アウトローでタフなイメージを持つ第二世代チャージャー

1969 DODGE CHARGER
不動のDODGE ダッジの魂に魅了される
1969 DODGE CHARGER
マッスルカーの真骨頂を味わえるヒールなイメージの強い69年型!
数多くのアクションムービーでアウトローの愛機として派手なパフォーマンスを披露するチャージャー。ラグジュアリーな要素を備えながら、暴力的なパフォーマンスを発揮するマニュアルミッション車こそ、チャージャーのヒールなキャラクターが発揮される。
1966にデビューした初代チャージャーは、ファストバックシェイプが強調された仮装未来感のあるスタイリングが特徴的で、マッスルとしてのポテンシャルよりも、デザインやイメージからして、ラグジュアリーな要素が濃かった。そもそも、コンパクトなポニーカーと、ラグジュアリーなパーソナルカーの中間を目指していた。ファストバックスタイルは、プリマスではバラクーダで採用されており、当時のトレンドでもあったが、今一つ影の薄い存在だった。
第二世代となる68年型からは、ベースボディであるBボディが一新された。それまでの直線基調から、曲線を取り入れてグラマラスなフォルムとなり、同時に、特徴的だったファストバックからダックテールなハードトップに変更されて、モダンかつスポーティなイメージが強調される。そのシャープなスタイリングを際立たせるように、ルーフはデフォルトでバイナルトップというのもポイント。
大幅な変更によって、キャラクターもそれまでにないアウトローでタフな印象となる。そんなキャラクターを活かして劇中ではヒールの逃走車などに多く採用された。マイナーチェンジを受けた69年型では、カジュアルな要素も加わり、『デュークス・オブ・ハザード』では、キャッチーなイメージで打ち出されたが、『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』において逃走車として激しくチェイスするイメージこそが、モデルのキャラクターとシンクロしてカッコ良い。
この個体は、そんなチャージャーのアウトローなイメージに見合う仕様。440マグナム・エンジンに4速マニュアルというマッスルカーの真骨頂が味わえる内容。近年はコレクタブルカーとして所有するオーナーが目立つ中、この個体は、本来のパフォーマンスがしっかりと発揮されている!
MOPARマッスルを象徴するハイインパクトカラーの中でも、いかにもな70年型のオプション“プラムクレイジー” でリペイントした69年型。白いバンブルビーストライプとのコントラストが美しい。バイナルトップを排除したことで、スポーティーなイメージが強調されている。
基本的にストックを保持しつつも、“タフステアリング” や“ピストルグリップ”シフターなど、純正パーツによってアップグレード。センターコンソールのないスタイルもパフォーマンスありきなオーナーの使用目的にマッチして◎。
ストックで375hpを発揮する440マグナム・エンジンは、排気系、点火系をアップグレード。4速マニュアル、A833、ストックでは最大の8.75”リアエンドによって、暴力的なパフォーマンスを発揮する。
ホイールはドラッグレースからストリートまで、マッスル系での採用例が多いWELD Racingの“ プロスター”。装着タイヤはド定番のBFG Radial TA(F:215/65R15、R:275/60R15)
PHOTO & TEXT:石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 3月号掲載
最新記事

2025/06/20
奥さんに内緒でプチカスタムマフラーエンド交換【PATRIOTを購入した話 ④】
軽自動車を愛車にする編集部カズの奥さんが、「軽じゃ友達と遠出できないから違うクルマに乗りたい。小さくて個性的なアメ車って無いの?」との発言からスタートしたクルマ探し。数ある候補から購入を決めたのはジープ・パトリオット。基本的にノーマルだが、やっぱりカスタムしたくなってきたのでピットインアクツへGO!

2025/06/18
【ダッジ チャージャー SRT8】アメ車界隈でもスタンス系が盛り上がってほしい
スポーティー系からフルサイズトラックまで所有してきたが、一貫しているのはシャコタンスタイルが好きだということ。タンドラをシャコタンフォルムにと計画したものの、それならチャージャーの方がと勧められて理想へと近づける。

2025/06/16
クルマのサビ対策に最適な逸品、電子サビ防止装置「ラストストッパー」
集中豪雨や台風、そしていよいよ本格化する融雪剤散布シーズンの到来など、クルマにとって過酷な環境である日本。これらが原因で発生したサビはクルマにゆっくりとダメージを与えていくため、サビを発生させないことが何よりの対策だ。科学・化学的に証明された理論を応用して、サビを電子の力で抑制するのがこの「ラストストッパー」なのだ。