ド派手すぎる旧型チャレンジャー!これぞ魅惑のストリートマシンスタイル

クーペ

ダッジ

Let's Enjoy CHALLENGER

アメマガ2020年10月号

チャレンジャー

マーベリック

栃木県

1970 Dodge Challenger

Let's Enjoy CHALLENGER -かっこいいが一番楽しい


1970 Dodge Challenger

現行モデルのダッジ・チャレンジャーは、レーシーなものから大径ホイール履きまで、あらゆるカスタムスタイルを飲み込んでいるが、旧型モデルをここまで派手にしてしまった例は、アメリカを含めてもそうはいない。だからこそ、この1台には特別な価値がある。

足掛け16年、この1台に自分の好きのすべてを注ぐ

マッスルカーの王道として大人気のダッジ・チャレンジャーは、70年にファーストモデルがリリースされた。当然のことながら現代のモデルに負けず劣らず、昔のモデルの人気も高いのだが、こちらはヘタに手を加えず、オリジナルのままのほうが価値があるとされている。しかし、そんな世間をあざ笑うかのようなチャレンジャーがいる。


オーナーの粉川 翔さんは、かれこれ16年もこの70年型をカスタムし続けているそうで、「もったいないと言われることが多いですが、自分の好きなようにカスタムしないと意味がない」と、あくまでも自分流を貫いているのだ。

_020

派手すぎるカスタム手法は、70年代当時ストリートマシンと呼ばれたもの。エアショックでリアの車高を上げ、全身にエアブラシやピンストライプを描き、内装はダイヤステッチで張り替えと、そのスタイルはだれのマネでもない独創性に満ちあふれる。

_023

その一方でメカニズムにも手が加えられており、エンジンは巡航スピードを上げるべく純正の318からボート用の360に交換済み。リアエンドは10Jホイールを履くために、ナロードしたリンカーン用のフォード9インチにウィルウッドのディスクブレーキ付きと、今の時代の道路事情にもバッチリついていける装備を持つ。ショーネームの「マジックパウダー」は、自分の苗字の粉の字から連想して付けているが、確かに幻覚を見せる怪しい粉のように、別次元の世界観を見せてくれるマシンに仕上がった。

1970 Challenger _028 _022_026

エンブレムの取り付けと黒塗りで、R/Tへと化ける。注目はナンバーで、映画「バニシングイン60」に登場するチャレンジャーと枠ごと同じものなのだ。3連メーターはケースに金メッキをかけてエンジンフードに設置。ボディ同色のルーバーは昔あったストリートマシンのプラモの仕上げ方に習い、リアキャリアは純正品のレストアしている。フロントのホイールは、SNSで知り合ったアメリカのホイールレストア屋さんからプレゼントされたもの。

_029_030

トヨタ純正ブラウンの上からオレンジのメタルフレークをまぶしたボディに、エアブラシが踊る。ラリーフードにはファラフォーセットメジャースを、運転席側には映画「トランザム7000」のトラックに描かれていた駅馬車を、助手席側には海と夕日と、バリエーションに富む。

_033

純正の318からエンジンを載せ換える際、ビッグブロックは一切考えず、こだわりをもって船用のスモールブロック360を選択。ダイレクトコネクションのロゴ入りバルブカバー、エアホーン、134aのエアコンコンプレッサーなどが所狭しと並ぶ。

_031 _032

ダッジのマーク入りオートゲージ製タコメーターやハーストのライトニングロッズは、ドラッグレースに出ていたときの名残り。ダイヤステッチを入れたシートや窓ワクを飾るポンポンなど、インテリアにもストリートマシンらしさが散りばめられた。

1970 Challenger _039

Owner:粉川 翔さん


MAVERICK【マーベリック】

TEL:0280-23-7711
HP:https://maverick59.amebaownd.com
Photo:渡部竜征
Text:佐藤アキオ
アメ車マガジン 2020年 10月号掲載

最新記事


2025/10/30

【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち

イベントレポート

MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場

2025/10/28

夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】

クーペ

ダッジ

フォード

一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!

2025/10/23

兄のゴリ推しで実現させた!?兄弟でアメ車を所有する喜び【ナビゲーター&300Cツーリング】

ステーションワゴン

SUV

リンカーン

クライスラー

25歳で初めての愛車にキャデラック・SRXを購入していらいアメ車の虜となった兄のNATSUKIさん。一方「国産ミニバンや1ボックスが便利!」とアメ車に無関心だった弟のNORIさん。弟にアメ車に乗ってもらって、その魅力を共有したい!その想いよ届け!

2025/10/21

自然豊富な故郷に建てた家族が毎日笑顔になる家

HOUSE

家族5人で暮らすアパート暮らしは窮屈そのもの。新たに家族が増えることが分かり、家族みんなが笑顔になれるマイホームを建てることを決意した藤本さん。奥様が憧れたリアルアメリカンの住宅を建てるべく、大家族の夢がスタートする。

ランキング


2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2023/01/20

発展の可能性を秘めるパシフィカは今後も注目!?

SUV

クライスラー

最先端を走るアズールモータリング・アメリカンショールームだけに、カスタムベースはトレンドモデルと思われがちだが、実は今、在庫車にカスタムされている面白いモデルが販売中だ。それが現行のクライスラー・パシフィカ。オリジナルホイール「SKYフォージド」を履いた、日本で唯一のカスタムモデル!?

2025/10/30

【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち

イベントレポート

MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場