シボレーの「SS」の称号を冠した、最初の前輪駆動車、第6世代モンテカルロ

クーペ

シボレー

モンテカルロ

アメマガ2019年11月号

ジーエム祭

2002 Chevrolet Monte Carlo

ジーエム祭


2002 Chevrolet Monte Carlo

6世代目モンテカルロはシェビー・ハイパフォーマンスの称号、SSパッケージによる最初の前輪駆動車。エンジンはV6 だが、NASCAR 仕込みのエアロフォルムと、モンテカルロのアイデンティティを備えるスタイリングが魅力大!

モンテカルロらしさが復活した6thジェネレーション

70年にデビューしたモンテカルロは、パーソナル・ラグジュアリーとして2ドア・ハードトップのみでラインナップ。初代のAボディでは、シェベルと共通でインターミディながら、ポンティアックのグランプリと同様に、よりロングノーズなデザインなのが特徴。

ビッグブロック454が設定されたNASCAR参戦モデルというキャラクターから、映画『ワイルドスピード』では劇中車に採用されるなど、ホットロッドの世界でのニーズも少なくない。

 

フルサイズとなってスタイリング的にもよりラグジュアリー色が強まったセカンド(73~77年)、ダウンサイジングしながらも、スタイリングやキャラクターを受け継いだサード(78~80年)は、ローライダーやカスタムのベース車としてポピュラーな存在となっている。

フォース(81~88年)でもそれまでのスタイリングを受け継ぐも、専用のスラントノーズを持つSSパッケージや、さらに空力特性に特化したリアガラスのエアロクーペがラインナップされ、NASCAR参戦モデルならではのキャラクターが改めてフォーカスされた。続くフィフス(95~90年)では、ルミナなどに通じるモダンなエアロフォルムで一新され、V6エンジンを搭載した前輪駆動となる。

2002 Chevrolet Monte Carlo、2002 シボレー モンテカルロ

そしてこの個体のシックス(00~05年)では、往年のモンテカルロの特徴であるホイールフレアや、88年型まで採用された「騎士」のバッジを復活させるなど、モンテカルロらしさが盛り込まれ、魅力的なのだ。

中古市場ではお手頃な存在なだけに、クラシック・シェビーオーナーの足車としても打ってつけ。ちなみに、この個体のオーナーも、この他に、69年型カマロを所有するシェビー・ファンだったりする。

2002 Chevrolet Monte Carlo、2002 シボレー モンテカルロ

往年のモンテカルロを連想させるホイールフレアやNASCARウォリアーならではのエアロフォルムが魅力的なスタイリング。それだけにNASCARファンには人気が高く、デール・アーンハート、ジェフ・ゴードン、トニー・スチュワートといったNASCAR ドライバーのシグネチャーエディションも存在する。ロングノーズかつW:1850mm、L:5030mmのディメンションなので、とてもFF車とは思えない!

搭載されたV6エンジンは、3種類でラインナップ。LS:3.4ℓ LA1・180hp、SS:3.8ℓ L36・200hp、SS Supercharged、3.8ℓ L67・240hp。トランスミッションは4速ATのみ。この個体は200hp仕様のSSパッケージ。アメリカンなトルクがあり、必要にして十分なポテンシャル。

アメリカンな星型デザインによる純正アルミホイールを装着。16インチ径&6.5インチ幅というサイズ感が、年式ならでは。タイヤサイズは225/60R16。

2002 Chevrolet Monte Carlo、2002 シボレー モンテカルロ

この時代特有のアメリカンなスポーツクーペ然としたデザイン。全体のデザインをはじめ、ホールド性の高いシートなど、NASCARウォリアーに恥じない内容。それでいて後部座席も含め十分な居住スペースを確保する。エアコンの温度調整は左右独立式。


Photo ◆ Hiroshi Nose
Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 11月号掲載


最新記事


2023/06/02

-フリースタイルで行こう- #26 1/24ダイキャストモデルの世界

コラム

2023/06/01

北海道BUBUが展開するジープ札幌東は、クルマを購入するだけのお店ではない。

ジープ

ショップ

SUVは色々あるけれど、やっぱり四駆の代名詞と言えばジープ。そんなユーザーが日に日に増加しているが、北海道ブブが展開するジープ札幌東は、クルマを購入するだけのお店ではない。

2023/05/31

攻めの姿勢を貫くモンスターマシンシェルビーGT500の魅力とは

クーペ

フォード

2014年モデルを最後にシェルビーGT500のリリースが一旦は途絶えたものの、6年間の空白を経て復活を遂げた最高峰モデル。攻めの姿勢を貫くモンスターマシンの魅力とは?

2023/05/30

マグナム&300Cをベースにするフェイスリフト。

ボディワーク

ガレージジョーカーで今、プロジェクトが進行中だ。それが、マグナム&300Cをベースにするフェイスリフト。手始めにお互いのフェイスを入れ替えたモデルを披露するが、最終的にあの人気モデルのフェイスを移植する予定だ。

ランキング


2023/06/02

-フリースタイルで行こう- #26 1/24ダイキャストモデルの世界

コラム

2022/07/14

チャレンジャーとチャージャー、実はこの2台は双子の様な存在と言える。

セダン

クーペ

ダッジ

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK WIDEBODY[SUBLIME]
2018 DODGE CHARGER DAYTONA392[YELLOWJACKET]

2023/06/01

北海道BUBUが展開するジープ札幌東は、クルマを購入するだけのお店ではない。

ジープ

ショップ

SUVは色々あるけれど、やっぱり四駆の代名詞と言えばジープ。そんなユーザーが日に日に増加しているが、北海道ブブが展開するジープ札幌東は、クルマを購入するだけのお店ではない。

2023/05/31

攻めの姿勢を貫くモンスターマシンシェルビーGT500の魅力とは

クーペ

フォード

2014年モデルを最後にシェルビーGT500のリリースが一旦は途絶えたものの、6年間の空白を経て復活を遂げた最高峰モデル。攻めの姿勢を貫くモンスターマシンの魅力とは?