存在感としては控えめながら、血統の良さでアメリカでは人気のダート

クーペ

ビンテージ

ダッジ

アメマガ2019年12月号

ダート

The Golden Age 60's-70's

オートレイド

The Golden Age 60’s-70’s
1967 Dodge Dart


1967 Dodge Dart

The Golden Age 60’s-70’s
黄金期のモデルたち
コンパクトなボディに426HEMIを搭載したスーパーストック専用車は、現代でもクラス最強としてアイコン的な存在。そんな血統の良いダートのスタンダードな魅力を味わえる、オリジナルコンディションの希少な個体。

実車を見ないと分かりにくいMoparらしい魅力を持つ

1967 Dodge Dart、1967 ダッジダート

往年のマッスルカーにおいて、様々な面でモパーマッスルは象徴的な存在だ。劇中車を通し広く一般的に知られるようになったが、レースにおける活躍によって証明されたポテンシャルの高さこそが、マッスカーとしての実力。ドラッグレースが浸透していない日本ではピンとこないが、ドラッグレースにおける市販車両クラス最強モデルとして、ダッジ・ダートは揺るぎない存在。


市販車両とはいえ、実際に参戦できる特別仕様のHEMI搭載車は、数十台しか出荷されていないため、国内ではその存在すらあまり知られていない。しかも、それ以外では、コンパクトのAボディ車であるダートには、基本的にビッグブロックの設定がないため、こと日本では一部のマニアックなファンにしか支持されていない。そんなマニアックな存在であることもまた、ダートのキャラクターらしいのだ。


59年デビュー時はフルサイズ、62年1年のみのセカンドではインターミディとしてスーパーストック参戦もあるが、時代的にも最もスーパーストックが盛んだった67年からのフォースこそが、ダートの魅力が凝縮されている。一見すると武骨で地味な箱型車ながら、激しくラウンドするリアガラスや、マスク&テール周辺の複雑なデザインなど、実車を見ないと分からないディテールにMoparならではのこだわりが詰まっている。

1967 Dodge Dart、1967 ダッジダート

1967 Dodge Dart、1967 ダッジダート

内外装ともに、限りなくオリジナルの状態を保持した、いわゆるサバイバー的な個体。ホイールキャップ&リボンタイヤを履く控えめな部分と、GTをアピールするバンブルビーストライプとのミスマッチ感も含め、ダートらしい魅力がステキなのだ。


1967 Dodge Dart、1967 ダッジダート
1967 Dodge Dart、1967 ダッジダート
ハイパフォーマンスかつリッチなGTには、リアガーニッシュやモールディングが標準で装備される。モールの先端部は、ウィンカーのインジケーターを兼ねた凝ったデザイン。バンブルビーストライプの色調が、内装色やオフホワイトのボディーとマッチして魅力大。



最も多い4ドア車などのスタンダードでは、170ciの“スラント6”が主流で、V8のベーシックは318登場前の273ci。この個体はキャブレターをエーデルブロック製にアレンジした4バレル仕様。トランスミッションは3速ATの“ トルクフライト”。




いかにもなリボンタイヤは、そのサイズっぷりからも時代性が感じられる(F:185/80R13、R:195/80R13)。13インチは現在では考えられないが、コンパクトなダードがシャープに映える意味でも、理にかなっている。


1967 Dodge Dart、1967 ダッジダート



ステアリングは入手時より装着されている唯一の社外品なだけに、ストック品を探しているが、内装色と同色のタイプで黒以外は入手困難。オプションカラーはセンターコンソール、シートベルトも含めて統一され、特有の一体感がある。

Special Thanks ◆ Auto Raid
TEL:0766-52-8830
HP:http://www.auto-raid.com/

Photo ◆ Hiroshi Nose
Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 12月号掲載


最新記事


2025/01/21

【K-Styles vol.3】回を重ねるごとにエントリーが増え、会場はアメ車で埋め尽くされた!

イベントレポート

今回で3回目となる「K-Styles Ashikaga American car MT」。晴天にも恵まれて、会場には300台のアメ車がひしめいており、アメ車ファンにはたまらない1日となった。

2025/01/20

【ヴォルテックス横浜】アメ車と共に野遊びをトコトン楽しめ!

バン

アウトドア

アウトドアブームを背景に、SUVやピックアップトラックにルーフラックやテントを載せたスタイルがバズっている。さらにバンやトラックをベースとしたキャンピングカーもこのブームで注目を集めている。しかし、どうせならアメ車をベースとしたオーバーランダーやキャンピングカーでアウトドアライフを謳歌したいところ。そんな想いを叶えてくれるのが「ヴォルテックスヨコハマ」だ。

2025/01/17

たっぷり時間を使って住んでいる姿をイメージし自分たちの理想を追求

HOUSE

紹介されたハウスメーカーで、一番気になったのはジェネラルアメリカンホーム。完全自由設計で、ここなら自分たちの理想の住宅を建ててくれるかも。2年という長い年月を掛け、村瀬さん夫婦は拘りの住宅を作り上げていく。

2025/01/16

2列シートのグランドチェロキーに対応するBCDボディキットの発売を開始

SUV

ジープ

ジープ・グランドチェロキー専用のボディキット「BCD」をプロデュースするセンスが、3列シートのグランドチェロキーL用に続き、2列シートのグランドチェロキーに対応するBCDボディキットの発売を開始した。純正デザインを崩さず、違いを表現したいというニーズが高いだけに、益々BCDを求めるオーナーが増えそうだ。

ランキング


2025/01/15

【シボレーカマロ】オリジナルへのこだわりを棄てることで手にした悦楽

クーペ

ビンテージ

シボレー

シボレー・カマロといえばアメリカン・マッスルカーの象徴。その誕生は1966年。フォード・マスタングに勝つために生まれたのは有名すぎるストーリー。その初代モデルの中でもSSグレードが、三重県のバーニーズの店頭に並ぶこのクルマである。

2025/01/20

【ヴォルテックス横浜】アメ車と共に野遊びをトコトン楽しめ!

バン

アウトドア

アウトドアブームを背景に、SUVやピックアップトラックにルーフラックやテントを載せたスタイルがバズっている。さらにバンやトラックをベースとしたキャンピングカーもこのブームで注目を集めている。しかし、どうせならアメ車をベースとしたオーバーランダーやキャンピングカーでアウトドアライフを謳歌したいところ。そんな想いを叶えてくれるのが「ヴォルテックスヨコハマ」だ。

2025/01/16

アメ車マガジン2025年3月号 絶賛発売中!

雑誌

アメ車に乗る最大の理由「カスタムを楽しみたい」に焦点を当てた特集号。そしてアメ車マガジン初開催のアメ車女子会も完全レポートします!

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger