カジュアルでありながらタフ、アメリカンSUVらしさがグッド!K5 ブレイザー

SUV

シボレー

DEEZ CREW

アメマガ2020年9月号

K5ブレイザー

House of American SUVs -アメリカンSUVに魅せられて-

1977 CHEVROLET K5 BLAZER

House of American SUVs -アメリカンSUVに魅せられて-


1977 CHEVROLET K5 BLAZER

ピックアップトラックのC10をベースによる元祖SUVの初代K5ブレイザー。その後を継いだのがここで紹介する第二世代K5ブレイザーだ。ショートホイールベース化した2ドアワゴンスタイルならではのクールなルックスと、4輪駆動車としてのドライブフィーリングが魅力大!

アメリカンSUVの血統快適性も確保した4×4

元祖SUVとして69年にラインアップされたK5ブレイザーは、95年にはC1500シリーズのタホとして受け継がれたショートホイールベースの2ドア・ワゴンスタイルが特徴的。4輪駆動のみでデビューし、70年より後輪駆動が追加された。インターナショナル・スカウトやJeep・CJシリーズとの競合を加味して設計されているため、クロカン四駆としての持ち味と、オープントップによる開放感も持ち合わせる。

1977 CHEVROLET K5 BLAZER

パワフルなV8を搭載し、フレンドリーに扱えるATトランスミッションも設定。エアコンも装備して、快適性も確保する。ハードな悪路に対応する操舵性ではクロカン車の方が上手でも、同じフィールドで楽しめるだけのポテンシャルが確保されている。より高い操舵性を求める上での社外パーツが充実している点も魅力的だ。脱着式のトップは樹脂製で、運転席からテールゲートまでを含むフルオープンタイプ。76年以降は横転時の安全性の高いハーフキャブにアレンジされた。


77年型のこの個体は、ルーフ部も白でペイントされているが、ドアより後部が脱着可能なハーフキャブ車。外観はC10とほぼ共通だが、ショートホイールベースならではの引き締まったプロポーションが特徴的。内装では、ダッシュやドアパネルが共通でも、センターコンソールのあるセパレートシート、セカンドシートが備わる5人乗車という点がSUVとしてのK5のチャームポイント。ホイールベースが短いため、国内の市街地での取り回しも良いのだ。

1977 CHEVROLET K5 BLAZER IMG_2210

バーガンディとウッドによる内装は、当時のトレンドを反映するファクトリーオリジナル。ステアリングのみ社外ながら、全体にマッチするデザイン。純正のエアコンは猛暑でも問題なくクールエアーを提供する。

1977 CHEVROLET K5 BLAZER

搭載エンジンはラインナップでは最大の6.6L(400ci)。それに準じてトランスミッションは強化タイプのTH400(3速AT)。パートタイムトランスファーによる4輪駆動。アクスルはフロント10ボルト、リア10ボルトの組み合わせ。

IMG_2188

6ラグのスチールホイールは、純正の“トラックラリー”。装着タイヤはBFグッドリッチのホワイトレター、All-TerrainT/A。32×11.5R15とストックよりも大系かつワイドなサイズにアレンジすることで、安定感のある佇まい。

1977 CHEVROLET K5 BLAZER

鮮やかなオレンジとホワイトによるキャッチーなコントラストが魅力的。カジュアルかつタフなキャラクターにマッチするファクトリーオリジナルならではのカラースキム。サイドミラーはスタイリッシュな縦型を設置。

IMG_2193

なんと、実車と同じ状態のラジコンが販売されている。この個体のオーナーは、愛車と同じミニチュアとあらばスルーできず、なかなかの高額品だったが、思い切って入手した。ラジコンとは思えぬディテールの良さが素晴らしい!


Cooperations:DEEZ CREW TEL:045-942-2355
HP:http://www.deezcrew.com/
Photo & Text ◆石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 9月号掲載

最新記事


2024/07/26

物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!

クーペ

フォード

燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」

2024/07/25

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

バン

ビンテージ

シボレー

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

2024/07/24

アニメを見て惚れたマスタング、今では押しも押されぬ爆速女子へ

クーペ

フォード

名探偵コナンに登場したマスタングに惹かれてカーボックスを訪れたオーナーさん。一番ド派手なエレノア仕様を選び、チャレンジャー・ヘルキャットに乗る旦那様は走りで負けたくないライバルだ。

2024/07/23

仮契約までしたけどLBスタイルに惚れて変更【ダッジチャレンジャー】

クーペ

ダッジ

過去2回、LBワークスで武装したチャレンジャーに乗ってアメマガ主催イベントamZに参加したみっちさん。軽自動車が長年の愛車だった彼女が、初めてのアメ車としてチャレンジャーを手にするストーリーとは。

ランキング


2024/07/26

物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!

クーペ

フォード

燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」

2024/07/25

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

バン

ビンテージ

シボレー

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger