SUV未満セダン以上、隠れた魅力キャデラック×ステーションワゴン【CTSスポーツワゴン】

ステーションワゴン

キャデラック

CTSスポーツワゴン

埼玉県

SIC

CTS

アメマガ2020年8月号

2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY


2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY

SUVはデカ過ぎる、かといってセダンでは荷物が積めない。そこで選択肢になるのがステーションワゴン。同カテゴリーですぐ名前が挙がるのはダッジ・マグナムだろうが、目下大注目なのはキャデラック初のステーションワゴンとして2010年に日本デビューした、CTSスポーツワゴンだ。埼玉のSICではプチブームが到来中!?

CTSセダンと全長ホイールベースは同じ

SUV&ピックアップトラックが全盛のアメリカではあるが、突然のようにしてステーションワゴンを世に送り出す。読者にとってお馴染みのモデルといえば、ダッジ・マグナム であり、クライスラー・300Cツーリング(日本限定)だろうか。だがもう一台、2000年代に入ってから登場したステーションワゴンを忘れてはならない。2010年から日本正規販売された、キャデラック・CTSスポーツワゴンだ。

 

当時のメーカーモデル発表では「SUVユーザーが、高級ワゴンに戻ることを狙った」と語られたように、ターゲットはSUV購買層で、CTSセダン と全長・ホイールベースは同サイズながら、広いラゲッジスペースを備えるのが最大の特徴としてアピールされた。だが本国では「ステーションワゴンは荷物が積めない」を理由に、CTSスポーツワゴンを含め同カテゴリーモデルはいずれも短命に終わっている。

2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY、2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー

だがしかしだ。現在の中古相場価格を見ると、かなり狙い目なのがわかる。アメリカで荷物が積めないと言われようが、日本ではステーションワゴンの文化は根強くあり、SUV未満セダン以上を求めるユーザーは多い。しかも2代目に進化したCTSをベースにしたデザイン、「キャデラック様」ならではの充実した装備は、マグナムや300Cツーリングを圧倒する。セダンサイズ、右ハンドルという点は、初めてのアメ車にも候補となるだろう。3L V6エンジンなので、維持費もリーズナブルなのが嬉しい。

2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY、2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー 2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY、2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー 2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY、2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー

CTSスポーツワゴン最大の特徴であるラゲッジスペース。SUVと比べると高さはないが、5人フル乗車で720L、2名乗車では1670Lまで拡大する。リアシートは分割可倒式で、ほぼフラットになるので使い勝手は高い。セダンよりは確実にアクティブに使える。

2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー、パワーリフトゲート 2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー、パワーリフトゲート

パワーリフトゲートは、ドアサイドにあるダイヤルでフルオープンから任意の高さに調整できる。天井が低い駐車場では有り難い機能。ゲートはリアバンパーからはみ出して開閉しないのも、ステーションワゴンならでは。

2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー 2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー 194A0175 194A0154 194A0142194A0106

CTSスポーツワゴンのグレード設定はスタンダード、ラグジュアリー、プレミアムがラインナップし、トップグレードのプレミアムにはキーレスイグニッションやリモートスタートが追加される。今回の撮影車両はラグジュアリーだが、シートヒーター付きフルレザーシートなど、基本的装備はプレミアムと同等だ。ディーラー車なのでナビなどは日本語対応。

CTSスポーツワゴンには3L V6、3.6L V6(306hp)の2種類のエンジンがある。SICでは3Lでも6ATとの相性も良く、走りには不満はないとして3Lをメイン扱っている。燃費は8km/?強程度のようだ。


2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY

SPEC ■全長×全幅×全高:4870×1850×1470mm ■ホイールベース:2880mm ■車重=1870kg ■エンジン:3L V6 DOHC ■最大出力:269hp/7000rpm ■最大トルク:30.8㎏ m/5700rpm ■トランスミッション:6AT ■駆動方式=FR ■乗員:5名


SIC【シアーズインターナショナル】

TEL:048-929-2222
URL:https://www.sic-jp.com

シアーズインターナショナル


■ Photo:古閑章郎
■ Text:相馬一丈
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載


関連記事

RELATED


アメ車好きな父の影響を受け、2人の息子たちもアメ車好きに

父はアストロ、長男がエスカレード、それに次男がサバーバンを所有する渡辺ファミリー。さらに父はデコトラにジェットスキー、次男はハーレーと、家族揃ってアメ車と趣味生活を謳歌する。

【2012 シボレーサバーバンLT】走りを楽しむなら 6ATモデルを狙え!

