同級生の2人が選んだのは、ラグジュアリーブームを巻き起こした300とH2だった。
LBWK LIBERTY WALK CUSTOM OWNERS FILE
2008 CHRYSLER 300 OWNER : ザッピ―さん
2005 HUMMER H2 OWNER : たくまくまさん
LBWK CUSTOM OWNERS FILE
2005 HUMMER H2 OWNER : たくまくまさん / 2008 CHRYSLER 300 OWNER : ザッピ―さん
高校の同級生だという現在20代半ばの若きアメ車オーナー2人。お互い初めてのアメ車で、それ以前は2人そろってスカイラインに乗っていたというクルマ道楽の趣味がピッタリな2人が選んだのは、ラグジュアリーブームを巻き起こしたクライスラー・300とハマー・H2だった。
保険や税金が高くても潔く欲しいクルマに乗るべき!
少し前までは若者のクルマ離れなる言葉がどこからともなく聞こえてきたが、ここ最近は二極化ならぬ三極化と、人それぞれといった見解になりつつある。一つはクルマそのものにまったく興味を持たない若者。そしてもう一つが燃費や維持費を気にしてハイブリットや軽カーを選ぶ若者。紹介する2人の様な若者が「無理してでも乗りたいクルマに乗るべき!」と、細かいことは気にせずにクルマ道楽を楽しむパターンだ。本誌としても彼らの様な存在は大歓迎で、時折若いオーナー特集を組んだりもしてきた甲斐があったのか、ここ最近は増加傾向にある様な気配だ。
彼らを紹介してくれたのはカスタムカー界の重鎮リバティーウォーク。愛知県出身で高校の同級生でもある2人は学生時代からリバティーウォークが製作したカスタムカーに夢中で、いつの日か同社でアメ車を買うことを目標にしていた。最初に夢を叶えたのは2019年5月にH2を購入した、たくまくまさん。誰もが知ってるH2のフルオプション付きをベースにマニアックなワインレッドカラーが購入の決め手となった。購入してからすぐにボーラのマフラーをベースに6本かち上げマフラーへワンオフ加工を依頼し、ビジュアルとサウンド共に存在感を高めた。
一方、3カ月遅れの2019年8月にアメ車オーナーとなったザッピーさんは、たくまくまさんに「真似しただろー!」と突っ込まれながらも、実は乗り変えの相談でリバティーウォークへ訪問していた際、偶然この300が下取りで入ってきて、一目惚れ状態となりその場で即決したとのこと。
ある意味、このタイミングは運命なのかもしれない。何よりのお気に入りは自身が中学生くらいの頃、憧れを抱いたユニバーサルエアーのハイスピードエアサス。エアの抜ける音をイベントブースで聞いて、いつかは自分もと憧れを抱いた若者は意外と多く、彼もそんな中の一人だった。そしてもう一つは旧モデルならではの威圧感溢れるフェイスのインパクトだ。それを強調すべく纏ったリバティーウォークのエアロパーツも購入の決め手となったのは言うまでもない。
お互いが話し合って「今年中にアメ車に乗ろう!」なんて相談はしていないのに、偶然なのか必然なのか、高校時代に青春を謳歌した2人が同じタイミングでアメ車デビューを果たしたのも何かの縁。車種やジャンルは違えど同年代に一世を風靡した2台のアメ車に、24歳の若者が2人揃って乗る。3ナンバーで税金が高くても、保険代が高くても頑張ってやりくりする。その姿はクルマ道楽に20代をささげてきた40代、50代のベテランアメ車オーナーTたちにとっても初々しく、懐かしい気持ちを蘇らせる。この2人を皮切りに、より一層若い世代のアメ車オーナーが増えることを切に願うばかりだ。
2008 CHRYSLER 300
OWNER : ザッピ―さん 今となっては貴重な当時物エアロの虜に!
撮影前日に磨き上げて極上の輝きを放つレクサーニホイール。ナットのカラーアレンジやブレーキキャリパーの塗装など、白×クロームのシンプルなカラーに効果的な差し色のアクセントを添える点も好感度高し。
10年以上前にリリースされた今では貴重なリバティーウォーク製の300用フルエアロキット。ボリューム感溢れるスポイラーのインパクトや当時のトレンドデザインが随所から伝わってくる独創的なフォルム造型美は特筆物。
トランクリップスポイラーとルーフスポイラーの織り成すリアエンドのシルエットも当時ならではのアクセントとなり、スモークテール化されたリアエンドのビジュアルをより洗練された印象へとアップデート。
2005 HUMMER H2
OWNER : たくまくまさん せっかくアメ車に乗るならデカいのに乗りたい!
白とか黒とか定番カラーのH2では、あまり目立てないからとSUTの純正色に採用されるワインカラーへとオールペイントを施したH2を購入。ワイン×クロームの色気あるカラーコントラストは存在感抜群。
純正車高にDFDオフロード22×12Jディープリムと325/50R22のワイドトレッドサイズのタイヤで豪快なボトムスへアップデート。アテューロトレイルブレイドX/TのワイルドなトレッドパターンがH2のイメージにマッチ。
ブラックのパイプフレームにステップ部をマッチペイントしたサイドステップも個性的。ワインレッドのボディに絶妙なアクセントとしてLBパフォーマンスのデカールをゴールドで合わせる。
たくまくまさんの知り合いでバイクのワンオフマフラーを手掛けるショップへ依頼して製作した、かち上げの3連、両サイドで6連にも及ぶワンオフマフラーは、色、見た目共に強烈なインパクトを放つ。
THANKS:LIBERTY WALK
TEL:0561-51-0001HP:https://libertywalk.co.jp
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 1月号掲載
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