フルエアロスタイルが、一世風靡した4thカマロ!

クーペ

シボレー

フォースカマロ

THE 90's STRIKES BACK

カマロZ-28

トップスピード

カマロ

アメマガ2020年4月号

大阪府

1997 CHEVROLET CAMARO Z28

THE 90's STRIKES BACK


ダイナミックなフォルムが映えるスタイリング!

味気ないスマートフォルムよりも、ボトムスのボリューム感こそカスタムの神髄とされた90年代のカスタムシーンにおいて、4thカマロのトレンドはまさにフルエアロスタイルが人気を博した。その代表作がトップスピードのフルエアロスタイルだ。

1997 CHEVROLET CAMARO Z28

スペシャルティカーなるジャンルからか、どうしてもパフォーマンス性や走りに関しての記事が際立つ4thカマロ。V6かV8か?前期か後期か?といった比較対象も多く、いかに当時のアメリカンスペシャルティカーが魅力を博していたかが伝わってくる。

 

しかし、ここではあえてパフォーマンス云々ではなく、ドレスアップ&カスタムの視点から4thカマロを考察していこうと思う。90年代はカーカスタムカルチャーが大きな賑わいを見せる空前のフルエアロブーム。それこそ軽自動車からセダンにワゴン、硬派な四駆ですらエアロを纏っていた時代だ。特徴としてはボトムスのボリューム感を際立たせたフォルム造型美であり、空気抵抗よりもビジュアル重視といった風潮も見られた。

1997 CHEVROLET CAMARO Z28

その当時、カマロのフルエアロで一世を風靡したのが紹介するトップスピードだ。エアロを装着するだけで販売価格が跳ね上がると噂されたほどの人気ぶりで、ノーマル車と比較してもそのインパクトの差は歴然。現車はSunsetサンセットと名が付く人気ナンバー1のシリーズで、その他シンプルな造形のROCKAWAY、後期フェイスのアンダーダクト開口部を大きく設けたVeniceも存在した。

 

そのエアロ造型美を締めくくる大型のリアウィングも当時ならではのフォルムで、USブランドのホイールよりも国産メーカーの社外ホイールが多く流通していた当時、それを履きこなすための変換スペーサーまでリリースされていたことも特筆物。20年以上の時を経て、今なお当時のスタイルを貫き続ける、協力いただいたオーナーに敬意を示したい。

DSC_1142

5.7L V8 LT-1エンジンを搭載する97年モデルのZ28。翌年からLS-1エンジンへと進化を遂げ、フェイスも角目から一新されるため、ある意味90年代らしさを色濃く感じさせてくれる最終モデルと言える。個人的には後のLS-1よりもアメ車らしい荒々しさがダイレクトに伝わるLT-1エンジンが好みである。

DSC_1145DSC_1155

当たり障りのないデザインのインテリアは当時、少々刺激に欠けるものではあったが、過剰な装飾が際立つデザインが主流となった現在、再び運転座席に座ると何とも言えないアナログ感が妙に落ち着く。スマホに慣れた手で久しぶりにガラケーを握った時の感覚に近い物がある。

DSC_1117

国産ホイールのSupreme18インチは変換スペーサーを装着してセット。アメ車に国産メーカーホイールを合わせるスタイルも当時人気を博した定番の手法。


THANKS:TOP SPEED

TEL:072-886-0007
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載

関連記事

RELATED


【F-Performance】トランザムやカマロを20年以上専門に取り扱うショップ

1970y PONTIAC GTO THE JUDGE
1979y PONTIAC Firebird Trans-Am
1973y PONTIAC Firebird Trans-Am
1980y Chevrolet Camaro Z-28
F-Performance(Fパファーマンス)

サービスカーとプロジェクトカーどちらも思い入れの強い一生モノ!【6DEGREES】

「旧車になればなるほど部品で困るのは致命傷。そんな部品の供給が未だに充実していることがGM車の魅力だ」と語る6ディグリーズの石堂さん。若かりし頃の想い出が詰まった愛車と一緒に時を刻める喜びは格別だ。

半世紀の時を経て熟成された、魅力を放つファーストカマロ

アメリカンビンテージマッスルの中でもっとも知名度の高いメジャーモデルであるカマロ。その初代モデル最終である1969年型をベースとしながらも、絶妙に現代版へとアップデート!

歳相応の姿ながら細部まで、綺麗なオリジナル志向【シボレーカマロベルリネッタ】

Z28を筆頭にマッスルカーの代名詞としても捉えられ、プロスピード仕様などにカスタムされた個体が多い1979年型カマロのオリジナルストックを発掘!

ヤフオクで購入したボロボロのカマロがここまで化ける!?

ディスカバリーチャンネルの人気番組でお馴染みのガス・モンキー・ガレージ。錆びだらけで朽ち果てる寸前のクラシックカーを買い取り、レストアやカスタムを施して極上車へと仕上げるあの場面。まさにそんなヒストリーがナオキモータービルドに実在した。

 

最新記事


2025/09/16

【モーターファンフェスタ 2025】様々なクルマを身近に感じられる日本最大級の「体験・体感」イベント

イベントレポート

MOTOR FAN FESTA 2025
in 富士スピードウェイ
20th Apr 2025

2025/09/11

足利から宇都宮に場所を移したが、変わらずアメ車ファンが押しかけた。【K-Styles × DETERMINATION】

イベントレポート

K-Styles × DETERMINATION
20th Apr 2025
マロニエプラザ

2025/09/09

【1985 シボレーC-10】人気爆上がりの第3世代後期 激レアのディーゼル

ピックアップトラック

ビンテージ

シボレー

シボレー・C/Kモデルの第3世代(1973~1987年)。特に角目4灯に変更された後期型の人気は高く、車両の争奪戦が行なわれている。スカイオートで販売中の85年型C-10は、ディーゼルエンジンを搭載する超激レアモデルだ。

2025/09/04

【シェルビーコブラ427】飾って眺めるよりも走って楽しむスタンス

オープン

アメマガガールズ

OTHER

40代、50代を中心に憧れの名車として名高いコブラ。アーバンガレージで販売されるスーパフォーマンス社製のコブラを即決で購入し、それと同時に始めたユーチューブでは赤裸々にそのカーライフを更新。一躍有名人となった「蛇女」の魅力に迫る!

ランキング


2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2025/09/11

足利から宇都宮に場所を移したが、変わらずアメ車ファンが押しかけた。【K-Styles × DETERMINATION】

イベントレポート

K-Styles × DETERMINATION
20th Apr 2025
マロニエプラザ

2025/09/04

【シェルビーコブラ427】飾って眺めるよりも走って楽しむスタンス

オープン

アメマガガールズ

OTHER

40代、50代を中心に憧れの名車として名高いコブラ。アーバンガレージで販売されるスーパフォーマンス社製のコブラを即決で購入し、それと同時に始めたユーチューブでは赤裸々にそのカーライフを更新。一躍有名人となった「蛇女」の魅力に迫る!