フルエアロスタイルが、一世風靡した4thカマロ!

1997 CHEVROLET CAMARO Z28
THE 90's STRIKES BACK
ダイナミックなフォルムが映えるスタイリング!
味気ないスマートフォルムよりも、ボトムスのボリューム感こそカスタムの神髄とされた90年代のカスタムシーンにおいて、4thカマロのトレンドはまさにフルエアロスタイルが人気を博した。その代表作がトップスピードのフルエアロスタイルだ。
1997 CHEVROLET CAMARO Z28
スペシャルティカーなるジャンルからか、どうしてもパフォーマンス性や走りに関しての記事が際立つ4thカマロ。V6かV8か?前期か後期か?といった比較対象も多く、いかに当時のアメリカンスペシャルティカーが魅力を博していたかが伝わってくる。
しかし、ここではあえてパフォーマンス云々ではなく、ドレスアップ&カスタムの視点から4thカマロを考察していこうと思う。90年代はカーカスタムカルチャーが大きな賑わいを見せる空前のフルエアロブーム。それこそ軽自動車からセダンにワゴン、硬派な四駆ですらエアロを纏っていた時代だ。特徴としてはボトムスのボリューム感を際立たせたフォルム造型美であり、空気抵抗よりもビジュアル重視といった風潮も見られた。
その当時、カマロのフルエアロで一世を風靡したのが紹介するトップスピードだ。エアロを装着するだけで販売価格が跳ね上がると噂されたほどの人気ぶりで、ノーマル車と比較してもそのインパクトの差は歴然。現車はSunsetサンセットと名が付く人気ナンバー1のシリーズで、その他シンプルな造形のROCKAWAY、後期フェイスのアンダーダクト開口部を大きく設けたVeniceも存在した。
そのエアロ造型美を締めくくる大型のリアウィングも当時ならではのフォルムで、USブランドのホイールよりも国産メーカーの社外ホイールが多く流通していた当時、それを履きこなすための変換スペーサーまでリリースされていたことも特筆物。20年以上の時を経て、今なお当時のスタイルを貫き続ける、協力いただいたオーナーに敬意を示したい。
5.7L V8 LT-1エンジンを搭載する97年モデルのZ28。翌年からLS-1エンジンへと進化を遂げ、フェイスも角目から一新されるため、ある意味90年代らしさを色濃く感じさせてくれる最終モデルと言える。個人的には後のLS-1よりもアメ車らしい荒々しさがダイレクトに伝わるLT-1エンジンが好みである。
当たり障りのないデザインのインテリアは当時、少々刺激に欠けるものではあったが、過剰な装飾が際立つデザインが主流となった現在、再び運転座席に座ると何とも言えないアナログ感が妙に落ち着く。スマホに慣れた手で久しぶりにガラケーを握った時の感覚に近い物がある。
国産ホイールのSupreme18インチは変換スペーサーを装着してセット。アメ車に国産メーカーホイールを合わせるスタイルも当時人気を博した定番の手法。
THANKS:TOP SPEED
TEL:072-886-0007PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載
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