてもFF車とは思えない!

搭載されたV6エンジンは、3種類でラインナップ。LS:3.4ℓ LA1・180hp、SS:3.8ℓ L36・200hp、SS Supercharged、3.8ℓ L67・240hp。トランスミッションは4速ATのみ。この個体は200hp仕様のSSパッケージ。アメリカンなトルクがあり、必要にして十分なポテンシャル。

アメリカンな星型デザインによる純正アルミホイールを装着。16インチ径&6.5インチ幅というサイズ感が、年式ならでは。タイヤサイズは225/60R16。


この時代特有のアメリカンなスポーツクーペ然としたデザイン。全体のデザインをはじめ、ホールド性の高いシートなど、NASCARウォリアーに恥じない内容。それでいて後部座席も含め十分な居住スペースを確保する。エアコンの温度調整は左右独立式。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo ◆ Hiroshi Nose
Text ◆ Hideki Ishibashi[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 11月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]
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