-アメカルにまつわるエトセトラ- #4「偉大なるスペースファンタジー」
#4「偉大なるスペースファンタジー」
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#4「偉大なるスペースファンタジー」
いよいよお題はクルマから大きく離れます。以前、「アメ車にまつわるエトセトラ」という連載をさせていただいていたのですが、今回は担当編集K君より、「タイトルは“アメ車”じゃなくて“アメカル”でいきましょう」との提案。実はK君も私もクルマと同等以上にサブカルが大好物にて否はありません。そして連載も第4回。いよいよ座も温まってきたところで…スターウォーズ(以下SW) です。
SWはご存知だと思いますが、その印象は年代によって結構温度差があるのかなぁと想像します。なにせ1作目である「エピソード4」の公開が40年以上も前ですから、アラフォー以下な世代にとっては「なんか昔っからやってるみたいね」くらいの感覚かもしれません。ところが我々…アラフィフ以上の世代にとっては違います。
プリクエル(前日譚)トリロジー終了から10年後、最後の三部作であるシークエル( 後日譚) トリロジーの一発目である「エピソード7」が公開された2015年。普段は映画の話なんかしない知人より「SW観た?」と聞かれ( それも何人も!)、驚きました。そのくらい、我々の映画魂にインパクトを刷り込んだ作品といっても過言ではないのです。
ハリウッドの巨大バジェットによる制作ということで、当時としては画期的な絵作りだった事も熱狂的ファンを生んだ一因ではありますが、軸は練り込まれた様々なアイデアにあったと思っています。それまでの「宇宙映画」というとほとんどが「地球人vs宇宙人」。すると「リアリティ」という障壁が邪魔をして作る側も観る側も「子供向け」というレッテルを貼りがち。
ところがSWでは冒頭に挟み込まれる「遠い昔、遥か彼方の銀河系で…」という有名な1行で全ての障壁を取っ払います。場所も時も我々とは全く関係ないので何でもあり。「SW世界」でのつじつまさえ合っていれば良い。つまり「サイエンスフィクション」のSFではなく「スペースファンタジー」のSFなのです。
また、それまでの「宇宙モノ」といえば、体にぴったりとフィットしたラメラメスーツが定番でしたが、SW…特にオリジナルトリロジーでは、道着をベースにしたといわれているルークのコスチュームや、カウボーイ風のハンのコスチュームなど、それぞれのキャラに合ったスタイリングは40年たった今見ても古さを感じさせません。更に、ダースベイダーやストームトルーパーなどヴィランがヒーローに勝るとも劣らない人気を得たのも、その後の映画作りに影響を与えた特徴。
そんなこんな、この作品は語りだすとキリがないのもファンをつかんで離さない牽引力です。そういえば、ジョン・ウィリアムスによる音楽が素晴らしいのもSW。オープニングでロゴの登場と共に鳴らされるファンファーレを聞くと、脳内の扉が開かれる気がするのです。
TEXT & ILLUSTRATION : JIN HATTA
アメ車マガジン 2020年 6月号掲載
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