オリジナルのGT500をはるかに凌ぐ、ポテンシャルと存在感を実現する

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アメマガ2020年6月号

マスタング シェルビーGT500

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シェルビーGT500

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2010 FORD MUSTANG SHELBY GT500

アメ車で傾け -kabuke-


2010 FORD MUSTANG SHELBY GT500

2010年型のGT500をベースに「めっちゃ速くて乗りやすい仕様にカスタムしてください♪」という、なかなかハードルの高いリクエストを受けたウイングオート。オーナーの要求の斜め上を行く答えが、このGT500だ。

スーパースネークを超える自分だけの仕様を追求!

免許を取得して、初めて所有したアメ車が2013年型のGT500と語る今回のオーナーさん。クルマに興味はあったそうだが、免許はAT限定。ゲームでGT500を操ったことがきっかけでのめり込み、GT500に乗るために限定解除。速さへの魅力に惹きつけられるようになったそう。


諸般の事情でその2013年型は手放すことになったが、やはりシェルビーの魔力を一度味わってしまうと、もう普通のクルマでは満足できなくなってしまい、この2010年型のGT500を手にしたのは今から4年ほど前のこと。「当初はノーマルの540hpを590hpにアップしたプチチューニング仕様にしていましたが、やっぱり慣れてしまいますね。

 

以前所有していた2013年型が662hpだったこともあって、乗りやすいけれど何だか物足りない。そこでウイングオートに『スーパースネークを作りたい』と相談したところ、逆に『それを超える仕様を作りましょう!』と言われ、カスタムが始まりました」とオーナーは語る。

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足掛け3年ほどの期間を掛けて完成したこのGT500。最大のポイントとなるのは、ケニーベルのスーパーチャージャーで、コンプレッサーの容量は3.6Lをチョイス。ケニーベルでは2.3~4.9までラインアップされており、最上級モデルを使用すれば1000hpも不可能ではない。だが、MAXパワーを追い求めても使う場所がないので、敢えて850hp仕様に留めているそうだ。


もちろん大容量のエアーを送り込むので、それに合わせインテークからスロットルボディ、更にはインジェクターも専用品に一式交換。またエンジンフードの裏側を加工しているがそれでもスーパーチャージャーをインストールするスペースが確保できないため、何とエンジンマウントもワンオフして位置を下に下げているそうだ。


850hpへと進化を遂げたGT500。もちろん足回りも強化され、KWのクラブスポーツでロアリングを実施。またフロントブレーキはSTOPTECH製トロフィキットに変更し、リアにもSTOPTECH製ビッグローターキットをセット。もちろんバネ下重量の増加を極力抑えるために、HREのRB1をチョイスしている。

2010 FORD MUSTANG SHELBY GT500 2010 FORD MUSTANG SHELBY GT500

ちなみにフロントグリルやバンパーはワンオフで製作しており、実は彼女さんがデザインした物をウイングオートが立体化したもの。また赤が好きと言うことでエクステリアにはトリコロールのラインを施し、インテリアは赤を基調に大胆なイメージチェンジを実施。「GT500だけでなくマスタングもそうですが、意外とシャビーと言うかプラスチッキーですよね。それを払拭しつつ、車内は宇宙船みたいな雰囲気にしたかったので、赤×シルバーで統一しています」とも語る。


エンジンのポテンシャルはもちろんだが、足回りやブレーキまでバランスを重視した走りを実現。また大胆なアレンジを施した内外装は、まさにONE&ONLY。ボディサイドにあしらわれたSnake Eaterのロゴは、決して伊達ではない!

GT500をベースにするがすべての部分を刷新、スネークイーターという別の個体が誕生!

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フロントグリルは縦のスリットを施すことで、ノーマルの雰囲気を払拭。どことなくマセラティの様なオーラを漂わせる。またバンパー部分もフロントリップと一体型の造形となっており、いかにも付けましたという違和感も皆無。マフラーもワンオフで、さりげなく樹脂剥き出しの部分にもペイントを施す。

V8・5.4?のパワーユニットに3.6?のケニーベル製スーパーチャージャーを装着

V8・5.4Lのパワーユニットに3.6Lのケニーベル製スーパーチャージャーを装着。加速時には大量のエアーを必要とするので、エアクリーナーは一般的なサイズのおよそ倍。スロットルボディもそれに対応しており、ポテンシャルを最大限に発揮できるようセットアップされていると言えよう。

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インテリアは赤を基調。レカロシートも形状よりはカラーで選んだそうで、ドアトリムも全面赤に変更。インパネのデザインは変更していないが、内外装とも樹脂剥き出しの部分にペイントを施し、車格に見合った雰囲気を醸し出す。ちなみに、宇宙船をイメージした赤と銀にカラーリングとしたことで友人からは「何だかエロいな!」と言われたとか。トランスミッションは6MTとなっているが、6速に入れることはほとんど無い。

HREのRB1にミシュラン・パイロットスポーツを組み合わせ HREのRB1にミシュラン・パイロットスポーツを組み合わせ_N6I5140

850hpを安心して走らせるためにブレーキの強化は欠かせないため、フロントにはSTOPTECH製トロフィキット、リアにもSTOPTECH製ビッグローターキットをセットしている。運動性能を重視し軽量&強靭なHREのRB1にミシュラン・パイロットスポーツを組み合わせ、エンジンパワーを余すことなく路面へと伝える。見た目のカスタムではなく、性能を重視したパーツがチョイスされている。

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サスペンションは車高調式のKWのクラブスポーツに変更。安定感はもちろんだが、日常での乗りやすさも考慮した仕様。ノーマルよりも少々ダウンしているが、快適性は損なっていないそうだ。オーナーさん自ら「フワッとしたリクエストしかしていないですが、ウイングオートはその上をいく回答をしてくれます」とご満悦の様だった。


Special Thanks:WINGAUTO【ウイングオート】

TEL:052-409-5434
URL:http://www.wingauto.co.jp
Photo:浅井岳男
Text:空野稜
アメ車マガジン 2020年 6月号掲載

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