もっとも人気の高いセダンピックアップのエルカミーノ、スタイルよし走りよしのワルな優等生

セダン

ビンテージ

シボレー

エルカミーノ

The Golden Age 60's-70's

オートレイド

アメマガ2019年12月号

1968 Chevrolet Elcamino

The Golden Age 60’s-70’s 黄金期のモデルたち


1968 Chevrolet Elcamino

GMマッスルきっての人気モデル、シェベルの魅力を兼ね備えたピックアップとしてオールマイティに楽しめるエルカミーノ。中でも3rd初期(68~69年型)は、ルックス、ポテンシャル共に頂点的な存在。

精悍なマスクのサード初期のエルカミーノ

セダンをベースにしたピックアップであるセダンピックアップは、1957年にフォードがリリースしたランチェロのヒットによってポピュラーな存在になった。オーストラリア発祥ではあるが、トラック大国のアメリカでも当然のように人気を獲得し、シボレーも59年にエルカミーノをデビューさせた。最終型となった87年までのラインナップの中で、ベース車種は、先代はベルエア、インパラによるフルサイズだったが、セカンド以降は、主流のインターミディがベースとなった。


それぞれの世代ごとに魅力があるが、ベースとなったシェベルがそうであったように、マッスルジェネレーション真っ只中のサード初期(68~69年型)は、ルックスの良さと、ポテンシャルの高さで、歴代モデルの中でも、最も人気が集中している。シェベルのボディーは、ハッチスタイルで生まれ変わり、次世代へとリニューアルされた感じ。それに伴いエルカミーノも、Bピラーにボリュームがついて、前傾フォルムの精悍なマスクに見合うスライリッシュなフォルムとなる。そして、シェベル同様に、ハイパフォーマンス仕様のビッグブロック396によるSSパッケージもラインナップ。

1968 Chevrolet Elcamino、1968 シボレー エルカミーノ1968 Chevrolet Elcamino、1968 シボレー エルカミーノ

この個体は、SS396のオリジナルとしての魅力を確保しながら、点火システムやエアコンをアップグレードすることで、日常使用にも難なく対応する。ベンチシート&コラムによる3人乗車&ピックアップトラックとしての利便性と、マッスルカーとしてのポテンシャルを1台で味わえる万能な存在でありながら、扱いや維持の面でフレンドリーなのも大きな魅力なのだ。

1968 Chevrolet Elcamino、1968 シボレー エルカミーノ

グリル&ガーニッシュをマッドブラックにすることで、クリーンなブラックボディとクロームパーツとのコントラストが際立っている。ライトベゼルやモールディング類の全てが美しい状態とあって、全体的にスッキリとした印象。

350hpを発揮するハイパフォーマンスな396ciにTH400(3速AT) の組み合わせ。スタンダードなTH350に対して、エンジンがハイパーフォーマンスなうえ、ピックアップトラックとして、また牽引車として使用する上でも対応する強化タイプ。

ホイールは、オリジナルに則ったマグナムタイプ。装着タイヤは、往年の雰囲気にマッチするホワイトレター、クーパーコブラ(F:235/60R15、R:255/60R15)。往年のマッスルカーでは最もポピュラーなスタイル。

1968 Chevrolet Elcamino、1968 シボレー エルカミーノ

基本的にオリジナルの状態を保持しながらも、ステアリング、追加メーター、社外エアコンによるコントロールパネルがアレンジされている。ベンチシート&コラムシフトが往年のアメ車らしさが味わえ、大人3人が乗車可能。


Special Thanks ◆ Auto Raid

TEL:0766-52-8830
HP:http://www.auto-raid.com/


Photo ◆ Hiroshi Nose
Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 12月号掲載


最新記事


2025/11/13

とにかく走って走って走るのみのイベント【GraceCab Touring】

イベントレポート

GraceCab Touring

2025/11/11

兄弟揃ってマッスルカーさらにボディもマッスルに

セダン

クーペ

ダッジ

フォード

ファミリーカーがアメ車だったということで、物心つく前からアメ車と触れ合っていた兄弟。そんな生活を送っていればアメ車は非日常ではなく、日常のありふれた光景。そのため2人がアメ車を選んだことは自然の理と言えるだろう。

2025/11/06

統一感が生む独自の世界は近未来な印象を抱かせる【ハマーデザイン】

クーペ

ビンテージ

シボレー

ショップ

ハマーデザインの濱岡氏がアメリカ滞在時に出会ったダニーD氏。彼に亡き今、その遺志を継承し後世に広める者として、様々な作品を濱岡氏は生み出し続ける。

2025/11/04

【FIELD STYLE JAPAN 2025】450社以上が出展するアジア最大級のアソビの祭典

イベントレポート

FIELDSTYLE JAPAN 2025
AICHI SKY EXPO(愛知国際展示場)

ランキング


2025/11/11

兄弟揃ってマッスルカーさらにボディもマッスルに

セダン

クーペ

ダッジ

フォード

ファミリーカーがアメ車だったということで、物心つく前からアメ車と触れ合っていた兄弟。そんな生活を送っていればアメ車は非日常ではなく、日常のありふれた光景。そのため2人がアメ車を選んだことは自然の理と言えるだろう。

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2022/06/15

日本でキャデラック・セビルの名が大きく知れ渡ったのが、92年モデルの第4世代

セダン

キャデラック

1992y CADILLAC SEVILLE STS