ハマー・H2を主軸に高品質なアメ車を長年販売する埼玉県のSIC。今回、在庫車で注目したのが12年型のシボレー・サバーバン。07年から登場した第10世代のモデルだが、10年型以降はミッションが6ATになるなど走行性能がブラッシュアップされているため、より走りを楽しむことができるモデルとして狙い目だ。

サバゲーの沼にハマりSWAT仕様のH2を目指す

サバイバルゲームをやりたいと言った息子さんの同伴だったが、息子さん以上にハマってしまった小林さん。アメリカ特殊部隊SWATコーデに身を包むなかで、欲しくなったのは厳ついアメ車。2台目となるH2は、現在SWAT仕様に向けてカスタム中だ。

【ROCCI FORGED】30年の歴史を誇る老舗ホイールメーカー

アメリカの最新トレンドカスタムを、日本に持ち込むM.S.Tオートモーティブ。様々なパーツの日本総代理店にもなっており、今最も推しているのが超個性的なデザインと高品質がウリのROCCI FORGEDホイールだ。

ノーマル?ローダウン?リフトアップ?アナタならどのハマーH2を選ぶ?

素のままでも十分過ぎるほど強烈なインパクトを放つハマー・H2。だがそれでは満足できずにさらなる高みを目指すためカスタムを施す。今回はノーマル、ローダウン、リフトアップ、3車3様の違いを検証。

 

最新記事


2025/12/04

【1970 シボレー ノバ】90年代の350エンジンを搭載して気楽に乗れる

クーペ

シボレー

日本の道路事情にマッチしたサイズ感と、70年代のアメ車らしさを色濃く感じさせるフォルム。同年代のシェベルとは異なる魅力を放つNOVA。その個性を生かしつつも快適に乗れるようにアップデート!

2025/12/02

【Camp Jeep 2025】Jeepとともに全力でアウトドアを満喫できるキャンプイベント

イベントレポート

Camp Jeep 2025 with Feel EARTH
新潟県 苗場高原オートキャンプ場

2025/11/27

真夏にサーキットを全開で走る?【82CUP】

イベントレポート

82CUP
美浜サーキット
2025.07.27

2025/11/25

【クアートFAB】アメ車のカスタムは超得意だけどストックやベース車両も販売中!

クーペ

SUV

ダッジ

リンカーン

アメ車が欲しいけれど、専門店は敷居が高そう…。そんな心配を抱く人におすすめしたいのが、岐阜のクアートだ。代表の酒向さんは30歳代と非常に若いが、オープンして10年のキャリアを持ち、カスタムだけでなくメンテナンスにも精通しているので、頼もしいお店だ。

ランキング


2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2023/02/10

ラムチャージャーはブロンコ、ブレイザーに並ぶダッジ・ラムベースのフルサイズSUV。

SUV

ダッジ

ラムチャージャーはブロンコ、ブレイザーに並ぶダッジ・ラムベースのフルサイズSUV。ピックアップトラックに対してホイールベースを9インチ短縮したADプラットフォームによるフリップアップリアゲートを特徴とするバンタイプなのだ。

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。

2025/12/04

【1970 シボレー ノバ】90年代の350エンジンを搭載して気楽に乗れる

クーペ

シボレー

日本の道路事情にマッチしたサイズ感と、70年代のアメ車らしさを色濃く感じさせるフォルム。同年代のシェベルとは異なる魅力を放つNOVA。その個性を生かしつつも快適に乗れるようにアップデート!