ハイインパクトカラーが眩しい生粋のマッスルカー プリマスロードランナー

1970 Plymouth Road Runner
INITIAL P PONTIAC & PLYMOUTH
1970 Plymouth Road Runner
スタイルよしパフォーマンスよしのキャッチーなアメリカンマッスルカー
マッシブなビッグブロックエンジンを標準で搭載しながらも、安価でフレンドリーな存在の生粋のマッスルカー。モデル名の“ ロードランナー”同様、キャッチーで機敏なキャラクターが魅力大。70年型は箱型ボディ最終にして最強の存在としても人気なのだ。
ワーナー・ブラザースの人気キャラクターをそののままモデル名に採用したプリマス・ロードランナー 。ビッグブロックを標準で搭載し、快適装備を極力セーブすることで、走りに特化すると同時に、価格を抑えて若者にも手の届くフレンドリーなマッスルとしてラインナップ。主力のインターミディであるBボディ車、ベルベディアのスタンダードをベースに、335hpを発揮する83ci(6.6ℓ)スーパーコマンドを標準で装備する生粋のマッスルカー。
大抵のモデルは、オプションを選択することで、マッスルな仕様に仕立てるといったスタイルだが、ことクライスラーは、ダッジのR/Tにしろ、バラクーダの「クーダ」 、そしてGTXなどのモデルは、標準で4バレルのハイパフォーマンス・エンジンを搭載しているのがポイント。エンジンのサイズはそれなりでも、エコノミーな2バレルを採用する他社との決定的な違いなのだ。
そんなわけで、同じボディでもサテライト はエコノミー、ロードランナー ははなっから383ci 4バレル、GTXでは440ci 4バレルが標準なのがポイント。さらに、ロードランナー にオプションで440または426HEMIを搭載することもできたのだ。
排気ガス規制に伴って、71年型ではパワーダウンが強いられたうえ、スモールブロックが標準となるため、マッスルとしては70年型が頂点。その70年型には、ノーズコーンと巨大なリアウィングで武装したスーパーバードも存在する。デビューの68年型と比べて、よりスタイリッシュにマイナーチェンジし、そのデザインに合わせて、この個体が纏う「ムーランルージュ」に代表される、ハイインパクトなオプションカラーが設定されている点も、70年型Mopraマッスルのチャームポイント。
シンプルな箱型ボディながら、前後に対してドア部分が微妙なカーブで絞られるくびれを持つグラマーなフォルム。写真では確認しにくいが、実車を見るとよく分かる。絶妙なトーンによるピンクの車体色は、純正の“ ムーランルージュ”。ロードランナー&砂埃によるストライプも純正なのだ。
オリジナルのロードランナーとして、383スーパーコマンド搭載車だが、440に換装された状態で入手。リビルトの際に、本来のハイパフォーマンス・スペックで対応した。3速ATは727トルクフライト。リアエンドは、LSDが組み込まれた8.75、“シュアーグリップ”。
大型2連装、小型4連装ゲージによるダッシュは、ダッジ・コロネット、チャージャーと共通。ロードランナーではベンチシートが標準で、コンソールなしとなる。セパレートシート、コンソールはオプションで設定。
メーカーを問わず、マッスルカーではお約束のマグナムホイールは、Moparの純正では14インチ。そのため、社外の15インチにアレンジするのが定番。ここではワイドリムを採用し、ボリュームのあるM/T製タイヤ(F:236/60R15、R:295/50R15)を装着。
Special Thanks ◆ Auto Raid
tel:0766-52-8830
HP:http://www.auto-raid.com/
Photo ◆ Hiroshi Nose
Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2020年 1月号掲載
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